デリッシュキッチン

スティックセニョールとは?ブロッコリーとの違いや茹で方・レシピもご紹介

作成日: 2021/06/15

更新日: 2025/07/14

「スティックセニョール」という野菜の名前を聞いたことがあるでしょうか。
そのオシャレな響きから、西洋野菜のようにも聞こえますが、実は日本発祥の野菜なのです。

今回は、見た目はブロッコリーのようにもアスパラのようにも見える、このスティックセニョールについてみていきましょう。
どのような野菜なのか、旬の時期や保存方法などを解説したのち、おすすめレシピもご紹介していきます。

目次

  1. スティックセニョールについて
    1. スティックセニョールとは
    2. スティックセニョールの特徴
    3. スティックセニョールの旬
  2. ブロッコリーとの違いは?
  3. スティックセニョールのゆで方
    1. 鍋でゆでる
    2. レンジで加熱する
  4. スティックセニョールの保存方法
  5. スティックセニョールを使ったデリッシュキッチンのレシピ
    1. スティックセニョールのオイスター炒め
    2. 肉巻きスティックセニョール
    3. スティックセニョールとイカのパスタ
  6. スティックセニョールを使いこなしてみよう!

スティックセニョールについて

ここでは、スティックセニョールとはどのような野菜なのか、そして旬の時期についても解説していきます。

スティックセニョールとは

スティックセニョールとは、地中海原産のブロッコリーと、中国野菜の芥藍(かいらん)とを掛け合わせて作ったアブラナ科の野菜で、別名「茎ブロッコリー」とも呼ばれています。

もともと、スティックセニョールは日本の種苗会社によって開発されたものですが、当初はあまり人気が出ませんでした。
しかしその後、アメリカに輸出して大人気となったことを機に、日本に逆輸入され再び日の目を見ることとなったのです。

スティックセニョールの特徴

スティックセニョールはひょろっと細長い茎が特徴で、先端に小さな花蕾(からい)がついています。
茎はアスパラのような歯ごたえでほんのり甘味があり、花蕾はブロッコリーより柔らかい食感です。

柔らかい花蕾はさっと火を通してサラダや和え物に、茎の部分は炒め物にするなど、部位ごとに調理するほか、まるごとさっとゆで、肉料理などの付け合わせにするのが一般的な食べ方です。

スティックセニョールの旬

スティックセニョールは日本各地で作られているため、通年手に入りますが、晩秋の11月頃から3月に収穫されたものが最もおいしい旬だとされています。

ブロッコリーとの違いは?

スティックセニョールは見た目がブロッコリーに似ていますが、食感や使い方に違いがあります。一般的に花蕾の部分を食用とするブロッコリーに対し、スティックセニョールは主軸の部分と、脇目から伸びる茎と葉、花蕾まですべて食べることができます。

また、茎が長く細い形状で、柔らかく甘みが感じられるのが特徴です。ブロッコリーは房部分を主に使いますが、スティックセニョールは茎も一緒に食べられるので調理時のロスが少なく、炒め物や天ぷらなど幅広い料理に活用できます。
特にスティックセニョールは、火が通りやすいため加熱時間が短く済むのも魅力のひとつです。

スティックセニョールのゆで方

ここでは、スティックセニョールのゆで方を解説します。
鍋でのゆで方と、レンジでの加熱方法を覚えておきましょう。

鍋でゆでる

沸騰した湯1リットルに対し、小さじ1杯程度の塩を入れ、茎の部分から順に湯につかるようにして、全体で1~2分ほどゆでます。

花蕾の部分だけをゆでる場合は、火が通りやすいので1分以内で引き揚げるようにしましょう。

レンジで加熱する

耐熱容器にスティックセニョールを並べ、水大さじ1を振りかけ、ふんわりラップをかけて600Wの電子レンジで2分ほど加熱します。

ただし、スティックセニョールの大きさや、使用するレンジの機種によって加熱具合が異なるので、様子を見ながら加減しましょう。

スティックセニョールの保存方法

スティックセニョールは乾燥に弱いので、保存する際は空気に触れさせないことが重要です。
特にデリケートな花蕾の部分は、水で濡らしたキッチンペーパーで覆い、ラップで全体を包んでからさらにポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
保存期間の目安は2~3日です。

冷凍保存する場合はそのままか、またはさっとゆでてから使いやすい大きさに切り、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。保存期間は2~3週間を目安に使い切りましょう。
なお、使うときは凍ったまま使用できます。

冷蔵庫での保存方法は動画でも確認できますので、チェックしてみましょう。

スティックセニョールを使ったデリッシュキッチンのレシピ

ここでは、スティックセニョールを使ったおすすめレシピをご紹介していきます。

スティックセニョールのオイスター炒め

コクのある牛肉のオイスター炒めに、スティックセニョールをプラスすることで食べごたえがアップします。
茎の部分と花蕾の部分との食感の違いも楽しめる一品です。牛肉に片栗粉をまぶしてから炒めることで、旨味を閉じこめ、調味料ともよくなじみます。
牛肉だけでなく、豚肉や鶏肉で作ってもおいしいので、ぜひお試しください。

肉巻きスティックセニョール

スティックセニョールを切らずに丸ごと使ったレシピです。
根元の皮をさっとむいたら、豚バラ肉をくるくると上まで巻き付けてフライパンでこんがりと焼きます。
仕上げに甘辛いたれをからめれば、ご飯のお供にぴったりのおかずが完成です。シャキシャキとしたスティックセニョールの食感が、さらにおいしさを引き立ててくれます。

スティックセニョールとイカのパスタ

冷凍イカとにんにく、スティックセニョールを使ったシンプルなオイルパスタです。
どれも火の通りやすい食材ばかりなので、さっと短時間で作れるのがうれしいポイント。
冷凍イカはエビやシーフードミックスに変えても同様に作ることができます。いずれも解凍したら水気をしっかり切ってから使用しましょう。
好みで輪切りの赤唐辛子を加えて一緒に炒めるのもおすすめ。ピリッとパンチのきいた大人の味に変化します。

スティックセニョールを使いこなしてみよう!

ブロッコリーと、中国野菜の芥藍(かいらん)とを掛け合わせて作った野菜、スティックセニョール。
下処理がほとんどいらず、さっと火を通すだけですぐに食べられるので、サラダから炒め物までさまざまなシーンで活躍します。

料理に鮮やかな緑を添えられるだけでなく、シャキシャキとした食感もまた楽しいスティックセニョールを、ぜひ毎日の食卓に活用してみてはいかがでしょうか。

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