数の子って何の卵?数の子を使ったレシピもご紹介
作成日: 2021/11/05
おせち料理に欠かせないものといえばやはり数の子は外せません。子孫繁栄を意味する縁起の良さはもちろん、プチプチとした食感や見た目の美しさから日本では古くから珍重されてきました。
しかし、数の子が何の卵かというのは、意外に知られていないものです。この記事では、数の子の由来や下ごしらえの方法、数の子を使った美味しいレシピについてご紹介します。
数の子とは
数の子とはニシンの卵巣を塩蔵または天日干しにしたものです。その歴史は古く、室町時代の将軍・足利義輝に献上されたという記録が残されています。
数の子は粒の多さから「子孫繁栄」に繋がる縁起物とされ、江戸時代には庶民の間でもおせち料理の定番として親しまれていました。
プチプチとした食感が心地よい数の子ですが、実は魚卵そのものにはあまり味がありません。味付けは塩蔵した数の子を塩抜き、または天日干しにした数の子を米のとぎ汁で戻してだしやしょうゆ、みりんなどを合わせた漬け汁に漬け込むことで行います。
おせち料理のほか、松前漬けに入れたり簡単なおつまみにしたりといった食べ方もおすすめです。
数の子の下ごしらえ
塩蔵した数の子の塩抜きは薄い塩水に漬けて戻します。流水にさらした方が早く戻せますが、数の子のえぐみが残ってしまったり崩れやすくなったりするのでおすすめできません。
塩抜きしたら数の子の皮を指の腹で優しく剥きます。数の子の下ごしらえについての詳細は、以下のレシピ動画を参考にしてください。
数の子を使ったDELISH KITCHENのレシピ
おせちの味付き数の子はもちろん、数の子はさまざまな料理に使えます。
味付き数の子
市販の味付き数の子もありますが、塩蔵した数の子を塩抜きして作る自家製の味付き数の子は調味料の量を調整できるので自分好みのものが作れます。数の子の塩抜きをする際は塩を抜き過ぎないことがポイントです。
松前漬け
数の子をたっぷり使って作る、自家製の松前漬けです。松前漬けといえば作るのが大変なイメージがありますが、材料を切って漬け汁と混ぜてしまえば一晩で食べられます。熱々のごはんと一緒にどうぞ。
数の子のチーズあえ
クリームチーズと数の子をあえるだけで作れる、簡単なおつまみです。数の子の塩気とねっとりしたクリームチーズが相性抜群!わさびがきいた大人の味です。
数の子のめんつゆバターパスタ
たらことは一味違う数の子のプチプチした食感ともちもちした麺の取り合わせが良い、数の子のパスタです。味付けはバターとめんつゆであえるだけなので手間いらず。おせちの数の子が余ってしまったときにもおすすめです。
数の子のディップ
数の子とクリームチーズ、そして塩昆布をあえた和風ディップです。数の子はもともと淡白な味ですが、塩昆布を加えると旨味がアップします。クラッカーやバゲットにつけてどうぞ。
おせち料理の定番・数の子を見直してみよう
重箱入りのおせち料理をお取り寄せしたり、既製品を購入したりする人の割合が多くなる一方、数の子を塩抜きして味付けするという人は減っています。
しかし自分で数の子の味付けをすれば漬かり具合を調節でき、残った数の子もごはんのお供やパスタなどに使えるのでおすすめです。たまには日本の伝統食品・数の子を手作りして、おせち料理の良さを見直してみませんか。