DELISH KITCHEN

びわの栄養価はどれくらい?びわを使ったレシピもご紹介!

作成日: 2023/03/29

果物のびわについて、詳しくご存じでしょうか。気になる栄養価やびわを使ったおいしいスイーツのレシピなどをご紹介します。

目次

  1. びわとは
  2. びわの栄養素
  3. 栄養素の効能
    1. β-カロテン
    2. β-クリプトキサンチン
    3. カリウム
    4. ビタミンB1
    5. ビタミンB2
  4. DELISH KITCHENのびわのレシピ
    1. びわの皮のむき方(食べ方)
    2. びわのコンポート
    3. びわジャムのパウンドケーキ
    4. びわのカスタードタルト
    5. ヨーグルトゼリー びわのコンポート添え
    6. びわ酒
  5. びわの栄養とレシピを知って、おいしく手軽にとりいれよう

びわとは

びわは丸いオレンジの柔らかい果実で、原産は中国南西部です。日本では四国、九州など温かい地域で栽培されています。

古来よりビワの木には薬効があることといわれており、3000年前のインドの古い仏典に「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」という名で登場し、「衆生の一切の諸病を滅す」と記されているほどです。葉、実、種の全てが万能薬として利用されてきた歴史があります。

ビワの木は、中国原産のバラ科の常緑高木です。日本では江戸時代後期に中国から伝わり、栽培がおこなわれてきました。伝来当初は球状の小玉の実をしており、現在と同じ卵型で大玉のびわが栽培されるようになったのは江戸時代の末期です。

びわの旬は5~6月の初夏で冬に花が咲くため、枯れないように冬季でも温暖な地域での栽培が適しています。そのため、日本では千葉より南が主な栽培地となっています。

生産地は「茂木ビワ」という大玉で色の濃いびわで知られる長崎県が1位、「房州ビワ」という肉厚でみずみずしいびわで知られる千葉県が2位です。そのほかにも鹿児島県、香川県、愛媛県などで栽培されています。

びわの栄養素

びわ100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

・エネルギー 41kcal
・たんぱく質 0.3g
・脂質 0.1g
・炭水化物 10.6g
・食物繊維 1.6g
・カリウム 160mg
・βカロテン 510μg
・βクリプトキサンチン 600μg
・ビタミンB1 0.02mg
・ビタミンB2 0.03mg

栄養素の効能

びわに含まれる栄養素の効能についてご説明します。

β-カロテン

β-カロテンは、強い抗酸化作用があることで知られています。
カロテンは脂溶性であることから、油類といっしょに摂取した方が吸収されやすいため、調理方法を工夫することをおすすめします。

β-クリプトキサンチン

クリプトキサンチンは、人の血液中に存在する主要カロチノイドの一つです。これまでの国内外の研究により、β-クリプトキサンチンがいくつかの種類のガン、糖尿病、関節リウマチ、動脈硬化等の発生リスクを低下させる可能性があることが示されてきました。

カリウム

人体に必要なミネラルの一種で、体内でナトリウムとともに浸透圧の調節に働きます。ナトリウムの排出を手助けする作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれる効果があります。

ビタミンB1

ビタミンB₁は水溶性のビタミンの一種で、糖質をエネルギーに変える際に必要とされるビタミンです。

ビタミンB2

ビタミンB2は、ビタミンB1と同様に水溶性のビタミンの一種です。主に脂質のエネルギー代謝に関与し、エネルギーにかわる際に補酵素として働く栄養素です。

DELISH KITCHENのびわのレシピ

DELISH KITCHENでは、簡単なびわのむき方からおいしいスイーツレシピ、お酒のレシピまで掲載しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

びわの皮のむき方(食べ方)

びわの皮のむき方を、「丸ごとむく方法」と「半分に切ってからむく方法」の2種類に分けてご紹介しています。柔らかいびわでもつぶすことなくきれいに皮をむくことができますよ。びわは追熟しない果物なので、買った時が食べごろです。買ったら早めに食べてくださいね。

びわのコンポート

コンポートとは、果物を砂糖水でやわらかく煮て保存性を高める果物の甘煮です。ジャムよりも糖度が低く、果物をつぶさずそのまま煮るので果肉のおいしさが楽しめますよ。今回のレシピでははちみつを加えることでコクがあるコンポートに仕上がります。

びわジャムのパウンドケーキ

びわジャムを生地に練りこみ、トッピングにも存分に使用した贅沢なパウンドケーキです。生のびわからジャムを作るので、びわの風味や味をダイレクトに楽しめる、びわ好きにはたまらないレシピに仕上がっています。

びわのカスタードタルト

びわの優しい甘さにカスタードのまったりとしたコクがよく合います。びわのコンポート、タルト生地、アーモンドクリーム、カスタードすべて手作りするレシピなので、おもてなしにぴったりのおいしさです。コンポートには白ワインを加えることで、上品な大人の味わいに。

ヨーグルトゼリー びわのコンポート添え

お手軽ヨーグルトゼリーに、優しい甘さのびわコンポートをのせたレシピです。ゼリーのつるんとした食感とびわの果肉感が楽しめ、食欲のない季節でもぺろりと食べられますよ。

びわ酒

期限の短いびわも、お酒にして漬け込めば長く楽しむことができます。自分で手作りすることで、びわの芳醇な香りや漬け込み期間による味の変化を味わえます。お酒は必ず20度以上のものを選んでくださいね。
※このレシピはアルコールを含んでおります。
※未成年者の飲酒は法律で禁止されています。

びわの栄養とレシピを知って、おいしく手軽にとりいれよう

びわは栄養が多く味も良いため、日常に取り入れたい果物です。今回紹介したレシピなどを利用して、ぜひおいしく日常にとりいれてみてくださいね。

【参考】
厚生労働省 e-ヘルスネット「カロテノイド」
厚生労働省 e-ヘルスネット「緑黄色野菜」
農研機構「旬」の話題 ミカンとβ-クリプトキサンチン
厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」
日本人の食事摂取基準(2020年版) 「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書「ビタミンB1」
日本人の食事摂取基準(2020年版) 「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書「ビタミンB2」 (2023/03/29)

【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)

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