
大学芋の由来を解説!基本の作り方や揚げない簡単レシピもご紹介
作成日: 2025/11/20
秋から冬にかけて恋しくなる、ほっくり甘い大学芋。さつまいもを揚げて、とろりとした蜜や飴を絡めた、昔ながらのスイーツですね。
しかし、なぜ「大学」という名前が付いたのでしょうか?その発祥や由来には、実は複数の説があると言われています。
この記事では、大学芋の由来や基本の作り方、揚げずに作れる簡単レシピまで詳しくご紹介します。

大学芋とは?
大学芋は、さつまいもを油で揚げ、砂糖や水飴で作った蜜を絡め、仕上げにごまを振ったスイーツです。
「芋のおやつ」という印象が強いですが、地域によってはおかずや給食の一品としても親しまれています。
大学芋の由来
「大学芋」という名前の由来には、いくつもの説が存在します。代表的なものを以下に紹介します。
東京大学が発祥の説
最もよく知られているのがこの説です。発祥は大正時代、東京大学の赤門前にあった芋問屋「三河屋」とされています。学生たちは勉学の合間に、栄養があり安価な食べ物を求めていました。そこで生まれたのが、蜜を絡めたさつまいものお菓子です。東大生の間で評判となり、「大学芋」と呼ばれるようになったと伝えられています。
神田にある学生街が発祥の説
東京大学周辺ではなく、神田の学生街にあった「ふかし芋屋」が発祥とされる説もあります。大正から昭和初期、経済的に苦しい学生たちが手軽にお腹を満たせるおやつとして親しみ、「大学芋」という名前が広まったといわれています。
大学生が学費の為に売っていた説
昭和初期、不況の時代に大学生が学費を稼ぐため、揚げたさつまいもに蜜を絡めて売ったことが名前の由来になったという説もあります。
中華ポテトや芋けんぴとの違いは?
中華ポテトとの違い
関西では、大学芋を「中華ポテト」と呼ぶこともありますが、実質的には大学芋とほぼ同じ調理法となっています。どちらもさつまいもを揚げて蜜を絡める料理ですが、仕上げに黒ごまを振るのが大学芋の特徴です。
中華ポテトという名が広まった背景には、関西の中華料理店に中国出身の料理人が多く、「蜜濺紅芋(ミーチェンホンシュー)」といった中国の蜜芋料理が家庭に伝わった影響があるとされています。
調理法や味わいは近くても、呼び名と仕上げに違いがあるのが両者のポイントです。
芋けんぴとの違い
「大学芋」と「芋けんぴ」はどちらも揚げたさつまいもに蜜を絡める点が似ていますが、大学芋は厚めに切って黒ごまを振り、ホクホクとした食感を楽しむのに対し、芋けんぴは細長くカリッと仕上げるのが特徴です。切り方や蜜の絡め方、食感の違いによって、同じ蜜芋でも別のお菓子として親しまれています。
基本の大学芋の作り方
材料【4人分】
さつまいも・・・・・1本(500g)
サラダ油・・・・・・適量
黒いりごま・・・・・大さじ2
☆調味料
砂糖・・・・・・・・大さじ5
しょうゆ・・・・・・大さじ1
水・・・・・・・・・大さじ2
手順
①さつまいもは一口大に切り、水に10分さらして水気を切る。キッチンペーパーでしっかりと水気をふきとる。
②鍋にサラダ油を入れて160℃に熱し、さつまいもを入れる。5分揚げて一度取り出す。
③2の油を180℃に熱し、さつまいもを戻し入れ、表面がカリッとするまで揚げる。
④フライパンに☆を入れて中火で熱し、とろみがつくまで加熱する。火を止め、さつまいもを加えて絡める。
⑤クッキングシートを敷いたバットに4を取り出し、黒いりごまをまぶす。
詳しい手順はこちらの動画をご覧ください!
揚げない大学芋のレシピをご紹介!
少ない油を使用して、揚げずに作るデリッシュキッチンの大学芋をご紹介! 油の量を控えめにできるため、普段のおやつや忙しい時に嬉しい一品です。
簡単大学芋
フライパンひとつで作れる大学芋の作り方をご紹介!たくさんの油を使わないので作りやすいのが嬉しいレシピです。
塩バター大学芋
バターの塩気がさつまいもの甘さを引き立ててくれます。一味違った大学芋を堪能してください!
スティック大学芋
少ない油で作る、スティック大学芋をご紹介!さつまいもは細切りにして常温の油に入れてから揚げ焼きにすることで、カリカリの食感になります。食べやすいのでついつい手がのびる一品です!
キャラメルバター大学芋
カリッと揚げ焼きにしたさつまいもをキャラメルバターにからめれば、贅沢な大学芋が完成!少ない油で作るお手軽レシピです。
塩キャラメル大学芋
塩がキャラメルのコクをさらに引き立て、なめらかであとを引く贅沢な味わいに!ホクホクのさつまいもにたっぷり絡めて楽しめます。油で揚げないので手軽に作れて、うれしいライトな大学芋ですよ。
カリカリに仕上がる大学芋のレシピをご紹介!
外側をしっかりと揚げ焼きにして、蜜をからめて冷ますことで、カリッと仕上がるレシピです。 みりん入りのタレでツヤを出し、揚げ具合と冷まし方の工夫で外はカリカリ、中はホクホクという絶妙な食感をつくることができます。ちょっとした贅沢感を味わいたいときにおすすめですよ!
カリカリ大学芋
みりんが入ってツヤ感アップ!外はカリカリ、中はホクホクな食感に、甘いしょうゆのたれがたっぷりと絡んで、あとを引くおいしさです。
さつまいもの塩キャラメルカリカリ
小さく切ることで、カリカリ部分が増します!くるみなどナッツを足しても美味しくいただけますよ。
はちみつ風味のカリカリ大学芋
中はしっとり、外はカリカリ食感の大学芋です。しょうゆは使わず、はちみつと砂糖で香ばしくほどよい苦味の飴衣に仕上げます。
おうちでも手軽に味わえる大学芋の魅力
大学芋の由来や歴史を知ると、ただの甘いおやつではなく、学生たちの暮らしや時代の思いが詰まった一品であることがわかります。今も昔も変わらず、子どもから大人まで親しまれる味わいですね。
今回ご紹介したデリッシュキッチンのレシピを参考に、ぜひご自宅で自分だけの大学芋を作ってみてください。シンプルな材料で作れるので、おやつやデザート、ちょっとした手土産にもぴったりです。温かみのある一口が、きっと心までほっと和ませてくれますよ。
