なつめってどんな食べ物?味や食感・栄養素などをご紹介♪
作成日: 2024/05/21
皆さんは「なつめ」という食べ物をご存知ですか?見た目は小さくて可愛らしいこの果実、実はアジアを中心に古くから親しまれているスーパーフードなんです。今回は、なつめの魅力をたっぷりとご紹介します。初めての方でもわかりやすいように、味や食感、栄養素、食べ方まで、なつめの全てをお伝えしますよ。
なつめの基本情報
なつめは、その小さな身にたくさんの魅力を詰め込んだ食べ物です。では、まずは基本情報から見ていきましょう。
なつめとは?
なつめは、クロウメモドキ科の植物です。楕円形で熟れると赤く色づきます。
由来は諸説ありますが、夏に芽が出ることから「なつめ」という名前になったそうです。小さくて赤茶色のこの果実は、新鮮な状態ではプルンとした食感と甘酸っぱい味が特徴です。乾燥させると、甘みが凝縮されてドライフルーツのようになりますよ。
栄養価が高く、生薬・漢方としても使用されます。
主な産地
なつめは中国が原産で、中国をはじめとするアジア地域で多く栽培されています。日当たりがよく、水はけの良いところであれば土質をあまり選ばず栽培できるのも特徴です。
主な栄養素
なつめはビタミンやミネラル、カリウムやカルシウムの他、葉酸や食物繊維も豊富に含んでいます。また、鉄分も多く、貧血の改善にも役立つとされています。滋養強壮や消化促進、安眠効果など、漢方薬としても利用されるほどです。
なつめ(乾燥)100gあたりの栄養成分は以下の通りです。
- カロリー : 294 kcal
- 脂質 : 2 g
- コレステロール : 0 mg
- ナトリウム : 3 mg
- カリウム : 810 mg
- カルシウム : 65 mg
- 鉄 : 1.5 mg
- 炭水化物 : 71.4g
- タンパク質 : 3.9 g
- ビタミンC : 1 mg
- ビタミンB6 : 0.1 mg
- ビタミンB1 :0.1mg
- ビタミンB2 :0.21mg
- マグネシウム : 39 mg
- 葉酸 :140μg
- 食物繊維 :12.5g
基本的な食べ方
主に市場に出回るのは乾燥なつめですが、そのまま食べるのはもちろん、お茶に入れたり、スープや煮物に加えたりと、様々な食べ方があります。甘みがあるので、デザートにもぴったりですよ。
注意
なつめは健康に良い食べ物ですが、食べ過ぎるとお腹を壊すことがあります。
糖分も多いため、1日3粒程度までを目安に、適量を守って楽しみましょう。
なつめと似ている食べ物
なつめは他の食べ物と混同されることがありますが、それぞれに特徴があります。ここでは、なつめとよく比較されるナツメグとデーツについて解説します。
ナツメグ
ナツメグはスパイスの一種で、なつめとは全く異なる植物です。木の実の種子を乾燥させたもので、香りが強く、料理の風味付けに使われます。なつめとは用途が異なるので、間違えないようにしましょう。
デーツ
デーツはナツメヤシの実で、見た目がなつめに似ていますが、大きさや味が異なります。デーツはより大きく、カラメルのような濃厚な甘さが特徴です。中東地域を中心に食されており、なつめよりも水分が少なく、粘り気があります。
なつめを使ったDELISH KITCHENのレシピ
なつめはそのまま食べても美味しいですが、料理に使うとさらにその魅力が引き立ちます。DELISH KITCHENから、なつめを使ったおすすめレシピをご紹介します。これらのレシピで、なつめの新たな美味しさを発見してくださいね。
参鶏湯
参鶏湯(サムゲタン)は、韓国の伝統的な滋養スープです。なつめを加えることで、甘みと栄養がスープに溶け出し、体を温める効果が期待できます。鶏肉との相性も抜群で、寒い日にぴったりの一品です。
ナツメの甘露煮
なつめの自然な甘さを引き出すシンプルながらも絶品のデザートです。煮込むことでなつめが柔らかくなり、シロップがじっくりと染み込みます。お茶請けやおやつに最適です。
ナツメと紅茶のパウンドケーキ
紅茶の香りとなつめの甘みがマッチした洋菓子です。なつめはアクセントとしても良く、ケーキの食感と風味を豊かにします。お茶の時間にぴったりの一品をお楽しみください。
なつめはそのまま食べても料理にしても◎
今回は、なつめの基本情報から、なつめを使った美味しいレシピまでをご紹介しました。なつめは見た目の可愛らしさだけでなく、その栄養価や多様な使い方で私たちの食生活を豊かにしてくれます。ぜひこれらのレシピを試して、なつめの魅力を存分に味わってみてください。健康と美味しさを兼ね備えたなつめで、毎日の食卓をもっと楽しく、もっと特別なものにしましょう。
【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)