豆乳に含まれるたんぱく質はどのくらい?ほかの食品とも比較
作成日: 2021/10/19
豆乳は大豆を原料として作られた飲み物です。
牛乳の代わりにそのまま飲んだり料理に使用したりなど、普段の食生活において身近なものとなっています。そんな豆乳には、たんぱく質がどのくらい含まれているのでしょうか。
この記事では、豆乳に含まれるたんぱく質の量や種類、そのほかの食品に含まれるたんぱく質との比較について解説します。
豆乳に含まれるたんぱく質について
豆乳に含まれるたんぱく質の量や種類をみていきましょう。
豆乳に含まれるたんぱく質の量
コップ1杯(200ml)あたりの豆乳に含まれるたんぱく質の量は以下の通りです。
・無調整豆乳…7.2g
・調製豆乳…6.4g
・豆乳飲料(麦芽コーヒー)…4.4g
豆乳は含まれている大豆固形分の量によって「無調整豆乳」「調製豆乳」「豆乳飲料」の3種類に分類されています。
大豆固形分の量は、無調整豆乳が最も多くなっています。
大豆固形分が多いほどたんぱく質が多く含まれているので、コップ1杯分の豆乳に含まれるたんぱく質の量も、無調整豆乳が一番多くなっています。
豆乳飲料は、味がついており種類も豊富で飲みやすいですが、大豆固形分が最も少ないのでたんぱく質の量も少なくなっています。
豆乳について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
豆乳に含まれるたんぱく質はどんなものか
たんぱく質は肉、魚、卵、牛乳などの動物性食品に含まれる「動物性たんぱく質」と、大豆、穀類、野菜などの植物性食品に含まれる「植物性たんぱく質」に分類されています。
豆乳は大豆が原料なので、含まれるたんぱく質は植物性たんぱく質です。
大豆に含まれるたんぱく質は大豆たんぱく質であり、体内で合成することのできない必須アミノ酸をバランスよく含んでいるため、良質なたんぱく質と呼ばれています。
たんぱく質ついては、以下の記事で詳しく解説しています。
豆乳とそのほかの食品に含まれるたんぱく質の比較
豆乳のたんぱく質の含有量と、牛乳、豆腐、チーズ、ヨーグルトに含まれるたんぱく質の量を比べてみましょう。
牛乳
牛乳に含まれるたんぱく質の量は以下の通りです。
・コップ1杯(200ml)あたり…6.8g
調製豆乳と、ほぼ同じたんぱく質の量です。
牛乳に含まれているのは動物性たんぱく質、豆乳に含まれているのは植物性たんぱく質で、たんぱく質の種類が異なります。
豆腐
木綿豆腐、絹豆腐でそれぞれみていきましょう。
・木綿豆腐 1丁(300g)あたり…21.0g
・絹豆腐 1丁(300g)あたり…15.9g
木綿豆腐1丁とコップ3杯分の豆乳のたんぱく質量がほぼ同じで、絹豆腐1丁とコップ2杯分の豆乳のたんぱく質量がほぼ同じ数値になっています。
木綿豆腐は絹ごし豆腐に比べて水分が少ない分、たんぱく質が多くなっています。
チーズ
チーズに含まれるたんぱく質は以下の通りです。
・プロセスチーズ 1個(15g)あたり…3.4g
チーズを2個食べると、コップ1杯分の豆乳のたんぱく質量とほぼ同じになります。
チーズのたんぱく質は動物性たんぱく質です。
ヨーグルト
ヨーグルトのたんぱく質の量もみてみましょう。
・ヨーグルト(無糖) 200gあたり…7.2g
・低脂肪ヨーグルト(無糖)200gあたり…7.4g
・無脂肪ヨーグルト(無糖)200gあたり…8.0g
どのヨーグルトも、無調整豆乳とほぼ同じたんぱく質量です。
低脂肪ヨーグルトや無脂肪ヨーグルトは脂肪が少ない分、通常のヨーグルトと比べてたんぱく質が多くなっています。
【出典:日本食品標準成分表 2020年版(八訂)】
豆乳に含まれるたんぱく質は良質なたんぱく質
豆乳は、含まれている大豆固形分の量によって無調整豆乳、調製豆乳、豆乳飲料に分類され、たんぱく質を手軽にとることができる飲み物です。
豆乳に含まれるたんぱく質は植物性たんぱく質で、良質なたんぱく質といわれています。
さまざまな種類のものが販売されているので、お好みの豆乳を見つけてみましょう。
そのまま飲むのはもちろん、料理やスイーツに活用することもできますよ。