黒パンとは?特徴やお家で作れるレシピもご紹介
作成日: 2021/06/14
パンにはさまざまな種類がありますが「黒パン」というと、どんなパンを思い浮かべるでしょうか。
生地が黒っぽく硬いパンというイメージがあるかもしれません。
この記事では、黒パンについて特徴や食べられている地域など、白パンとの違いも合わせて解説します。
ご家庭でも作りやすい黒パンのレシピもご紹介しますので、お家でパン作りを楽しむ際にも参考にしてくださいね。
黒パンについて
黒パンの特徴などをご紹介します。
黒パンとは
黒パンとは、ライ麦を使って作られたパンのことです。
よく食べられている食パンやロールパンなどのパンは小麦から作られており、ライ麦を使った黒パンは、それらより色が黒っぽいため「黒パン」と呼ばれています。
日本では見た目の印象から、黒砂糖や糖蜜などで色付けられた生地全体が茶色のパンのことも黒パンと呼ばれることがあります。
黒パンの主原料であるライ麦は、小麦が育つところより痩せた土地や、寒冷地でも育ちやすい特徴があります。
そのため、黒パンは主に東欧や北欧などで食べられています。
食べられている地域
東欧や北欧などで親しまれている黒パンですが、ドイツ、オーストリア、ロシアなどでは日常的にライ麦パンが食べられています。
特にドイツのドイツパンは、ライ麦の配合率でパンの呼び名が変わり、黒パンは定番のパンのひとつとして扱われています。
ドイツパンについては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、こちらも参考にしてください。
味・食感
ライ麦が主原料の黒パンは、皮や胚芽の香りが強く感じられ、酸味のある味わいが特徴です。
硬くて重みがあり密度が高く、つまったような食感で食べごたえがあります。
そのままでは食べにくいため、薄くスライスしてチーズやバターなどを乗せて食べることもあります。
黒パンと白パンの違い
続いて、黒パンと白パンについて違いをみていきましょう。
材料
白パンは小麦粉などの原料をイースト菌で膨らませていますが、黒パンはサワー種を使って作られています。
サワー種とは、酸味のあるライ麦の天然酵母です。
そのため、黒パンは酸っぱい味わいのものが比較的多くなっています。
味・食感
白パンは、ふっくらとした食感と小麦の甘味が感じられるパンです。
一方、黒パンは酸味があり、食感もかなり硬いという特徴があります。
カロリー・糖質
材料や作り方が異なる黒パンと白パンは、カロリーや糖質の量にも違いがあります。
ここでは、ライ麦パンと食パンを比較していきます。
ライ麦パンの100gあたりのカロリーは252kcalで、糖質は46.7g含まれています。
食パンの100gあたりのカロリーは246kcalで、糖質は45.5g含まれています。
油分や糖分が少ないイメージのあるライ麦パンですが、食パンと比べるとカロリーも糖質も高い値になっています。
【出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)】
DELISH KITCHENの黒パンレシピ
最後に黒パンの作り方をみていきましょう。
今回ご紹介するのは、サワー種ではなくドライイーストを使ったレシピなので、ご家庭でも作りやすいですよ。
ライ麦パン
ライ麦の独特の風味と酸味がしっかり感じられるライ麦パンです。
強力粉、砂糖、塩、ドライイースト、無塩バターといった一般的なパンの材料に加え、ヨーグルトを使うことで本格的な黒パンのような酸味がきいた味わいに仕上がります。
プチライ麦パン
ライ麦の風味がよい食べやすいプチパンです。
今回ご紹介している黒パンのレシピの中では、強力粉の比率が高めになっているので、ライ麦を使ったパンをあまり食べ慣れていないという人にもおすすめです。
くるみとレーズンのライ麦パン
ライ麦パンにくるみとレーズンを加えた黒パンです。
素朴な味わいの黒パンにくるみの香ばしさとレーズンの甘味が加わり風味豊かになります。ライ麦を使ったパン生地は、一般的なパンより生地がベタつきにくいので作りやすいですよ。
ライ麦を使った黒パンは酸味のある味わいが特徴
ライ麦やサワー種を使って作られる黒パンは、硬くて酸味があり、独特の風味がクセになるパンです。
サワー種の代わりにドライイーストを使うと、お家でも黒パンを作ることができます。
そのままで食べにくい場合は、チーズやバターと合わせたり、お好みの具材を乗せたりすると食べやすくなりますよ。
噛むほどにライ麦の味わいが感じられる黒パンを、お家で楽しんでみましょう。