
きしめんとは?うどんとの違いや歴史、特徴、レシピまで
作成日: 2025/03/05
平たい見た目が特徴の名古屋名物「きしめん」。うどんやほうとうとよく似ていますが、きしめんにはどのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、きしめんの特徴や歴史、うどん・ほうとうとの違いをご紹介します。デリッシュキッチンのアレンジレシピも取り上げるので、「きしめんを食べたいけれどどうしたら美味しく食べられるかわからない」という方も必見です!
きしめんとは?
きしめんとは、小麦粉を主原料とした平たい麺で、名古屋を代表する麺料理のひとつです。食品表示基準では、幅4.5mm以上かつ厚さ2.0mm未満の帯状に成形したものを「きしめん」と表示できると定められています。
きしめんの特徴
きしめんの特徴は、幅広で薄い形状による独特の柔らかい食感と、つるっとしたのどごしの良さです。つゆがしっかり絡みやすいことから、一口ごとに出汁の旨みをそのまま感じられます。
きしめんの歴史と由来
きしめんの起源にはさまざまな説がありますが、江戸時代にはすでに名古屋で食べられていたといわれています。
また「きしめん」という名称の由来にも諸説があり、一説では中国の「碁石麺」がルーツだとされています。碁石麺とは、小麦粉を練って団子状に丸めて、きな粉をかけた食べ物です。
他にも昔作られていたキジの肉を使った「キジめん」が訛った説や、紀州から尾張に製法が伝わった「紀州めん」が訛った説などがあります。
また、名古屋名物として定着した背景には、つゆがよく染み込むしっかりとした味付けを好む人が多かったことや、ゆで時間が短く調理の手間や燃料が省けるため、倹約志向の人々に支持されたことがあるといわれています。
きしめんとうどんの違い
ここでは、きしめんとうどんの主な違いをまとめました。
形状の違い:うどんは丸みを帯びた断面を持ち、きしめんは平たく幅広いことが特徴です。食品表示基準では、幅4.5mm以上かつ厚さ2.0mm未満の帯状に成形したものを「きしめん」、長径を1.7mm以上に成形したものを「うどん」と表示できると定められています。
食感の違い:うどんはコシが強くかみ応えがあるものが一般的ですが、きしめんはなめらかで柔らかい食感です。
きしめんとほうとうの違い
どちらも見た目が平たい、名古屋の郷土料理・きしめんと山梨の郷土料理・ほうとう。この二つにはどのような違いがあるのでしょうか。
製法の違い:きしめんやうどんは、塩・小麦粉・水で作られますが、ほうとうは塩は使わずに小麦粉と水のみで作られます。また、きしめんはコシを出すために出来上がった生地を寝かせますが、ほうとうは出来上がった生地をそのまま伸ばします。
味わいの違い:ほうとうの麺は生のまま使用するため打ち粉が一緒に鍋に入り、汁にとろみがつきます。
きしめんのアレンジレシピ
ここではデリッシュキッチンのほうとうのアレンジレシピをそれぞれご紹介します。お気に入りの一品をぜひ見つけてみてください!
スパイシーな香り!きしめんのカレー煮込み
めんつゆを使う味付けが簡単なお手軽レシピです。きしめんのつるっとモチっとした食感がカレーとよく絡み相性抜群です。
クリーミーな味わい!カルボナーラきしめん
もちもちとした食感のきしめんに濃厚なソースが絡み食欲をそそります。火を止めてからソースを絡めることでダマになりにくいです。
もっちり食感!肉味噌きしめん
豚肉の旨みがたっぷりの肉味噌と、もちもちとした食感のきしめんが合わさって食欲をそそること間違いなしです!お好みでラー油をかけて食べることもおすすめです。
とろとろ餡と生姜であったか!卵とじきしめん
とろとろの餡とふわふわの卵がおいしい、きしめんで作るあったかうどんレシピをご紹介します。具は卵だけでも満足感があり、めんつゆを使うから簡単です。
きしめんを食べてみて!
きしめんはシンプルながら奥深い味わいを持つ麺料理です。名古屋に訪れた際に本場の味を楽しむのはもちろん、記事内でご紹介したレシピを参考に自宅でもぜひ楽しんでみてください♪
【参考】
食品表示基準(平成二十七年内閣府令第十号)別表第四
【関連記事】