DELISH KITCHEN

ラードとは?代用品や牛脂との違いについてご紹介

作成日: 2022/10/31

ラーメンや揚げ物などに使われるラード。外食ではよく使われる調味料ですが、あまり馴染みがないため、自宅で料理をするときには使わないという人が多いのではないでしょうか。しかし、ラードは料理をおいしくしてくれる油脂なのです。

この記事では、ラードの特徴や牛脂との違い、代用方法などについて解説します。また、ラードの作り方やレシピもご紹介しますので、ぜひチェックしてください。

目次

  1. ラードについて
    1. ラードとは
    2. 豚脂とは
    3. ラードの特徴
    4. ラードの種類
  2. ラードと牛脂の違い
  3. DELISH KITCHENのラードの作り方
  4. ラードの使い方とDELISH KITCHENのレシピ
    1. コクうまチャーハン
    2. もやしのソテー
    3. 胡椒餅
    4. スフォリアテッラ
  5. ラードの代用
    1. 豚の脂身
    2. 牛脂
    3. サラダ油・オリーブオイル・ごま油
    4. バター
  6. ラードを使って料理をワンランクアップさせよう

ラードについて

まずは、ラードとはどのような油脂なのかについて解説します。

ラードとは

ラード(英:lard)とは一般的には豚の脂、豚脂(とんし)を精製した油脂のことです。室温では白いクリーム状で、加熱すると透明な油に変化します。ラードを料理に使うことで、あっさりとした食材でもコクを感じられます。

マーガリンの原料、即席ラーメンやカレールウなどの加工品に用いられることが多いです。

豚脂とは

豚脂とは豚の脂のことで、「とんし」と読みます。
たとえば、ラーメン屋さんでよく使われる豚の背脂(背中の部分の脂肪)も豚脂です。ラーメンの仕上げに背脂を加えると、脂のうま味を感じられると同時に、油分がフタとなりスープの温度が下がりづらくなります。

イタリアには、豚の背脂に塩やハーブを擦り込み、熟成させて食べる「ラルド」という食品があります。

ラードの特徴

ラードには豚の脂特有の香りがあります。ラードは常温では個体ですが、液体になり始める温度(融点)は33~46℃なので、火にかけるとすぐに溶け始めます。融点が人間の体温に近いため舌ざわりがよく、料理に練り込みやすいというのが特徴です。

スーパーなどで売られているものは、少量ずつ使いたいときに便利なチューブタイプや、マーガリンのような容器に入っているもの、一度にたくさんの量を使うときに最適な一斗缶タイプなどがあります。

料理やお菓子に使うときは少量で問題ありませんが、揚げ油に使うときは量が必要です。

ラードの種類

ラードには、純製ラードと調整ラードの2種類があります。純製ラードは100%豚脂でラード特有のコクとうま味があります。

調整ラードは豚脂を主体とし、牛脂やパーム油などをブレンドしたものです。純製ラードと比べて賞味期限が長いという特徴があります。

ラードと牛脂の違い

ラードと似たものに「牛脂」があります。どちらもさまざまな料理に使われますが、2つの相違点について注目してみましょう。

牛脂は牛の脂を精製して固めた食用油脂を指します。牛脂の融点は40~50℃ほどで、ラードより少し高いのが特徴です。

牛脂については以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。

DELISH KITCHENのラードの作り方

ラードは市販で買うこともできますが、豚背脂と水のみで手作りすることもできます。

材料は豚背脂500gと水50ccといたってシンプル。不純物の無い、豚脂100%の純製ラードのできあがりです。普段使っている油をラードに代えるだけでコクとうま味が増し、料理が格段に美味しくなります。

ラードの使い方とDELISH KITCHENのレシピ

ラードは特有の風味と油分を活かしてさまざまな料理に使えます。

ラーメンやチャーハン、炒め物などの炒め油代わりに使用可能です。餃子や焼売、肉まんなど点心の餡に練り込んだりすることでジューシーに仕上がります。

また、ハンバーグなどの肉料理に使うと油分や風味がプラスされ、肉汁溢れる料理が作れます。

ラードといえば、ラーメンや揚げ物など料理に使うイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、ラードは料理だけでなくお菓子作りにも役立ってくれるのです。ラードを加えることでサクッとした独特の食感と風味が出ます。

沖縄のお菓子「ちんすこう」や中国やヨーロッパの焼き菓子の生地などに使われています。

ここからは、ラードを使ったレシピをご紹介します。

コクうまチャーハン

いつものチャーハンも、ラードを使うだけで味に深みが出てお店の味にレベルアップ。コクとうま味がプラスされ、豚肉と卵、長ねぎといったシンプルな具材でも絶品のチャーハンが作れます。

もやしのソテー

シャキシャキした食感がたまらないもやし炒めのレシピです。ラードの風味とにんにくの香りが食欲をそそります。5分で作れるので、お肉料理の付け合わせやもう一品欲しいときにおすすめです。

胡椒餅

台湾の屋台で大人気のストリートフード「胡椒餅」のレシピです。生地にラードを練り込むことで、サクッとした独特の食感と風味が出ます。黒こしょうと五香粉が効いていて、くせになる美味しさです。

スフォリアテッラ

スフォリアテッラは、生地を何層にも重ねたパイのような焼き菓子です。ラードを使用することで、パリパリとした食感になります。パリパリの生地とカスタードクリームがよく合います。

ラードの代用

さまざまな料理にコクとうま味をプラスしてくれるラードですが、ラードがない場合には他の油脂で代用することができます。

豚の脂身

炒め物などで脂身が多い豚肉を使う場合は、脂身を先に炒めることでラード代わりになります。

牛脂

ラードがない場合は、牛脂を使うのもいいでしょう。同じ動物性油脂ですが、風味が異なるため、使う量には注意が必要です。

サラダ油・オリーブオイル・ごま油

ラードとは風味が異なりますが、サラダ油やオリーブオイル、ごま油も代用品として使えます。それぞれ香りが異なるため、料理に合わせて使い分けましょう。

バター

バターは濃厚なうま味を持つため、料理にうま味や風味をプラスできます。しかし、バター特有の風味が強いため、合わない料理もあります。食材や料理によっては他の油脂を選んだほうがいいでしょう。

ラードを使って料理をワンランクアップさせよう

家庭では使いづらいイメージのあるラードですが、いつもの料理に使うことで味がワンランクアップします。ラーメンや炒め物にといった料理だけでなく、お菓子作りにも使えます。今回ご紹介したレシピを参考に、ラードを使った料理にもチャレンジしてみてくださいね。

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