かつお菜とは?おすすめの食べ方やレシピをご紹介
作成日: 2021/08/18
「かつお菜」という野菜をご存じでしょうか。
かつお菜は、古くから栽培されている伝統野菜で、旨味が強いだけでなく縁起のよい野菜とされています。
この記事では、かつお菜についてみていきましょう。
かつお菜の産地や旬、おすすめの調理法などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
かつお菜について
かつお菜とは、どのような野菜なのでしょうか。
産地や旬についても合わせてみてみましょう。
かつお菜とは
かつお菜は、アブラナ科の葉野菜です。
福岡県では古くから作られており、近隣の地域で親しまれています。
煮物や汁物に使うと、かつおだしがいらないほど旨味が出るのが特徴で、これが「かつお菜」という名前の由来となっています。
漢字で書くときは「鰹」は使わず、「勝男菜」と表記します。
「勝」という漢字が入っていることから縁起物とされ、正月料理に使われています。
かつお菜の産地
かつお菜の主な産地は、九州北部です。
福岡県の特産野菜であることから、近隣の地域では普及している野菜です。
九州で有名なかつお菜ですが、関東や東北でも栽培されているようです。
かつお菜の旬
かつお菜の旬は、12月~1月です。
かつお菜は、春あるいは秋に種をまき、育てられています。
春にまいた種は初夏、秋にまいた種は冬が収穫時期となります。
かつては福岡で盛んに栽培されていましたが、小松菜やほうれん草などへの転換が進んだことで、かつお菜は正月向けの野菜となりました。
現在は生産量が減り、主に冬に出回ります。
冬物は、初夏に収穫されるかつお菜よりも厚みがあり、旨味が強いのが特徴です。
かつお菜の選び方
葉の色が鮮やかな緑色で、みずみずしいものを選びましょう。
かつお菜は、葉の表面が縮れているのが特徴で、この縮れが細かいほうが食感がよいとされています。
かつお菜の食べ方
かつお菜を使う料理として定番の博多雑煮だけでなく、おすすめの調理法もご紹介します。
博多雑煮
福岡の伝統野菜であるかつお菜は、博多雑煮に欠かすことができません。
かつお菜は、かつおだしがいらないほど風味がよく、アクが少なくて辛味もない野菜です。
煮ると旨味が引き出され、ほんのり甘味が感じられるので汁物に最適です。
・博多雑煮
あごだしや干ししいたけ、ブリ、かつお菜といった旨味の強い食材が豊富な博多雑煮です。
かつお菜や出世魚であるブリが入った縁起のよい一品です。正月や特別な日に作ってみましょう。
おすすめの調理法
博多雑煮を作る際は、さまざまな食材を少量ずつ盛り付けるので、かつお菜が余ることがあるかもしれません。
余ったかつお菜の活用法として、雑煮以外の料理や、ほかの調理法を試してみましょう。
かつお菜は、煮物や和え物、漬物など、さまざまな料理に使うことができます。
味噌汁などの汁物にかつお菜を使うと、かつお菜から旨味が溶け出し、風味が行き渡ります。
ほかの具材と一緒に煮込むことで、それぞれの旨味が混ざり合い、奥深い味わいに仕上がりますよ。
いつもの味噌汁にかつお菜を入れて、独特の風味を楽しんでみましょう。
また、かつお菜は、和え物に使うのもおすすめです。
さっとゆでて水にさらすことで、歯ごたえがよくなりますよ。
ゆでたかつお菜は、おひたしにしたり、調味料と和えて和え物にすれば香りのよい一品を作れます。
そのほか、炒め物にもかつお菜は活躍します。
かつお菜の葉は分厚いため、炒め物にしても存在感があって食べごたえがあります。
かつお菜は、漬物にすることもできます。
漬物によく使われる野菜に高菜がありますが、かつお菜は高菜の仲間です。
そのため、かつお菜も高菜のように漬物に使いやすいですよ。
かつお菜には辛味がなく旨味があるので、食べやすく味わい深い漬物になります。
かつお菜を使ったDELISH KITCHENのレシピ
最後に、かつお菜を使ったレシピをご紹介します。
かつお菜のごま和え
かつお菜とごまの風味がたまらない和え物のレシピです。
かつお菜はさっとゆでて、食感よく仕上げましょう。味が薄まらないように、しっかり水を切るのがポイントです。
かつお菜と油揚げのさっと煮
だしがきいた優しい味わいの一品です。
シンプルな味付けで、かつお菜の味わい深さを堪能できます。油揚げがだしをたっぷり含んで、口に入れるとジュワッとあふれ出します。
風味のよい伝統野菜のかつお菜を味わってみよう
この記事では、かつお菜について解説しました。
かつお菜は、福岡で古くから栽培されている伝統野菜です。旨味が強く、縁起がよい野菜とされているので、正月料理に人気の食材となっています。特に博多雑煮には欠かせない野菜です。
今回は、かつお菜の食べ方とともに、おすすめの調理法やレシピもご紹介しました。
味わい深い料理に仕上がるので、かつお菜が手に入ったら、ぜひ試してみてください。