デリッシュキッチン

求肥とは?名前の由来やお餅との違い、手作りする方法をご紹介!

作成日: 2024/05/10

更新日: 2024/12/19

和菓子作りには欠かせない「求肥(ぎゅうひ)」という食べ物をご存知でしょうか。求肥は和菓子作りを支える重要な役割を果たしています。今回は求肥の特徴や名前の由来、お餅との違いや自宅で手作りする方法まで徹底解説します。ぜひ最後まで読んでみてください!

目次

  1. 求肥とはどんな食べ物?
  2. 求肥という名前の由来
  3. 求肥とお餅の違いとは?
    1. 原材料の違い
    2. 製造方法の違い
      1. 水練り

      2. ゆで練り

      3. 蒸し練り

    3. 食感の違い
    4. 用途の違い
  4. 求肥を使った和菓子
    1. 大福
    2. 練り切り
    3. 羽二重餅
  5. 自宅で求肥を手作りする方法
    1. 材料【約350g分】
    2. 手順
  6. 求肥を使った大福のレシピ
    1. もちっと美味しい♪いちごのクリーム大福
    2. いちごを包みました♡生チョコいちご大福
  7. 求肥はもちっと柔らかな食感で和菓子に欠かせないもの!

求肥とはどんな食べ物?

求肥は、もち米、砂糖、水あめなどを原料とした和菓子の1つで、もっちりとした食感と優しい甘さが特徴の食べ物です。そのまま食べることもできますが、色々な和菓子作りの材料として欠かせない存在でもあります。

求肥という名前の由来

「ぎゅうひ」と聞くと「牛皮」という漢字をイメージすることはありませんか?実は元々の漢字は「牛皮」であったといわれています。

ぎゅうひは平安時代に中国から伝わりました。当時のぎゅうひには玄米が使われていたことから、黒っぽい色をしていました。その見た目が牛の皮に似ていたことから「牛皮」と呼ばれていたそうです。

しかし、当時の日本では豚や牛などの肉食は避けられていたため、「求肥」という漢字に変更されたといわれています。

求肥とお餅の違いとは?

求肥とお餅は、どちらももち米を原料としているため、一見似ているように感じるかもしれません。しかし、実際には大きな違いがあります。

原材料の違い

お餅は、蒸したもち米をそのままついて作ります。一方、求肥は粉状にしたもち米に砂糖や水あめを加えて練り上げます。

製造方法の違い

お餅は、蒸したもち米を臼でつく、または機械で練り上げるといった比較的シンプルな製造方法です。一方、求肥は以下のような3つの製造方法があり、より複雑な工程を経て作られます。

水練り

水練りは、もっともシンプルな求肥の作り方です。もち米粉と水を混ぜ合わせ、砂糖や水あめを加えながら火にかけて練り上げます。この方法で作る求肥は、柔らかく滑らかな食感が特徴です。

ゆで練り

ゆで練りは、もち米粉を練ったあとにゆで、その後水あめや砂糖を加える方法です。より柔らかい食感の求肥ができます。

蒸し練り

蒸し練りは、もち米粉を練ったあとに蒸してから練り上げる方法です。この方法で作る求肥は、水練りに比べて日持ちしやすいのが特徴です。

食感の違い

お餅は、時間が経つと硬くなる傾向がありますが、求肥は長時間柔らかさを保ちます。これは、求肥に含まれる砂糖や水あめが水分を保持するためです。

用途の違い

お餅は主に焼いたり、汁物に入れたりして食べることが多いですが、求肥はそのまま食べたり、和菓子の材料として使用されることが一般的です。
求肥は生地に適度なねばりやとろみを出す働きがあり、それが和菓子本来の食感を生み出す大きな要因となっています。
求肥は生地の風味や食感を良くする役割があり、本格的な和菓子作りには欠かせない伝統の素材なのです。

求肥を使った和菓子

求肥は数多くの和菓子に使われています。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

大福

小豆あんを求肥で包んだ和菓子が大福です。求肥のおかげでなめらかな食感に仕上がり、あんと餅の風味のバランスが絶妙です。

練り切り

上用に使う求肥は、切り分けて様々な形に練り伸ばされます。桜形の「練り切り」はその典型例で、季節の行事菓子としても親しまれています。練り切りの美しい姿は、求肥のなめらかな伸びの良さが生み出したものです。

羽二重餅

福井県の銘菓である羽二重餅は、蒸したもち米粉に水あめや砂糖を加えて練り上げた求肥菓子で、なめらかで上品な味わいが特徴です。

このように、求肥は和菓子の基本的な食感や風味に大きく影響を与えています。本格的な製法には欠かせない素材であり、その種類や作り方を変えることで、様々な和菓子を生み出せるのです。

自宅で求肥を手作りする方法

自宅で和菓子作りに挑戦するときに求肥はどうやって作れば良いか迷うことはありませんか?作り方を知らない方や時間がない方はネットなどであらかじめ購入しておくかもしれません。

しかし、求肥は材料さえそろえれば、自宅でも作ることができます。今回ご紹介するレシピは水飴を使わず砂糖だけで作るレシピなので簡単にできますよ!ぜひチャレンジしてみてください。

材料【約350g分】

・白玉粉 : 100g
・砂糖 : 100g
・水 : 200cc
・片栗粉 : 適量(作業用)

手順

①耐熱容器に白玉粉、砂糖、水を入れ、ダマがなくなるまでしっかりと混ぜ合わせます。この時点でしっかりと混ぜることが、滑らかな求肥を作るポイントです。

②ラップをせずに600Wの電子レンジで3分加熱します。加熱後は、木べらでグルグルとよく混ぜましょう。この工程で求肥のもちもちとした食感が生まれます。

③再びラップをせずに電子レンジで1分加熱し、求肥が半透明になるまでしっかりと練ります。この時、熱いので火傷には十分注意してください。粗熱が取れるまで待ちます。

④バットに片栗粉を敷き、加熱した求肥をのせます。求肥がくっつかないように、上からも片栗粉をかけて全体にまぶします。この片栗粉が求肥を扱いやすくするため、適量を使用してください。

【ポイント】求肥作りの際には、片栗粉が重要な役割を果たします。もし片栗粉が手元にない場合は、コーンスターチで代用することができます。コーンスターチは求肥の表面をサラサラに保ち、扱いやすくする効果があります。


詳しいレシピを知りたい方はこちらをご覧ください。

求肥を使った大福のレシピ

最後に求肥を使った代表的な和菓子、大福のレシピをご紹介します。デリッシュキッチンオリジナルのおすすめレシピなので、ぜひ一度こちらにも挑戦してみてください!

もちっと美味しい♪いちごのクリーム大福

ふわふわもちもち♪あんこが苦手な方にもおすすめのクリームを使った大福です!入学シーズンのいちごを使った和菓子にいかがでしょう♪

いちごを包みました♡生チョコいちご大福

口当たりの良い生チョコと求肥がマッチした和洋スイーツです。火を使わずにレンジ加熱でできるのが嬉しい、お手軽レシピです。

求肥はもちっと柔らかな食感で和菓子に欠かせないもの!

今回は、自宅で簡単に作れる求肥のレシピをご紹介しました。求肥は和菓子作りには欠かせない素材であり、手作りすることでその魅力をより深く味わうことができます。このレシピを参考に、ぜひ自宅で本格的な求肥を作ってみてください。そして、作った求肥を使って、さまざまな和菓子に挑戦してみるのも楽しいですよ。

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