セリの栄養素とは?その働きやレシピもご紹介
作成日: 2024/11/19
セリは、和食や鍋料理の材料や、春の七草として知られる食材で、独特の香りとほのかな苦味が特徴です。料理の彩りや風味を引き立てるこの野菜にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
この記事ではセリの栄養素とその働きをはじめ、効率よく栄養素を摂る方法やDELISH KITCHENの厳選レシピをご紹介します。最後にセリの保存方法についてのリンクも載せているので併せて参考にしてみてくださいね!
セリの主な栄養素
まずはセリに含まれている栄養素を確認していきましょう。
セリ 茎葉(生)の可食部100g当たりの栄養素
β-カロテン:1,900μg
ビタミンC:20mg
ビタミンK:160μg
葉酸:110μg
カリウム:410mg
食物繊維:2.5g
鉄:1.6mg
セリに含まれる栄養素の働き
ここではセリに含まれる主な栄養素の働きをご紹介します。
β-カロテン
β-カロテンは、強い抗酸化作用があることで知られています。
カロテンは脂溶性であることから、油類といっしょに摂取した方が吸収されやすいため、調理方法を工夫することをおすすめします。
ビタミンC
ビタミンCは、水溶性ビタミンのひとつで、体内でコラーゲンの生成に関与するほか、抗酸化ビタミンのひとつとしても知られています。
葉酸
葉酸は、細胞増殖に必要なDNAの合成に関与している重要な栄養素です。
鉄
鉄は人体に必要なミネラルの一種で、赤血球のヘモグロビンに多く存在し、不足すると貧血を起こします。成人の体内に約3~5g存在し、そのうち70%は赤血球のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンに存在します。残りの30%は肝臓や骨髄、筋肉等に貯蔵鉄として蓄えられます。
カリウム
人体に必要なミネラルの一種で、体内で浸透圧の調節に働きます。
体内のナトリウムの排出を手助けする作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。
セリの栄養素を逃さず摂る方法
セリに含まれるビタミンCやカリウムは水溶性の栄養素であり、水に溶けやすい特徴があります。これらの栄養素を効率よく摂取するために、鍋物やおひたしとして調理する際は、短時間で加熱するか、栄養素が溶け出した煮汁まで食べることがおすすめです。また、野生ではなく栽培されたものであれば生でサラダとして食べられます。
セリを使ったおすすめのレシピ
セリの香りと風味を活かしたレシピをご紹介します。おひたしと鍋、サラダのレシピを厳選したのでお好きなものをぜひお試しください。
レンジで簡単♪せりのおひたし
セリの風味が豊かなおひたしのレシピです。 セリもつゆもレンジのみで調理できるので10分ほどで作れます。晩御飯の副菜にぜひ作ってみてください!
卵をからめて召し上がれ♪豚肉のすき焼き風せり鍋
牛肉を使わなくてもおいしい、豚肉とセリのすき焼き風の鍋です。豚肉のコクと甘辛味の割り下でごはんがすすみます。セリは、傷みや汚れがなければ根まで食べられますよ!
白身魚でパパッと簡単!せりと鯛の中華サラダ
白身魚を使うことでセリの香りが活かされる中華サラダです。セリの歯応えがよく、おつまみとしてもおすすめです。
料理に彩りと風味を添えるセリの魅力
鍋料理やおひたし、サラダなどで使われるセリは、春の七草の一つとしても親しまれ、独特な香りとシャキシャキとした食感が特徴の野菜です。また、栄養素にはβ-カロテンやビタミンC、葉酸、鉄、カリウムなどが含まれています。
この記事でご紹介したDELISH KITCHENのレシピを参考にぜひセリを活用してみてくださいね!
セリの保存方法はこちら!
【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)
【参照】
厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」
厚生労働省 e-ヘルスネット「カロテノイド」
厚生労働省 e-ヘルスネット「鉄」
厚生労働省e-ヘルスネット「葉酸とサプリメント」
厚生労働省 e-ヘルスネット「緑黄色野菜」
厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』ビタミンC
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」
食品安全委員会「鉄」