どんことしいたけの違いとは?おすすめのレシピもご紹介
作成日: 2021/10/28
肉厚の乾燥しいたけがどんことして売られているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事ではどんこについて、どのようなものなのか、しいたけとの呼び方の違いや名前の由来などを交えて、特徴をご紹介していきます。
また、どんこの戻し方のポイントや、食べ方、レシピなども合わせてご紹介しているので料理にもぜひ取り入れて見てくださいね。
どんこについて
どんことはどのようなきのこのことなのか、しいたけとの違いや、見た目の特徴などをご紹介します。
どんことは
どんことは、しいたけの品種のことではなく、乾燥しいたけのひとつを表す言葉です。どんこは乾燥しいたけの中でも見た目と食感に優れているため、寿司の具材や、和食の煮物、吸い物などに使われています。
乾燥しいたけのうち、傘の部分が開ききっておらず、丸く肉厚に見えるしいたけのことをどんこと言います。おおよそ傘の開き具合が7割以下のしいたけを乾燥させたものがどんこと言い、それ以上傘が開いて平べったく見えるものは「香信(こうしん)」と呼ばれます。
また、どんこの中でも「花どんこ」と呼ばれるものがあります。しいたけの傘の部分がひび割れ、その白い亀裂が名前の通り花のように見える、どんこの上級品です。普通のどんこに比べて味や香りが豊かであり、流通量も少ないことから高級食品としても扱われています。
どんこの由来
どんことは漢字で、「冬子」もしくは「冬菇」と表します。しいたけは成長が進むにつれて、傘が開いていきます。
どんこを製造するためには、傘が開ききっていない状態で、しいたけの収穫を行ないますが、寒い時期の方がしいたけの傘は開くスピードが遅いという特徴があります。
寒い時期の方が、どんことするのに優れた成長状態でしいたけを収穫しやすく、そのため冬場に生産量が増えることがどんこの名前の由来と言われています。
どんことしいたけの違い
どんこと冬子とは呼ばれない一般的な干ししいたけの味や食感、使い方の違いなどについて、ご説明します。
味や食感の違い
どんこと干ししいたけに味の大きな違いはありませんが、どんこは干ししいたけと比べて、肉厚のため、弾力のある食感が特徴的です。厚みがある分、どんこは煮汁なども多く含むため、味わいが強く感じやすいこともあります。
値段の違い
干ししいたけの中でも、どんことこうしんを比べると、一般的にはどんこの方が価格が高くなっています。どんこのためのしいたけが採れる時期は短く限られた期間のため、生産量の違いがあることが価格の違いの原因のひとつになっています。
使い方の違い
どんこと干ししいたけは、味わいに大きな違いはなく、同じように料理に使うことができます。しかし、どんこの方が干ししいたけよりも見た目が良いため、切らずにそのままの形を残した煮物や中華料理などに使われることが多いです。
また、こうしんなどの干ししいたけはどんこよりも薄く、乾燥した状態から水に戻しやすいため、時間がない場合などに便利に使えます。
見た目に影響が少ない、巻き寿司の具材や、汁物などにおすすめですよ。
どんこの戻し方
どんこなどの干ししいたけの戻し方をご紹介します。まずはじめに、干ししいたけを水の中で軽く汚れを落とします。ボウルなどの器に洗ったものを入れ、全体がかぶる程度に水をいれて、半日程度かけてゆっくりと戻していきます。
ゆっくり低温で戻すことで、旨みがよりひき立ちますよ。時間がない場合はぬるま湯を使うと時間が短縮できます。また、電子レンジを使えば10分程度で戻すことも可能です。
どんこを使ったDELISH KITCHENのレシピ
最後にどんこで作るのにおすすめ人気レシピをご紹介します。
しいたけの含め煮
食材は干ししいたけのみのシンプルだけれども、味わい深い一品です。作り方もとても簡単で、戻した干ししいたけを、砂糖、酒、みりん、しょうゆと煮るだけです。戻し汁を使うことで、旨みを逃がさないようにしましょう。
干ししいたけと高野豆腐のレンジ含め煮
高野豆腐と干ししいたけの煮物です。じっくり煮る必要のあるイメージのある煮物ですが、電子レンジで簡単に作れます。水で戻した食材を、干ししいたけの戻し汁にみりんやしょうゆを加えたものと電子レンジで加熱するだけで出来上がります。
どんこは食感が魅力的な干ししいたけの一種
今回はどんこについて、普通の干ししいたけとはどう違うのか、名前の由来や味わい、使い方などをご紹介しました。
生のしいたけは料理によく使うけれど、どんこのような乾燥しいたけは使い方がよくわからないという方も、意外と簡単に使えるので、是非どんこを活用してみてはいかがでしょうか。