リブロースとは?部位の特徴・肉質・サーロインとの違いについて
作成日: 2023/06/28
更新日: 2023/08/22
「リブロース」の名前は聞いたことがあるけれども、どこの部位か、どんな特徴なのか、パッと思いつかない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、牛肉の高級部位として人気のリブロースについて解説します。
部位
リブロースとは、牛の首から背中部分にかけて大きく位置するロースの一部です。リブロースの「リブ」は英語で「肋骨」と言う意味があり、首元に近い「クラシタ」と背中に近い「サーロイン」の間にあります。
国によって呼び名が異なり、日本では「リブロース」、アメリカでは「リブアイロール」、オーストラリアでは「キューブロール」と呼ばれています。
味わい・特徴
リブロースはサーロインと並んで牛肉の二大高級部位として有名です。
体の中でもほとんど動かさない部分なので、霜降りになりやすいのが特徴で、肉質が柔らかく口溶けも良いため、ステーキやローストビーフ、すき焼き用のお肉として使われます。
リブロースは、芯の部分にあたる「リブロース芯」と、外側の「カブリ(リブキャップ)」の2つに分けることができます。
リブロース芯
リブロース芯は、きめ細やかで繊細なサシが入っており柔らかな肉質をしています。脂のしつこさはなく、とろけるような柔らかさを感じられますよ。
カブリ(リブキャップ)
リブキャップは希少部位のひとつです。肉の旨味が強い赤身肉を脂身が覆うようにあり、赤みの旨味と脂身の甘味を味わえるのが特徴です。
他部位との違い
ステーキなどで人気のサーロインや、同じく「ロース」と呼ばれる肩ロースとは、どのような違いがあるのでしょうか。
サーロインとの違い
サーロインは腰回りのお肉のこと。「ロイン」とは「腰」を意味します。
「サー」については諸説ありますが、「英国王がおいしさに感激を受け、サー(sir)の称号を与えた」という逸話があるほどです。
リブロースに比べ、よりしっかりとサシが入っており、さらに柔らかな食感が特徴です。柔らかい赤身に適度な脂身が美味しく、ジューシーで甘みのある味わいですよ。
肩ロースとの違い
ロースとは主に肩から背中までのお肉のことを指し、「ロースト(=焼くこと)に適した肉」の意味で用いられます。
肩ロースは、名の通り「肩の周りにあるお肉」で、リブロースと比べると肉質は硬めで、噛みごたえがあるのが特徴です。ステーキの他、炒め物やカレーやシチューなどの煮込み料理など、幅広い料理に使えます。
おすすめのリブロースの食べ方
リブロースという名の通り、焼いて食べるのが最適ですよ。おすすめの食べ方を3つご紹介します。
ローストビーフ
筋が少ないので、ブロックのまま焼くローストビーフに向いています。ローストビーフは脂身の多い部位を使うと、冷めたら固くなってしまいます。赤身と脂身のバランスがよいリブロースは、ローストビーフに適した部位です。肉質が柔らかいので冷めても固くなりません。肉本来の美味しさを堪能できますよ。
ステーキ
リブロースはステーキにも向いています。サシの入り方が絶妙で、とろけるような甘みとあふれ出す肉汁が魅力です。焼くことで牛肉本来の旨味が引き立ちます。肉の旨味が濃厚なのでシンプルな味付けがおすすめです。
すき焼き
薄切り肉はすき焼きにもぴったりです。リブロースはきめ細かい肉質なので、口の中でふわっととろけるような柔らかさがたまりません。霜降り肉は煮込んでも固くなりにくいです。リブロースの脂が溶け出してコクのあるすき焼きが味わえますよ。また、焼肉にしても美味しく食べられます。
リブロースを使ったDELISH KITCHENのレシピ
ここからはリブロースを使ったレシピをご紹介します。お肉を柔らかくする方法も参考にしてくださいね。
漬け込みやわらかステーキ
玉ねぎソースが抜群に美味しいステーキです。お肉をすりおろした玉ねぎとはちみつに漬け込むことで柔らかく仕上がります。肉は焼く直前に冷蔵庫から出して常温に戻すのがポイント。均等に火が通りやすくなりますよ。
牛ステーキ肉のサラダプレート
ステーキにサラダとバケットを添えたボリュームのある一品です。酸味とほどよい甘みのあるバルサミコソースがステーキによく合います。ステーキは表面に焼き色をつけたあとアルミホイルで包むことで、肉汁を閉じ込め柔らかくなります。
ガーリックビーフピラフ
にんにくとバターの香りがたまらないガーリックビーフピラフです。ステーキを贅沢に使っているのでがっつり食べたいときにおすすめです。一度食べたらやみつきになる美味しさです。
リブロースの特徴を知って美味しく味わおう
リブロースとは、牛の首から背中部分にかけて大きく位置するロースの一部で、柔らかくてきめ細やかな肉質、濃厚な旨味、上品な甘みが特徴です。リブロースはほとんど動かさない部分なので霜降りになりやすい部位です。
リブロースはローストビーフやステーキなど焼いて食べるのがおすすめ。肉の旨味が濃厚なのでシンプルな味付けでも十分美味しく食べられます。柔らかい肉質なので、冷めても固くなりにくいですよ。ご家庭でもぜひリブロースを味わってくださいね。