ブイヨンとコンソメの違いとは?活用レシピもご紹介
作成日: 2021/11/06
洋風の料理のレシピによく出てくる「ブイヨン」と「コンソメ」。見た目や使用する用途も似ているため、ふたつの違いについて詳しくは分からない方も多いのではないでしょうか。料理をするうえでも、基本はしっかりとおさえておきたいところです。
この記事では、ブイヨンとコンソメの違いや代用について、それぞれを使ったレシピをご紹介します。
ブイヨンとコンソメの違い
まずは、ブイヨンとコンソメの違いについて確認しましょう。
ブイヨンとは
ブイヨンは日本でいう「だし」のことで、フランス料理のスープのベースのことを指します。牛肉や牛骨に、香辛料や香味野菜を加えてじっくり煮込むことで旨味を抽出して作ります。
ブイヨンに使われる主な食材は、牛すね肉、牛の脛骨、鶏肉、鶏ガラ、玉ねぎ、にんじん、香味野菜(セロリ、ネギなど)、数種類のハーブを束ねたブーケガルニなどです。ブイヨンという言葉はフランス語で、英語では「スープストック」といいます。
また、「フォンドボー」という名前を聞いたことのある方もいるかもしれません。フォンドボーとは、仔牛のすね肉などの動物性の材料を使って作るだしのことをいいます。
だしということでブイヨンとよく似ていますが、大きな違いはその使い道です。ブイヨンはスープのベースとして使いますが、フォンドボーはソースのベースとして使用します。
コンソメとは
コンソメはフランス料理のひとつで、琥珀色をした澄んだスープのことです。ブイヨンに脂肪分の少ない肉や魚、野菜などの具材を入れて煮込み、さらに濾して味付けを加えたスープのことをいいます。
作りたいコンソメの種類によって、牛肉、鶏肉、魚のゼラチン質の多い腱や軟骨などの部位を使います。また、アクを丁寧に取り除き、濾したあとに脂分を取り除いて濃密な味わいやスッキリした風味に仕上げます。
日本では、このスープを固形や顆粒状に加工した調味料が、コンソメとして知られています。
ブイヨンとコンソメの種類
ブイヨンとコンソメには、固形と顆粒のものがあります。ここでは、それぞれの特徴についてご紹介します。
固形
固形タイプは煮込み料理やスープに使うのがおすすめです。個包装になっているため保存がしやすく、計量の手間も省けます。しかし、炒め物などを作る際には、溶けにくく少量だけ使うことも難しいため不向きです。
顆粒
顆粒タイプは小さい粒状になっているため、溶けやすいのが特徴です。少量使いにも向いているため、使いたい量を適量使うことができます。
炒め物や料理の下味に使うのにも適しています。
ブイヨンとコンソメの代用
ブイヨンを切らしてしまっているときに、コンソメで代用することができます。もともとブイヨンに味付けをしたものがコンソメになるため、ブイヨンの代わりに使えます。しかし、ブイヨンに比べると少し塩分が濃いため、味付けの際は塩分を調整するようにしましょう。
また、コンソメも同様にブイヨンで代用が可能です。しかし、ブイヨンは料理にコクや風味を加えるだしであるため、コンソメに比べると味が薄く感じます。料理の味付けをする際は、味見をしながら塩などの調味料で味を調整しましょう。
さらに、ブイヨンとコンソメはほかの調味料でも代用できます。いざ使いたいときに切らしていた、ということもありますね。そんなときは、ブイヨンやコンソメの代わりに、鶏ガラスープの素や和風だしの素を使うとよいでしょう。
風味は異なりますが、料理の味付けのベースに使うことができます。しかし、鶏ガラスープの素にはにんにくの風味が、和風だしの素にはかつおや昆布などの風味が加わるため、使う量には気をつけましょう。
またブイヨンの代用として、野菜くずやベーコンなど、調理の際に出る切れ端や、余った材料を煮だして作るスープを用いて代わりに使うこともできます。むだなく食材を使えるため、おすすめですよ。
ブイヨンの使い方とDELISH KITCHENのレシピ
ブイヨンはだしなので、水に溶かしたあと調味料で味を整えましょう。また、ブイヨンは旨味がつまっているため、隠し味に使うこともできます。ここでは、ブイヨンを活かしたレシピをご紹介します。
サーモンとアボカドのグラタン
サーモンの塩気とアボカドのまったり濃厚な味わいがよく合うグラタンです。豆乳で作るホワイトソースに隠し味でブイヨンを使うことで、旨味が深まります。お祝いやパーティーにもおすすめの一品です。
オムハヤシライス
ハヤシライスをルウから手作りして作る、贅沢なオムハヤシのレシピです。ハヤシライスに赤ワインを使うことで、大人な味わいに仕上がりますよ。ソースの調味料にブイヨンを加えると、旨味も加わり味がワンランク上になります。
ベーグルオニオングラタンスープ
ベーグルで作る、食べごたえのあるオニオングラタンスープです。スープにブイヨンを使うので、簡単なのにしっかり旨味も感じられるスープに仕上がります。余ったベーグルのアレンジにもおすすめです。
コンソメの使い方とDELISH KITCHENのレシピ
コンソメはすでに味が整っているため、水に溶かして具材と煮込むだけでおいしいスープに仕上がります。
炒め物に使ったり、肉の下味やカレーの隠し味など、使い道もさまざまです。
コンソメの作り方
時間があるときに、チャレンジしたい本格的なコンソメの作り方です。チキンブイヨンをベースに作るレシピです。火加減に注意しながら、時間と手間をかけて作るコンソメスープは絶品です。
じゃがいもとベーコンのコンソメスープ
シンプルな具材の組み合わせのスープは、あと一品欲しいときにおすすめです。じゃがいものほっくりとした食感と、ベーコンの旨味がつまったおいしいコンソメスープです。落ち着く味わいで心も温まります。
ロールキャベツ
コンソメスープで煮て作る、定番のロールキャベツです。シンプルな調味料で味付けするので、素材の味がしっかりとスープに溶け込みおいしくいただけます。キャベツは白菜に変えたりしてアレンジもできますよ。
コンソメスープパスタ
さっぱりとしたコンソメスープに、ねじりショートパスタがよく合います。簡単に仕上がるので、寒い日にサッと作るのもよいでしシンプルな味付けで、簡単に作れるスープパスタです。ょう。
ブイヨンとコンソメを料理によって使い分けよう!
ブイヨンとはだしのことで、コンソメはブイヨンに味付けをして作るスープということが分かりました。ブイヨンは味に深みやコクを与えてくれるため隠し味に使えます。コンソメはすでに味が整っているので、料理の味付けや下味にぴったりです。
今回ご紹介したレシピを参考に、それぞれの特徴を活かしていろいろな料理を作ってみてくださいね。