ピリ辛調味料のコーレーグスとは?作り方から活用レシピもご紹介!
作成日: 2022/07/29
コーレーグスという調味料を聞いたことがありますか?コーレーグスとは沖縄で親しまれている唐辛子を使った調味料です。
この記事ではコーレーグスの特徴や作り方、使い方についてご紹介します。
コーレーグスとは
コーレーグスとは沖縄の島とうがらしを、お米から作った沖縄産の蒸留酒である泡盛に漬け込んだ辛い調味料のことです。コーレーグース、コーレーグースー、コーレグスーとも呼ばれ、ピリッとした辛味が特徴です。
元々コーレーグスとは沖縄では沖縄の言葉で唐辛子全般(島とうがらし)のことを指す言葉ですが、今は主に調味料の意味で使われています。沖縄では非常にポピュラーで、沖縄そば屋などでは七味唐辛子と同じように瓶に入ったコーレーグスが置いてあります。また家で手作りする人も多いです。
材料の島とうがらしとは
コーレーグスでは沖縄産のとうがらし、島とうがらしが主に使われます。島とうがらしとはキダチトウガラシに分類されるとうがらしで、長さが約3cmとかわいらしいサイズが特徴です。食べた瞬間はとても辛いですが、口の中に残るうま味が癖になります。
赤く熟してから収穫することが一般的ですが、コーレーグスには未熟な青とうがらしを使うこともあります。
コーレーグスの辛味について
コーレーグスの辛味について解説します。
辛味の成分はカプサイシン
とうがらしにはカ、プサイシンという辛味成分が多く含まれています。
カプサイシンはカプサイシノイドと呼ばれる炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)からなる天然の有機化合物の一つです。気体になりにくいためトウガラシを砕いて粉にしても辛さが減ることはありません。また、カプサイシンは加熱しても壊れにくいので、調理した後も辛みが残ります。
カプサイシンは水にはほとんど溶けませんが、油やアルコール、酢には溶けやすいため、とうがらしを油や酒に漬け込むとカプサイシンなどの辛み成分が溶け出します。コーレーグスはとうがらしを酒である泡盛に漬けることで、辛味成分が溶け出しています。
カプサイシンの刺激
とうがらしによる適度な辛さは食欲を増進させ、おいしく食事をする助けになります。 しかし、とうがらしの辛みの主成分であるカプサイシンをとりすぎると、粘膜が傷つき、のどや胃が荒れてしまうことがあります。辛いものを食べ過ぎないように心がけましょう。
コーレーグスの作り方
コーレーグス、気になるけど島とうがらしを手に入れるのは難しそうだと思っていませんか。ここでは各地で手に入りやすい乾燥したとうがらしで作る簡単レシピをご紹介します。
お手軽コーレーグス風
赤唐辛子を使って手軽に作ることができるレシピです。隠し味として使ったり、炒め物などにかけて使うのもおすすめです。
コーレーグスの使い方
コーレーグスが使える料理は沖縄料理だけではありません。とうがらし自体、いろいろな国で使われているのでコーレーグスもさまざまな料理に合いますよ。
ただし、コーレーグスの材料である泡盛はアルコール度数が30度前後、多いものは40度以上のものもあります。調味料とはいえアルコールなので使い過ぎに注意しましょう。
沖縄料理に
定番は沖縄料理です。中でも沖縄そばにピッタリ!温かい汁物なので泡盛の風味が溶け込んで初心者にもおすすめです。
沖縄そば
沖縄名物の沖縄そばですが、どこのスーパーでも手に入る材料で作ることができます。ゆで汁にもだし汁を使用することでうま味たっぷりに仕上がります。
また沖縄の炒め物である豆腐チャンプルーやゴーヤーチャンプルー、ソーミンチャンプルーなどの炒め物の仕上げにかけても絶品です。
ゴーヤーチャンプルー
ゴーヤの苦みとかつお節のうまみがマッチした、箸が止まらない一品です。短時間でできるので夕食やおつまみにもピッタリですよ。
豆苗とツナのソーミンチャンプルー
そうめんを加えることでボリューム感がアップしたチャンプルー。シンプルな味付けで誰でも簡単に作ることができます。
コーレーグスは沖縄の豚の角煮ラフテーなど煮物に、辛子がわりに入れても美味しいです。
ラフテー
じっくりコトコト時間をかけて煮込むことでほろほろに仕上げていきます。黒糖、泡盛といった沖縄の食材を使うことでより本場の味に近づきますよ。
その他の料理に沖縄料理以外にもコーレーグスは大活躍します。例えば、刺身しょうゆにわさびがわりに入れるのもおすすめです。パスタやうどん、ラーメンなどの麺類に七味やタバスコ感覚でかけてもよく合います。また炒め物のアクセントなど、ジャンル問わず使えますよ。
コーレーグスで辛味をプラス
コーレーグスは沖縄料理では欠かせない、辛味が癖になる調味料です。沖縄に行かなくても作れる簡単レシピ、活用方法もご紹介しました。ぜひ食卓にコーレーグスのアクセントをプラスしてみてくださいね。
※こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。未成年者の飲酒は法律で禁止されています。