DELISH KITCHEN

なますとは?由来やレシピをご紹介

作成日: 2021/11/09

更新日: 2024/11/12

正月のおせち料理の定番である「なます」ですが、その由来を知っている人は少ないのではないでしょうか。さっぱりとした味付けで食べやすいなますは、箸休めとしてもおすすめです。

この記事では、なますについて、名前の由来や様々な食材を使ったなますのレシピなどをご紹介します。

目次

  1. なますとは?
  2. なますの由来
    1. 中国のなます
    2. 日本のなます
  3. DELISH KITCHENのなますのレシピ
    1. 紅白なます
    2. 柿なます
    3. 干し柿なます
    4. みかんと大根のなます
    5. パプリカのカラフルなます
  4. まとめ

なますとは?

なますは、魚や貝、野菜などを細く刻んで生のまま調味酢で合えた料理を意味する言葉のことで、代表的なものに紅白なますがあります。
漢字では膾と書きます。

しかし、昔は魚や貝、獣などの生肉を細かく刻んだ料理で、魚肉を用いたものは「鱠」または「魚鱠」、獣肉を用いたものは「膾」と漢字も使い分けられていました。なますという名前も生肉(なましし)からなますに転じたと言われています。

なますの由来

なますは古い歴史がある料理のひとつです。ここでは、中国と日本それぞれのなますの由来について解説します。

中国のなます

膾は元来中国で生まれた料理で、紀元前の春秋時代に生肉や生魚を細く刻んだ食べ物を膾と呼んでいたことに始まります。今でいうとユッケのようなもので、孔子も肉の膾を好んだと言われています。

秦の時代には生肉を使われることが少なくなり、魚肉を使用することが一般的になったと言われています。

日本のなます

膾は奈良時代に書かれた「日本書紀」や「万葉集」にも登場するほど、日本でも古い歴史のある料理です。

もともとは中国と同じ生肉や生魚を細く刻んだ食べ物を膾と呼んでいました。しかし、平安時代後期に魚肉と野菜を細かく刻んであえた物を指す言葉に変化し、現在のなますのように酢を使うようになったのは室町時代からと言われています。

室町時代に作られた膾で現在でも食べられているものに、魚介類を酢締めにした酢蛸や〆鯖などの「酢の物」、刺身やかまぼこなどを酢味噌で和えた「酢味噌和え」「ぬた」などがあげられます。

さらに、室町時代の院政期以降は、原材料が魚介類に限らずに酢を使用した和え物のことを膾と呼ぶようになり、野菜や果物だけを用いる「精進なます」が生まれました。

そうして正月のおせち料理として、「紅白なます」や「酢蓮」が生まれ、なますは日本独自の変化を遂げていきました。

DELISH KITCHENのなますのレシピ

ここでは様々な食材を使ったなますのレシピをご紹介します。

紅白なます

紅白の水引をイメージし細く切った人参と大根で表現しており、正月のおせちやお食い初めなどのおめでたい席には欠かせない紅白なますです。っぱりとした味付けで食べやすいですよ。

柿なます

大根と柿の異なる食感が楽しい柿なますは、甘酸っぱさがたまりません。のさっぱりした風味が柿の甘みが引き立たせ、なます全体をマイルドに仕上げてくれます。

干し柿なます

干し柿の上品な甘さがまろやかな味に仕上げてくれるので、酸味が苦手な人でも食べやすいなますです。し柿のやわらかい食感と大根のしゃきしゃきとした食感の両方を楽しめます。

みかんと大根のなます

みかんを使ったなますは、みかんの甘酸っぱさと爽やかさがたまらない1品。かんの鮮やかなオレンジが食卓を華やかに彩ります。

パプリカのカラフルなます

パプリカのカラフルな色味が美しいなますです。っぱりとしていてくせがないので和食、洋食どちらの料理にもよく合います。って混ぜるだけで簡単に作れるのでもう1品ほしいというときにもおすすめです。

まとめ

この記事ではなますについて中国と日本それぞれの由来と、おすすめのレシピを紹介しました。なますは中国から伝わった料理で、もともとは生肉・生魚を細かく刻んだものでしたが、日本独自の発展を遂げて現在の野菜を使用したなますになったと考えられています。

今回紹介したレシピは、短時間で簡単に作れるものばかりです。なますは彩りも美しくさっぱりと食べられるので、、お祝いの席だけでなく普段の食事でも作ってみてくださいね。

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