
ブランマンジェとは?おすすめレシピもご紹介!
作成日: 2021/01/25
更新日: 2025/05/21
白くなめらかで、見た目はプリンのようなデザート「ブランマンジェ」をご存知でしょうか。名前は耳にしたことがあっても、どのようなものか詳しくは知らないという人もいるかもしれません。
今回は、ブランマンジェの基本情報と共に、見た目が似ているその他のデザートとの違いについて学んでいきましょう。記事後半では、ブランマンジェのレシピもご紹介します。

ブランマンジェについて
ブランマンジェとはどのようなものか、パンナコッタとの違いも合わせて解説します。
ブランマンジェの由来や歴史
ブランマンジェ(blanc manger)はフランス語で「白い食べ物」を意味するデザート菓子で、「ブラマンジェ」とも呼びます。
ブランマンジェの発祥は諸説ありますが、有力なのは中東で作られていたアーモンドと砂糖の料理が、7~8世紀頃ヨーロッパに伝わってきたという説です。
当時はデザートとしてだけでなく、鶏のブイヨンなどを加え料理として提供されていましたが、19世紀頃には、すっかりデザート菓子として定着しました。
ブランマンジェの特徴
伝統的なレシピでは、ブランマンジェはアーモンドから抽出した「アーモンドミルク」を使って作ります。
現在は沸騰させた牛乳と砂糖に砕いたアーモンドを入れて香りを移し、濾したものに生クリーム、ゼラチンを加えて冷やし固めるのが一般的な作り方です。
なお、凝固剤にゼラチンを使わず、コーンスターチを使ったイギリス式といわれる作り方もあります。
風味や食感について
アーモンドの芳醇な香りが引き立ち、なめらかでとろけるような食感が特徴。ゼラチンの使用量を調整することで、ふるふるとした柔らかさを持たせることができ、口の中で優しく広がる味わいを楽しめます。アーモンドの風味とミルクのまろやかさが調和し、上品で繊細な甘さが味わえます。
ブランマンジェと似たデザートとの違い
パンナコッタとの違い
パンナコッタ(Panna cotta)はイタリア語で「生クリームを煮詰めたもの」という意味を持つデザート菓子で、熱した生クリーム、牛乳、砂糖などをゼラチンで固めて作ります。
作り方、見た目共にブランマンジェと良く似ていますが、大きな違いとしては、「アーモンドの香りをつけるかどうか」だといえるでしょう。
ババロアとの違い
ババロアとは、卵・牛乳・砂糖などで作ったカスタードソース(アングレーズソース)とゼラチン、泡立てた生クリームを合わせ、冷やし固めたフランス菓子です。
ババロアの特徴は、何といってもゼラチンによるプルンとした食感と、乳製品によるミルキーで滑らかな舌触りだといえるでしょう。現在はシンプルなカスタード味のほか、フルーツを加えたり、抹茶や紅茶、コーヒーなどを加えたりして、さまざまな味のバリエーションを楽しむことができます。
杏仁豆腐との違い
杏仁豆腐は中国発祥で、杏の種から作られる杏仁霜を使用し、寒天で固めるため、よりしっかりとした食感があります。
杏仁とアーモンドは異なる素材ですが、どちらもバラ科の植物で、香りが似ているため、風味が似通って感じられることがあります。
また、ブランマンジェは生クリームを加えることでコクを出すのに対し、杏仁豆腐はさっぱりとした味わいが特徴です。
ミルクプリンとの違い
ブランマンジェとミルクプリンは、いずれも白くてやわらかいデザートですが、使われる材料や風味に明確な違いがあります。
ブランマンジェはアーモンドの香りとコクのある味わいが感じられますが、ミルクプリンはクセのないやさしい風味が魅力です。
牛乳と砂糖を主な材料にし、ゼラチンや寒天で固めるシンプルなデザートです。
また、以下の記事では、パンナコッタやババロアについて詳しく解説しています。
ぜひ、合わせて参考にしてみてください。
デリッシュキッチンのブランマンジェのレシピ
ここからは、ご家庭でも作りやすいようにアレンジしたデリッシュキッチンのブランマンジェレシピをご紹介!
ブランマンジェ アングレーズソース
アーモンドプードルを使って香り豊かに仕上げたブランマンジェのレシピです。
コクのあるアングレーズソースと一緒に召し上がれ♪
いちごのブランマンジェ
アーモンドエッセンスで香りをつけたブランマンジェに、甘酸っぱいイチゴソースを合わせました。
赤と白のコントラストが美しいデザートです。
白ごまのブランマンジェ
アーモンドの代わりに白ゴマペーストを使い、コクのあるブランマンジェに仕上げました。
プルンとなめらかな舌触りとゴマの風味がたまらない一品!
ブランマンジェは香りも楽しんで
フランスで料理からデザートへと発展していったブランマンジェは、今や日本でも人気の高いデザートです。
見た目が似ているパンナコッタとの大きな違いは、アーモンドなどで香りをつけているかどうか、ということになるでしょう。
もちろんご家庭で作る場合は、お好みに合わせて香りをアレンジしてみるのもおすすめです。
ここでご紹介したレシピもぜひ参考にして、ブランマンジェを手作りしてみてはいかがでしょうか。