カタラーナとは？クレームブリュレとの違いやレシピをご紹介

カタラーナとは

まずは、カタラーナの由来や特徴についてご紹介します。

由来

カタラーナは、毎年3月19日の「聖ヨセフの日」に食べられるスペインのカタルーニャ地方の伝統的なスイーツで、スペインではクレマ カタラーナと呼ばれています。フランスのクレームブリュレの原型ともいわれており、ヨーロッパ各地で親しまれています。

カタラーナが誕生した理由は諸説ありますが、修道女たちが司教をもてなすために作ったプリンを失敗したことからカタラーナができたといわれています。

特徴

カタラーナは、牛乳と砂糖、卵黄にコーンスターチなどを使って作ります。これらの材料を加熱してできたクリームを型に流し込んで固め、食べる直前に砂糖を振りかけてバーナーであぶり、カラメルにしたら完成です。

バーナーが発明される前は、鉄のコテをしっかりと熱して砂糖の上にかざしてカラメルを作っていたそうです。

現在はさまざまな作り方やアレンジレシピがあります。冷やしたものや凍らせてアイスのようにしたものなど冷たいカタラーナを食べることがほとんどですが、温かい状態で食べることもあります。

クレームブリュレとの違い

ここからは、クレームブリュレとの違いについてご紹介します。

国の違い

カタラーナはスペインのスイーツで、正式名称は「Crema Catalana」です。Crema Catalanaはスペイン語で「カタルーニャ風クリーム」という意味になります。

一方クレームブリュレ（Crème brulée）はフランスのスイーツで、直訳すると「焦がしたクリーム」という意味です。

材料と作り方の違い

ここからは、カタラーナとクレームブリュレの材料と作り方の違いについて見ていきましょう。現在はさまざまなレシピがありますが、今回は基本的な作り方で比べてみました。

カタラーナとクレームブリュレはどちらも卵黄、砂糖、乳製品などを使ったクリームを固めた上に砂糖をかけ、表面をバーナーで焦がしてキャラメリゼします。

カタラーナは牛乳を主原料とし、コーンスターチなどの粉を加えて鍋で煮て固めます。
一方で、クレームブリュレは主に生クリームを使い、コーンスターチは使いません。材料を混ぜて容器に流し込み、天板にお湯を張ってオーブンで蒸し焼きにしながら凝固させます。

さまざまなレシピがありますが、カタラーナはシナモンやレモンピールで風味付けすることが多く、クレームブリュレは香りづけにバニラを使うのが一般的です。

一括りにはできませんが、カタラーナはパウンド型の容器に流し入れて人数分をまとめて作り、切り分けて食べることが多いようです。クレームブリュレは最初から容器に流し入れ、そのまま食べることが多いです。

プリンとの違い

カタラーナに似ているスイーツといえばプリンがありますが、どのような違いがあるのでしょうか。日本でよく食べられているプリン「カスタードプディング」は、卵と砂糖、温めた牛乳を混ぜ、カラメルソースを入れたプリン型に流し込み、蒸し焼きにして固めて作ります。

材料や作り方はカタラーナに似ていますが、カラメルの扱い方が大きく異なります。

【カタラーナ】DELISH KITCHENのレシピ

ここからは、カタラーナのアレンジレシピをご紹介します。

パリッとして濃厚♪本格クレマカタラーナ

生クリームや牛乳、卵黄などで作ったクリームを冷やして固めた後に、バーナーであぶってパリパリの表面を作ります。表面のほろ苦さと濃厚なクリームが程よく合う、おすすめのスイーツです。

カタラーナ風アイス

カタラーナを冷凍させたアレンジレシピです。カラメルをかけてから再び冷やし固めることで、バーナーなしでパリッとした食感に仕上がります。冷凍させたカタラーナ風アイスは、暑い日にぴったりです。

【クレームブリュレ】DELISH KITCHENのレシピ

最後に、クレームブリュレのレシピをご紹介します。

クレームブリュレ

卵黄と牛乳、生クリーム、グラニュー糖を混ぜ合わせてオーブンで蒸し焼きにする基本的なレシピです。表面のカラメルの香ばしさと、中のクリームの濃厚さが絶妙にマッチします。

蒸しクレームブリュレ

オーブンがない人におすすめのフライパンで作るクレームブリュレです。とろりとしたクリームとパリッと焦がしたカラメルがよく合います。バーナーがない場合は、熱したスプーンを押し当ててカラメルを作りましょう。

カタラーナはスペインの伝統的なスイーツ

カタラーナはスペインのカタルーニャ地方の伝統的なスイーツで、クレームブリュレの原型といわれていることがわかりました。クレームブリュレやプリンと見た目は似ていますが作り方や材料が異なります。

今回ご紹介したレシピを参考に、美味しいカタラーナを作ってみてくださいね。