パクチョイとは?青梗菜との違いやおすすめのレシピもご紹介
作成日: 2022/06/21
「パクチョイ」という野菜を知っていますか?見た目には青梗菜によく似ている、中国野菜の一つです。この記事では、様々な食材や料理とも相性が良いパクチョイについて、由来や旬、含まれる栄養素などを解説しています。
パクチョイについて
パクチョイとは具体的にどんな野菜なのか、見ていきましょう。
パクチョイとは
パクチョイは、中国から伝わったアブラナ科の野菜です。漢字では「白菜」と書きますが、一般的な白菜と勘違いされやすいことから、「広東白菜」や「小白菜」と呼ばれることもあります。
また、青梗菜と同じタイサイの一種で、大きさや葉の形状は良く似ています。青梗菜が青軸なのに対し、白軸のものを「パクチョイ」と呼び、「白梗菜」とも言われます。
青梗菜との違い
パクチョイと青梗菜の大きな違いは、前述の通り軸の色です。青梗菜は緑色から薄い黄色で、パクチョイは白色です。葉の色は、青梗菜よりもパクチョイの方が濃い色をしているものが多く見られます。
パクチョイの旬と産地
パクチョイの主な産地は埼玉県で、次いで神奈川県となります。旬は初夏から晩秋頃の時期で、その中でも気温が下がり始める晩秋頃により甘みが増していきます。
パクチョイのカロリーと栄養素
パクチョイのカロリーと含まれる主な栄養素について見ていきましょう。
カロリーと糖質
パクチョイ(生) 可食部100gあたり
カロリー15kcal
糖質0.9g
β-カロテン
パクチョイ(生) 可食部100gあたり
β-カロテン1800μg
β-カロテンは、強い抗酸化作用があることで知られています。カロテンは脂溶性であることから、油類といっしょに摂取した方が吸収されやすいため、調理方法を工夫することをおすすめします。
カリウム
パクチョイ(生) 可食部100gあたり
カリウム450mg
人体に必要なミネラルの一種で、体内で浸透圧の調節に働きます。体内のナトリウムの排出を手助けする作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。
カルシウム
パクチョイ(生) 可食部100gあたり
カルシウム100mg
カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルです。各種ミネラルの中で最も多く存在し、骨や歯を形成します。体重の1~2%を占め、その99%は骨及び歯に存在し、残りの約1%は血液や組織液、細胞に含まれています。
ビタミンC
パクチョイ(生) 可食部100gあたり
ビタミンC45mg
ビタミンCは、水溶性ビタミンのひとつで、体内でコラーゲンの生成に関与するほか、抗酸化ビタミンのひとつとしても知られています。
パクチョイの選び方
甘くて美味しいパクチョイを選ぶには、葉の色と厚みに注目して見ると良いです。葉の色は濃い緑色で、葉の軸に厚みがありしっかりとしているものを選びましょう。また、葉にも厚みがあり株の根元がふっくらとしているものは、より甘みがあります。
パクチョイは、鮮度が落ちると徐々に葉の色が薄くなり、軸と共に黄色に変色していきます。なるべく緑色で新鮮なうちに食べるようにしましょう。
パクチョイの保存方法
パクチョイの適した保存方法は、青梗菜と同様です。青梗菜の保存方法は以下のレシピでご紹介しています。
チンゲン菜の保存方法
パクチョイ(青梗菜)を使ったDELISH KITCHENのレシピ
パクチョイは、青梗菜の仲間であるため、代用することも可能です。どちらも炒め物やスープなどの中華料理や、おひたし、漬物にも良く合います。
青梗菜のレシピは以下のページでいくつかご紹介しているので、参考にしてください。
パクチョイならではの魅力を堪能しよう!
パクチョイは加熱してもシャキシャキとした食感が残るので、炒め物やおひたし、漬物など食感が楽しい料理にもとても良く合います。また、葉と軸の色が緑と白で異なることから、料理が彩り良く仕上がるのも魅力です。
青梗菜とよく似ていますが、パクチョイの魅力を活かして、ぜひ様々な料理に活用してみてくださいね。
【出典】
・日本食品標準成分表 2020年版(八訂)
【参照】
・厚生労働省 e-ヘルスネット「カロテノイド」(2022/06/21)
・厚生労働省 e-ヘルスネット「緑黄色野菜」(2022/06/21)
・厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」(2022/06/21)
・厚生労働省 e-ヘルスネット「カルシウム」(2022/06/21)
・厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』ビタミンC(2022/06/21)