ご家庭でも本格的な仕上がりに!中華料理の油通しについて解説
作成日: 2021/08/20
中華料理には「油通し(あぶらどおし)」という工程があるのをご存じでしょうか。
炒め物などによく使われる調理法ですが、ご家庭でやることはあまりないかもしれません。ですが、このひと手間を加えるだけで、本格的な味わいの一品を作ることができますよ。
この記事では、油通しについてみていきましょう。
油通しをする理由や方法だけでなく、油通しをすることでよりおいしく仕上がる本格中華のレシピもご紹介します。
油通しとは
油通しは、調理の最初に具材をさっと油にくぐらせる、中華料理に欠かせない下準備の調理方法です。
野菜の色が鮮やかになったり食材の食感がよくなったりと、ざまざまなメリットがあります。
レシピに記載されていなくても、野菜炒めなどを作るときに油通しをすることで、いつもの料理がワンランクアップします。
油通しをする理由
油通しは、中華料理をおいしく仕上げるために欠かせません。
野菜を油通しすると色が鮮やかになり、シャキッとした食感になります。
また、油通ししたあと、炒める際に加熱時間の短縮になったり、表面の硬化によって食材が油を吸いにくくなるので、べちゃっとなる心配がなくなります。
ほかにも、油通しは肉を調理するときにも有効です。
肉を油通しすることで表面が固まり、水分や旨味が流れ出ていくのを防ぐことができます。
これにより、肉のパサつきが抑えられるだけでなく旨味が凝縮されます。
揚げるとの違い
油通しも揚げるのも、油を使って食材を調理しますが、それぞれ異なるタイミングで行う調理法です。
油通しは食材の下準備にあたります。
なので、油通しで調理が終了することはなく、そのあとに炒めたり煮たりと調理が続きます。
一方、揚げるという方法は、調理の最終工程です。
揚げ物などを作る際には、食材を揚げたら完成となります。
油通しのやり方
油通しは、120〜170℃前後の油に、具材をさっとくぐらせて行います。
野菜や薄めの肉などは30秒程度、厚めの肉などは1分程度が目安です。
食材に厚みがあるほど低い温度の油を使い、油通しする時間は長くなります。
ご家庭で作れるDELISH KITCHENの本格中華レシピ
ご家庭でも本格中華を作ることができます。
ご紹介するレシピには油通しの工程は含まれていませんが、ひと手間を加えることで、よりおいしく仕上がるのでぜひ挑戦してみましょう。
基本のホイコーロー
中華の定番料理である回鍋肉(ホイコーロー)です。
キャベツやピーマンを油通しすれば、シャキッとした食感を楽しめます。
麻婆ナス
ピリッと辛い味付けに、肉厚のナスが口の中でとろけてクセになるおいしさの麻婆ナスです。
ナスを油通しするとジューシーに仕上がりますよ。
ピーマンと豚肉のオイスター炒め
濃厚なオイスターソースの味付けで、ご飯が進む一品です。
ピーマンを油通ししてから炒めると、鮮やかな緑色をキープでき食感もよくなります。
油通しでいつもの料理をワンランクアップ!
この記事では、油通しについて解説しました。
油通しは、中華料理に欠かせない下準備のひとつです。油通しをすることで食材の色や食感がよくなりますよ。また、表面の硬化によって食材が油を吸いにくくなるので、べちゃっとなるのを防ぐことができます。
いつもの料理にひと手間を加えると、より本格的な味わいに仕上がります。
ぜひ、ご家庭でも油通しに挑戦してみましょう。