隠し包丁とは?大根やこんにゃくなど食材別のやり方をご紹介
作成日: 2022/08/29
「隠し包丁」という言葉を知っていますか?おでんなどの煮込み料理をするときに良く使われるテクニックで、これをすることで料理がより一層美味しく仕上がります。この記事では、隠し包丁をする意味や食材別のやり方などをご紹介します。
隠し包丁とは
「隠し包丁」とは、食材の切り口に切り込みを入れることです。おでんなどの煮込み料理において、大根やこんにゃく、なすなどの様々な食材に使われます。隠し包丁をすることで、食材に火が通りやすくなることに加え、味の染み込みを良くすることができます。
また、焼肉やステーキ肉などの筋に切れ目を入れることは「筋切り」と言います。筋切りをすることで、肉を焼いたときに反り返ってしまうのを防ぎ、食べやすく仕上がります。
隠し包丁の入れ方
大根、なす、こんにゃくの食材別に、隠し包丁の入れ方を動画でご説明します。
大根の隠し包丁
おでんなどの煮込み料理には十字の切り込み、大根ステーキなど焼き色をきれいにつけたいときは格子状に切り込みと、メニューによって切り方を変えるとより美味しく仕上がります。
なすの隠し包丁
なすは皮がかたく味が染み込みにくいので、なすの煮浸しなど味をしっかり染み込ませたい料理のときは隠し包丁をするのがおすすめです。また、揚げ物にする場合も、隠し包丁をしておくと衣が付きやすくなります。
こんにゃくの隠し包丁
こんにゃくは味が染み込みにくいので、煮込み料理にするときは隠し包丁を細かく丁寧にするとより美味しく仕上がります。2mm程度の深さの隠し包丁を格子状に、裏と表の両面に入れると食べやすくなります。
飾り包丁との違い
隠し包丁と似た言葉に「飾り包丁」というものがあります。目的はほとんど隠し包丁と同じですが、意味合いが少し異なります。隠し包丁は見えないように切り込みを入れるのに対し、飾り包丁は料理を華やかに見せるために行われるものです。
飾り包丁は野菜や魚などに使われることが多く、例えばしいたけのかさに入れる十字の切り込みや、イカの刺し身の表面に入った格子状の切り込みなどを指します。和食店などでも良く見られるテクニックです。
隠し包丁をマスターして料理をより一層美味しく
隠し包丁は、そのひと手間で料理をより一層美味しく仕上げることができます。ご家庭でも包丁1つで気軽にできるので、煮込み料理をするときはぜひ行ってみてくださいね。ご紹介した食材別のやり方も参考にしてください。