いりこと煮干しは違うもの?だしの取り方やレシピもご紹介
作成日: 2021/06/25
おいしいだしが取れる食材はいくつかありますが「いりこ」を使ったことはあるでしょうか。
見た目がよく似た煮干しとの違いがあるのかも気になるところです。
この記事では、いりこについて解説します。
いりこの種類や栄養、だしの取り方、いりこを使ったおすすめのレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
いりこについて
いりことはどのような食材なのでしょうか。
いりこの種類や煮干しとの違い、栄養についても解説していきます。
いりことは
いりことは、一般的に「かたくちいわし」を煮て干したものを指します。
ウルメイワシやマイワシ、意外なものだとイカナゴ、サバ、トビウオなども使われることがあるため、いりこといっても見た目や味わいはさまざまです。
鮮度が重要なため、捕獲後は海水で煮て、すぐに乾燥させて加工されています。
いりこの種類
かたくちいわしを原料にした場合、いりこと呼べるのは「かえり」「小羽(こば)」「中羽(ちゅうば)」「大羽(おおば)」の4種類です。
この呼び方は、かたくちいわしの大きさで分類されており、かえりがいりこの中では最も小さく、小羽、中羽、大羽の順で大きくなります。
かえりよりも小さいサイズは「ちりめん」と呼ばれますが、いりこには含まれません。
かえりは2.5cm〜4cm程度の大きさで、大羽ともなると10cmを超えます。
大きさによって、だしの濃さや風味に大きく違いが出るので、用途に合わせて使い分けましょう。
かえりは、あっさりとしただしが取れます。
淡白な味わいなので、佃煮やおやつとしてそのまま食べるのがおすすめです。
小羽は、優しい風味のだしが取れるので、上品な味わいの味噌汁や煮物を作ることができます。
中羽は、しっかりとした味わいが特徴で、旨味たっぷりのだしが取れます。
煮物や味噌汁にだしの風味をきかせたいときにぴったりです。また、炊き込みご飯のだしにも活用できます。
大羽は、力強い風味のだしが取れるので、うどんなどの汁におすすめです。
サイズが大きいので、天ぷらやおつまみにそのまま使ってもおいしいですよ。
煮干しとの違い
いりこと煮干しは同じものです。
呼び方の違いは地域によるもので、西日本では「いりこ」、東日本では「煮干し」と呼ばれています。
いりこの栄養
いりこの栄養をみてみましょう。
15gあたりのいりこに含まれる主な栄養は下記の通りです。
・カロリー…44.7kcal
・たんぱく質…約9.7g
・カルシウム…330mg
・鉄…2.7mg
いりこにも含まれているカルシウムや鉄については、こちらの記事で詳しく解説しています。
1日に必要な量や、それぞれが多く含まれる食品も確認できますよ。
【出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)】
【出汁(だし)】いりこを使ったDELISH KITCHENのレシピ
ここでは、いりこだしの取り方から、いりこを使ったレシピをご紹介します。
スーパーでは粉末のものも販売されていますが、いちから取っただしのおいしさは格別ですよ。
《いりこだしの取り方》
煮干しだし
煮物や味噌汁など、さまざまな料理に活躍するだしの取り方です。
最初にいりこの下処理をすることで、臭みと苦味を抑えることができます。加熱中に沸騰させないことが、おいしいだしを取るポイントです。
《いりこだしを使ったレシピ》
ねぎとたけのこの味噌汁
ねぎとたけのこがごろごろ入った味噌汁です。
いりこだしと味噌の相性はとてもよいので、ぜひ試してみてください。たけのこは水煮されたものを購入すれば、下処理いらずで手軽に使うことができます。
刻みねぎとお揚げの煮干しだしうどん
具材は油揚げと細ねぎのシンプルなうどんです。
いりこだしを吸った油揚げの旨味が口いっぱいに広がります。いりこの風味が溶けだしただし汁は、つい飲み切ってしまいたくなるおいしさです。
【食べる】いりこを使ったDELISH KITCHENのレシピ
おやつやおつまみにおすすめの、いりこを丸ごと味わえるレシピをみてみましょう。
いりこはさまざまな料理に活用され、佃煮などにも使われています。
アーモンド田作りメープル風味
香ばしさがたまらないメープル風味の田作りです。
有塩バターの塩気にメープルシロップの甘味が合わさって、飽きのこないおいしさに仕上がります。
用途に合わせていりこを使い分けてみよう
この記事では、いりこについて解説しました。
原料になるかたくちいわしのサイズによって「かえり」「小羽」「中羽」「大羽」に分類されます。
また、いりこと煮干しは呼び方の違いであり、どちらも同じものです。
いりこは、大きさによってだしの濃さや風味に違いが出るので、用途に合わせて使い分けてみましょう。
いちから取っただしのおいしさは格別なので、ぜひご家庭で試してみてくださいね。