クロテッドクリームとは?代用品の作り方もご紹介!
作成日: 2020/05/30
イギリスの伝統的なアフタヌーンティーに欠かせないスコーン。そんなスコーンにのせて楽しむのが「クロテッドクリーム」です。濃厚なコクのあるクロテッドクリームは、果物の甘酸っぱいジャムとの相性も抜群です。
こちらの記事では、クロテッドクリームの特徴や使い方、クロテッドクリームの代用品などについてご紹介します。
クロテッドクリームとは?
「クロテッドクリーム(Clotted cream)」とは、イギリスデボン州、コーンウォール州で伝統的に作られている乳製品です。特に、デボン州では2000年以上も作り続けられている歴史あるクリームなのです。デボン州では「デボンシャークリーム」、コーンウォール州では「コーニッシュクリーム」とも呼ばれています。
スコーンなどの焼き菓子と相性の良いクロテッドクリームはバターよりもさっぱりとしていて、泡立てた生クリームよりはコクを感じる濃厚さがあります。見た目はもったりとしたホイップクリームのようですが、味は思ったよりも牛乳っぽさを感じません。脂肪分の高い牛乳を煮詰めて一晩寝かせ、表面に固まった脂肪分を集めて作られます。
クロテッドクリームは開封すると日持ちがしないので、開封後は早めに食べきるようにしましょう。また、クロテッドクリームは冷凍保存には適していません。冷凍後に解凍すると水分と油分に分離してしまうため、冷蔵庫で保存し料理に加えるなどして早めに使い切ることをおすすめします。
クロテッドクリームのおすすめの使い方とは?
クロテッドクリームと一緒に食べる代表的なものがスコーンです。アフタヌーンティーに欠かせないクロテッドクリームですが、イギリスではスコーン・ジャム・クロテッドクリーム・紅茶のセットのことを「クリームティー」と呼びます。クリームティーはアフタヌーンティーよりも気軽に楽しめるお茶として、多くの人に親しまれています。
クロテッドクリームの食べ方は地域によっても異なり、デボン州ではスコーンにクロテッドクリームをつけてからジャムをのせる一方、コーンウォール州ではジャムの上からクロテッドクリームをのせるのが一般的です。
また、スコーン以外の使い方としては、バターのようにパンケーキやパン、クラッカーなどにそのまま塗ったり、カレーやシチューなどの煮込み料理の隠し味として使ったりなどが挙げられます。
ディップを作るときのベースに使うのもおすすめです。少量をオムレツに加えると、クロテッドクリームのコクを生クリームのように生かすことができるでしょう。
クロテッドクリームが手に入らないときは?
いろいろと使えるクロテッドクリームですが、スーパーなどで手に入らないこともあるでしょう。そのような場合は、クロテッドクリームの代用となるクリームを手作りしてみてはいかがでしょうか。
用意するのは脂肪分が高めの生クリームだけ。脂肪分の高いものを使うことで、よりなめらかな食感に仕上げることができるのです。
冷蔵庫でよく冷やした生クリームを、煮沸消毒した蓋つきの瓶に入れて振るだけと、とても簡単に作ることができます。瓶をしばらく振り続けていると、だんだんと液体状からもったりとしたクリーム状へと変化していきます。ホイップクリームよりも少し固め、バターよりも少しやわらかい食感になったら完成です。この状態からさらに瓶を振り続けるとバターになってしまうので気をつけましょう。
こちらのクリームもあまり日持ちがしないため、冷蔵庫で保存し早めに食べきりましょう。
クロテッドクリームを使ったDELISH KITCHENレシピ
ティータイムを優雅なものにしてくれるクロテッドクリーム
日本ではあまり馴染みのないクロテッドクリームですが、本場イギリスではティータイムに欠かせないものです。濃厚なクリームとジャム、スコーンの組み合わせは、きっとやみつきになることまちがいありません。
お店で購入できない場合は家庭でも似たようなクリームを作ることができるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。