DELISH KITCHEN

山梨の郷土料理「ほうとう」とは?特徴やレシピもご紹介

作成日: 2023/11/13

郷土料理にはさまざまなお鍋料理がありますよね。「ほうとう」は山梨県の郷土料理で、寒い冬に特に食べたくなる一品です。「ほうとうってどんな料理?」と思っている方へ、今回はほうとうについて特徴やレシピをご紹介します。

目次

  1. ほうとうとは?
  2. ほうとうの味わいは?
  3. うどんとの違いは?
  4. いろんなほうとう
    1. みみほうとう
    2. おざら
    3. 小豆ぼうとう
  5. DELISH KITCHENのレシピ
    1. もちもち食感!ほうとうの麺
    2. 野菜たっぷり!かぼちゃのほうとう
    3. ほっこり温まる!ほうとう鍋
    4. 体温まる!ピリ辛ほうとう
    5. やさしい甘さ感じる♪ほうとううどん煮込み
    6. 熱々を召し上がれ♪きのこほうとう
  6. ほうとうは山梨県の郷土料理でとろりとした出汁と絡む麺が味わえる

ほうとうとは?

「ほうとう」は山梨県の郷土料理で、うどんに似た麺や野菜・肉類を煮込んだ料理です。ほうとうには、かぼちゃ、芋類、きのこなどの定番のものに季節の野菜やお肉、小麦粉を練ってつくる平打ち麺を入れてつくります。

出汁は味噌を溶いてつくりますが、伝統的なほうとうで使われるのは信州味噌です。信州味噌を使うことでさっぱりとした旨みとコクを味わえます。

家庭では大きな鍋でつくる「ほうとう鍋」として食べられていますが、飲食店で提供されるのは1人前のうどんと似た形のものです。

山梨県ではほうとう用の麺がスーパーマーケットなどで市販されていますが、小麦粉と水を使って自宅でも簡単につくれますよ。

ほうとうの味わいは?

ほうとうは、かぼちゃや芋類などやさしい甘みのある具材と味噌を使うことで、口の中に甘味が広がり旨みとコクのある出汁が特徴です。また、打ち粉がついたままほうとうの麺を加えることで、出汁にとろみがつき、麺や具材と絡んでよりおいしさを味わえます。

具材を変えると出汁の旨みが変わるので、お店ごとの味を楽しんだり、家庭でもアレンジしたりしてつくれます。

うどんとの違いは?

うどんとよく似ているほうとうの麺ですが、つくり方はまったく異なります。

うどんをつくるときのポイントは、コシを出すために足で踏みながら生地を伸ばすことです。しっかり踏んだら、生地を丸めて休ませます。その後、生地を伸ばして折りたたみ、麺の細さになるように切って一度茹でて完成させます。

一方、ほうとうの麺はコシを出さないため、生地を寝かさずにつくるのが特徴です。生地を麺棒で伸ばしたら、折りたたんで麺の細さになるように切ります。お湯で茹でずにお鍋に入れるのもうどんと異なる点です。ほうとうの麺には打ち粉がついているため、お鍋の出汁にとろみが出ます。

いろんなほうとう

実は、ほうとうにはいくつか種類があります。特徴を見ていきましょう。

みみほうとう

平打ち麺の形のほうとうに対して、すいとんに似た形をしたものが「みみほうとう」と呼ばれています。小さくて、かわいらしい形が特徴です。

おざら

冬のほうとう鍋に対して、夏にざるうどんのようにして食べるほうとうは「おざら」もしくは「冷やしほうとう」と呼ばれています。

おざらのつゆは味が濃く、にんじん、玉ねぎ、しいたけやお肉などが入っています。

小豆ぼうとう

おやつのように食べられているほうとうもあります。「小豆ぼうとう」はほうとうの麺に小豆餡がのっていて、甘みがあります。

小豆ぼうとうはお盆の時期にお供えする習慣もあり、古くから親しまれている一品です。山梨では「こなぼうとう」とも呼ばれています。

DELISH KITCHENのレシピ

ほうとうのレシピをご紹介します。地域で愛されてきた名物料理を、ご家庭でも調理してみましょう。

もちもち食感!ほうとうの麺

ほうとうの麺は、ご家庭でもつくれます。中力粉と水だけでできるので、挑戦してみませんか。もちもち食感のほうとうの麺をつくったら、てづくりならではの食感を楽しめるほうとう鍋にしてみましょう。

野菜たっぷり!かぼちゃのほうとう

たっぷりの野菜を入れたほうとうは、野菜のうまみが出た優しい味わいになります。味噌ベースの出汁はかぼちゃの甘味ともぴったり。もちもちの麺と絡めて、あつあつを食べてみてくださいね。

ほっこり温まる!ほうとう鍋

具沢山のほうとう鍋は、寒い冬に心まであたたまるお鍋です。ほうとうの打ち粉により、お鍋のスープにとろみが出て具材や麺に絡み、よりおいしさを味わえます。具材はアレンジ可能です。

体温まる!ピリ辛ほうとう

ほうとう鍋にキムチを加えて、ピリ辛風味のお鍋にしてみませんか。味噌ベースのやさしい味わいにピリ辛キムチがぴったり。辛さはキムチやラー油の量で調整してみましょう。

やさしい甘さ感じる♪ほうとううどん煮込み

ほうとうの麺を用意できないときは、うどんで代用してみましょう。味噌ベースのスープと具沢山の野菜がうどんにぴったり。煮込むだけのレシピなので、初めてでも挑戦できますよ。

熱々を召し上がれ♪きのこほうとう

しいたけやしめじを入れて、きのこたっぷりのほうとうをつくってみませんか。きのこの旨みがスープに出て味わい深いほうとう鍋になりますよ。具材はえのきやまいたけもおすすめです。

ほうとうは山梨県の郷土料理でとろりとした出汁と絡む麺が味わえる

ほうとうは、うどんに似た平たい麺が加えられた、味噌ベースの鍋料理のことです。定番の具材はかぼちゃで、甘味が味噌と合いやさしい味わいを楽しめます。麺を打ち粉ごと鍋に入れるのが特徴で、とろりとした出汁が麺と絡んでおいしさやあたたかさを感じられます。

ほうとうの麺は家庭でも簡単につくれるので、今回ご紹介したレシピを参考に山梨県の郷土料理「ほうとう」づくりに挑戦してみませんか。

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