唐辛子のひとつ!鷹の爪の使い方やレシピをご紹介
作成日: 2021/12/07
料理に辛味を加えたい場合に、一般的によく使われる唐辛子。そのひとつに鷹の爪があります。原産地である日本において、鷹の爪は最も広く知られている唐辛子といえるでしょう。
この記事では、鷹の爪について特徴や使い方、代用品となる調味料、おすすめレシピなどをご紹介します。
鷹の爪について
鷹の爪の特徴や産地、味などについてご紹介します。
鷹の爪とは
ナス科トウガラシ属に属している植物の果実ことを、総称して「唐辛子」と呼びます。鷹の爪は、数多くの種類がある唐辛子の中の一種で、その名は品種名となります。
鷹の爪は、生や乾燥したものをそのまま料理に使用したり、輪切りやみじん切り、粉末状にしたりして使用するのが一般的です。
空に向かって伸びる実の様子が鷹の爪と似ていることから、「鷹の爪」と呼ばれるようになりました。
鷹の爪の原産国・産地
唐辛子の原産国は中南米ですが、鷹の爪は日本が原産地の小ぶりな唐辛子です。日本の中でも、おもに香川県や栃木県、兵庫県などで栽培されています。
鷹の爪の味・辛さ
鷹の爪の辛味は、カプサイシンによるものです。ワタと呼ばれる胎座という部分にカプサイシンが含まれているため、この部分はより辛味が強くなります。
また、胎座のカプサイシンが種にも付着するので、種も同様に辛味が強くなっています。
鷹の爪の選び方
果皮にツヤがあり、鮮やかな赤い色をしているものが新鮮な鷹の爪です。乾燥させる前の生のものは、全体にピンと張りがありヘタがきれいなものを選びましょう。
鷹の爪の使い方
基本的に鷹の爪はヘタを切り落とし、種とワタを取り出してから料理に使用します。料理に辛味や風味をどのくらい活かしたいかによって、その後の工程が多少異なります。
風味づけ程度に使用する場合は、炒める油や煮込み料理にそのまま加え、香りが立ったところで取り出します。
ペペロンチーノなどのように辛味を強く出したい場合は、ハサミや包丁で輪切りにして使います。本格的な中華料理やタイ料理など、より辛味を強く出したいときは、さらに細かく粗みじん切りにします。
詳しい鷹の爪の使い方は、こちらの動画をご覧ください。
鷹の爪の代用
鷹の爪がない場合、唐辛子を原材料として作られている調味料で代用することもできます。それぞれ種類ごとにご紹介します。
一味唐辛子
乾燥した唐辛子の実をすり潰して粉末状にしたもので、鷹の爪の代用品として使用しやすい調味料です。
七味唐辛子
七味唐辛子は、一味唐辛子に山椒や麻の実、黒ごまなど7種類の薬味や香辛料をブレンドした調味料です。代用として使うこともできますが風味が異なるため、鷹の爪の代用品としては一味唐辛子の方がおすすめです。
豆板醤
豆板醤は、そら豆に塩や赤唐辛子、麹などを加えて発酵させた調味料です。辛味だけでなく味に深みや香りを加えることもできますが、塩気が強いため鷹の爪の代用として使用する場合は、量を調整する必要があります。
チリペッパー
チリペッパーは唐辛子を粉末状にした調味料で、一味唐辛子や七味唐辛子と同じように鷹の爪の代用品として使用することができます。
ラー油
ラー油は唐辛子などの香辛料と油を合わせて加熱して作られる調味料です。ラー油でも辛味を加えることはできますが風味が異なるのと、油であるため使用する量などに注意が必要です。
鷹の爪を使ったDELISH KITCHENのレシピ
鷹の爪を使ったレシピをご紹介します。
簡単に作れる基本のペペロンチーノ
本格的なペペロンチーノが手軽に作れるレシピです。塩こしょうのシンプルな味付けながらも、にんにくの風味や鷹の爪のピリッとした辛味がアクセントになり、食欲をそる一品です。
冷製トマトパスタ
ご家庭で作るのは難しそうな冷製トマトパスタも、トマトジュースで簡単に作ることができます。鷹の爪やにんにく、玉ねぎを色づくまでしっかり炒めることで、香りやコクが増して奥深い味わいに仕上がります。
ごぼうとれんこんのきんぴら
ごぼうとれんこんのシャキッとした食感が味わえるきんぴらのレシピです。輪切りにした鷹の爪を加えて炒めることで、ピリッとほどよい辛味がアクセントになります。
唐辛子の種類について
唐辛子には鷹の爪をはじめ、さまざまな種類があります。
こちらの記事では、唐辛子の種類について日本のものだけでなく、世界の唐辛子についても詳しく解説しています。
赤唐辛子の一種!鷹の爪の使い方をマスターしよう
家庭料理でもなじみの深い鷹の爪は、日本が原産地の赤唐辛子のひとつです。鮮やかな赤色で、種やワタに強い辛味があります。
料理に使う際は切り方や使用方法などを変えるだけで、辛味の強さや風味づけの程度を調節できます。鷹の爪がないときはほかの調味料で代用することもできますが、風味が異なる場合もあるため、お好みによって選ぶようにしましょう。