いぶりがっことは?たくわんとの違いや作り方をご紹介!
作成日: 2020/08/27
更新日: 2024/11/06
居酒屋メニューなどでも目にするいぶりがっこをご存じですか。コリコリとした食感と、スモーキーな香りが特徴の漬物です。実は、ご飯のお供だけでなくさまざまな楽しみ方ができると注目を集めています。
こちらの記事では、いぶりがっこの特徴や作り方、食べ方、またおすすめのいぶりがっこを使ったレシピなどをご紹介します。
いぶりがっことは?
いぶりがっことは、大根を燻製して作る秋田名産の漬物のことです。
秋田県は冬になると積雪が多く日照時間も短いため、大根を天日干しすることができず、昔から家の中に吊るして干す家庭が多くありました。しかし、多くの家庭には囲炉裏があり、囲炉裏の煙で大根が燻されてできたのがいぶりがっこの始まりだといわれています。いぶりがっこの旬は12〜3月の寒い時期となります。
ちなみに、「がっこ」とは秋田の方言で漬物を意味します。
いぶりがっこの特徴
いぶりがっこは燻製独特の風味がし、噛むほどに独特の香りと旨味が口中に広がります。また、水分が十分に抜けているのでパリパリとした食感も特徴です。煙で燻されている分色味はやや茶色です。
いぶりがっこの作り方
いぶりがっこは、本格的には「いぶし小屋」と呼ばれる専用の小屋で作られます。手順としては以下です。
①小屋の天井から大根を吊るし、その下で丸太を燃やして煙で5日程度大根を燻します。
②しっかりと水分が抜けたら、米ぬかやザラメ、塩などに2〜3カ月ほど漬け込んで寝かせます。
燻す以外はたくあんの作り方と似ているのも特徴です。
自宅で作る場合は、燻製チップを用いて燻した「いぶりがっこ風」として作ることをおすすめします。
よろしければこちらのレシピを参考にしてみてください。
いぶりがっこと普通のたくわんとの違いは?
いぶりがっこは燻して作られますが、普通のたくわんは干した大根を米ぬか、塩、砂糖で漬け込んで作られるのが一般的で、米ぬか由来のほのかな甘みがあり、口当たりは軽いです。
いぶりがっこの食べ方
いぶりがっこの美味しい食べ方をご紹介します。
ご飯のお供に
漬物であるいぶりがっこは、白いご飯やお茶漬けによく合います。
お酒と一緒に
実はお酒との相性が良いいぶりがっこは、おつまみとしても人気があります。日本酒はもちろん、ワインやウイスキーと一緒に楽しむという人も多く見られます。
特に、スコッチウイスキーに代表されるスモーク香は、同じ燻製された食品との相性バッチリです。
チーズと一緒に
いぶりがっこの新しい楽しみ方として人気なのがチーズと合わせることです。チーズにはさまざまな種類がありますが、中でもあまりクセがなくマイルドなタイプが合うとされています。
いぶりがっこの燻製香を引き立ててくれるので、最高のおつまみとなるでしょう。
ポテトサラダに
いぶりがっこは意外とマヨネーズとの相性が良い食べ物です。そのため、ポテトサラダに加えるのもおすすめです。
細かく刻んでサラダに混ぜ込めば、いぶりがっこの食感も楽しい一品に仕上がります。
他にも、マカロニサラダやタルタルソースなどに加えるのもおすすめです。
いぶりがっこを使ったDELISH KITCHENのレシピ
食感が楽しめる!新たまねぎといぶりがっこのタルタル
いつものタルタルソースがワンランクアップ!いぶりがっこのスモーキーな香りがたまらないタルタルソースをご紹介します。
漬物ならではのコリッとした食感も楽しいソースは、フライやチキン南蛮などとの相性バッチリです。
コンビニにある材料でできる!スモークサーモンのなめろう
材料を混ぜ合わせるだけととても簡単!どちらも燻製したスモークサーモンといぶりがっこで洋風なめろうを作りましょう。クリームチーズの濃厚な旨味が味をマイルドにまとめてくれます。
パンやワインによく合うなめろうは、おもてなしやパーティーのときにもおすすめの一品です。
秋田県の名産いぶりがっこを家庭でも楽しもう!
秋田県で伝統的に作られているいぶりがっこは、冬の寒さが厳しい地方だからこそ生まれた絶品の漬物です。手に入れるのが難しい場合は、ぜひ通販を利用して購入してみましょう。
ご飯のお供はもちろん、おつまみやポテトサラダなどにも使える優秀食材のいぶりがっこ。自分なりにアレンジしていろいろな料理に使ってみるのも良いですね。