DELISH KITCHEN

カレイ(鰈)とはどんな魚?種類やおすすめ人気レシピもご紹介

作成日: 2022/09/20

平たい形が特徴的な「カレイ」は、スーパーや魚屋さんで見かけることの多い魚です。淡白な味わいなので煮付けや唐揚げなど、さまざまな料理と相性がよい魚といえるでしょう。

この記事では、カレイとはどんな魚なのか解説するだけでなく、種類やおすすめの料理レシピについてもご紹介します。ぜひ最後まで見てみてください。

目次

  1. カレイとは
  2. ヒラメとの違い
  3. カレイの旬と産地
  4. カレイの種類
    1. アカガレイ属
    2. ナメタガレイ属
    3. マガレイ属
    4. メイタガレイ属
    5. ヌマガレイ属
    6. オヒョウ属
    7. カラスガレイ
  5. カレイの選び方
  6. カレイを使ったDELISH KITCHENのレシピ
  7. カレイと子持ちガレイの栄養
  8. 淡白な味わいのカレイはさまざまな料理におすすめ!

カレイとは

カレイとはカレイ目カレイ科の魚のことで、主に煮付けなどにして食べられます。日本近海だけでなく、北極海や太平洋、大西洋、インド洋など世界の海に広く生息していることが特徴です。

カレイの体は平たく、体の右側の面に目がふたつ並んでいます。カレイは、淡白な味の中にも甘味と旨味が感じられ、上品な味わいが楽しめる魚として人気です。

ヒラメとの違い

よく似た姿の魚として「ヒラメ」がありますが、カレイとヒラメを見分けるには顔の位置を確認しましょう。「左ヒラメ、右カレイ」と言われているように、魚の腹を手前に置いたときに左側に顔があるのがヒラメ、右にあるのがカレイです。

ただし例外もあり、「ヌマガレイ」や「イシガレイ」のように、名前に「カレイ」と付くにも関わらず、左側に顔がある種類も存在しています。

以下の記事に、ヒラメとカレイの違いについて詳しくご紹介しています。気になるという方は、ぜひ参照してください。

カレイの旬と産地

日本近海に広く生息し、全国的に広く水揚げされるカレイですが、その中でも主な産地としてあげられるのは、北海道や青森県、宮城県、茨城県、千葉県です。ブランドカレイとして知られる城下カレイは大分県で水揚げされます。

カレイの旬は種類によってさまざまで、メイタガレイやマコガレイ、イシガレイは初夏から秋にかけて、アカカレイやマガレイ、アサバカレイなどは冬に旬を迎えます。

カレイの種類

カレイには多くの種類があり、その数は世界では100種類以上、日本近海だけでも40種類以上です。北海道から九州まで幅広く生育しているカレイは、同じ種類でもその地方によって呼び方が違う場合があります。また同じ種類でも、生息場所によって旬や味が変わることが特徴です。

ここからは、多くあるカレイの種類の一部について見ていきましょう。名前に「カレイ」とついていても、必ずしもカレイの仲間ではない種類もあるため、以下ではカレイの仲間についてご紹介します。

アカガレイ属

アカガレイは水揚げされると、全体的に赤く血がにじんだような色になることから、その名前がついたといわれています。主に北海道や福井県、石川県、兵庫県、島根県など日本海沿岸で水揚げされ、旬の時期は10月から3月の冬の時期です。

アカガレイ属の他のカレイとして知られているのは「ウマガレイ」です。脂が乗っているのにあっさりとした味わいで、煮付けや塩焼き、ムニエル、唐揚げ、フライなどさまざまな料理に合います。鮮度が良ければ、刺身でも食べられます。

ナメタガレイ属

ナメタガレイは別名ババガレイとも呼ばれます。体についた粘液によって「舐めた」ようになることから、ナメタガレイと呼ばれるようになったようです。体型は他のカレイに比べて、長めの楕円形のような形をしています。

日本近海に広く生育していますが、主な産地は北海道から東北にかけての太平洋側です。11月から4月にかけて旬を迎え、特に3月から4月の子持ちガレイは味も美味しく人気があります。

子持ちのナメタガレイを美味しく味わうなら煮付けがおすすめですが、それ以外の時期でもソテーや味噌漬け、柚庵焼きなどの焼き物にしても美味しく食べられます。ナメタガレイ属には他にも「アメリカナメタガレイ」があります。

マガレイ属

マガレイ属のカレイには、「マガレイ」だけでなく「マコガレイ」「クロガレイ」「クロガシラガレイ」があります。中でもマガレイは、カレイの代表ともいえる種類です。

マガレイの詳しい情報や上手な捌き方、レシピを以下のリンクでご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

メイタガレイ属

メイタガレイはやや小ぶりな種類で、両眼にトゲ状の突起があり刺さると痛いことから「メイタガレイ」と名付けられました。その産地は幅広く、主に北陸から山陰地方にかけて、三重県から和歌山県にかけて、兵庫県などの瀬戸内海が知られています。

6月から11月にかけての初夏から晩秋が旬です。身は上品な味わいで美味しく、煮付けや唐揚げ、フライ、潮汁、塩焼き、干物などにして食べられます。メイタガレイは主に関西地方で好まれ、刺身で食べるのも人気です。メイタガレイ属には、他にも「ナガレメイタガレイ」があります。

ヌマガレイ属

ヌマガレイは体長90cmにもなる大型のカレイです。生育地によって目の位置が変わるカレイとして知られており、日本近海で獲れるものはヒラメと同じように左側に目があり、太平洋の左側などでは右側に目があるものが獲れます。

ヌマガレイは、北海道から東北地方沿岸で漁獲され、味が落ちる産卵直後の3月から5月を除いた時期が旬とされています。海だけでなく河口付近でも獲れますが、生息する場所によって味に影響が出てくることが特徴です。

おすすめの食べ方は、刺身やフライ、唐揚げ、煮付け、塩焼きだけでなく、味噌汁に入れても美味しく食べられます。ヌマガレイ属の他の種類は「ヨーロッパヌマガレイ」です。

オヒョウ属

ヒラメよりも大きく「オオヒラメ」とも呼ばれるオヒョウですが、実はカレイの仲間です。どの種類のカレイよりも大きく、その大きさは1mから3mになるといわれています。日本では主に北海道で漁獲され、夏から秋にかけての時期が旬です。

脂身が少なくクセのない淡泊な味が特徴で、ムニエルなどソテーや、フライ、煮付け、漬け焼きなどの焼き物にして食べられます。オヒョウ属のカレイには、他にも「タイセイヨウオヒョウ」という種類があります。

カラスガレイ

カラスガレイは日本近海には生息しておらず、ロシアやアメリカ、カナダなどの北洋で多く漁獲されます。スーパーに並んでいるカラスガレイの多くは、冷凍輸入されたものです。

カラスガレイについて、詳しくは以下のリンクで解説しています。気になる方は参照してみてください。

カレイの選び方

新鮮なカレイを選ぶときには、表面に注目しましょう。表面にぬめりがあり、皮がピンと張っているものが新鮮です。

カレイを使ったDELISH KITCHENのレシピ

ここからは、淡白で旨みのあるカレイを使ったおすすめレシピをご紹介します。カレイの料理として定番の煮付けだけでなくムニエルなど、和風や洋風、中華風など、さまざまなレシピを集めました。
また、下ごしらえの仕方についてもご紹介しています。以下のレシピリンクを参照しながら、ぜひ作ってみましょう。

カレイと子持ちガレイの栄養

カレイは淡白な味わいの身だけでなく、卵を持っている子持ちガレイも人気があります。ここからは、カレイと子持ちガレイそれぞれの栄養をご紹介しましょう。

カレイの栄養はマガレイを例に載せています。子持ちガレイの種類は、アカガレイ及びハバガレイです。また、栄養価は100gあたりの数値です。

《マガレイの栄養》
・カロリー 89kcal 
・たんぱく質 19.6g
・脂肪 1.3g 
・食物繊維 0g
・炭水化物 0.1g
・カリウム 330mg
・カルシウム 43mg
・ビタミンD  13.0μg
・ビタミンB2 0.35mg

《子持ちガレイの栄養》
・カロリー 123kcal 
・たんぱく質 19.9g 
・脂肪 6.2g 
・食物繊維 0g
・炭水化物 0.1g
・カリウム 290mg
・カルシウム 20mg
・ビタミンD  4.0μg
・ビタミンB2 0.20mg

カレイにはタンパク質や脂肪だけでなく、カリウムやカルシウムなどのミネラルや、ビタミンDやビタミンB2などのビタミンも含まれます。一般的なカレイに比べて、子持ちガレイは脂肪が多くカロリーも高い傾向です。

淡白な味わいのカレイはさまざまな料理におすすめ!

カレイには数多くの種類があり、日本近海だけでなく世界中の海に生息しています。旬のカレイはしっとりとした脂と淡白な味わいの身が特徴で、煮付けやムニエル、唐揚げなどさまざまな料理で食べられます。また、卵を持った子持ちカレイも人気です。

スーパーや魚屋さんでカレイを見かけたら、レシピを参考にして、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

【出典】
・日本食品標準成分表2020年版(八訂)

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