DELISH KITCHEN

小女子の読み方は?しらすとの違いやレシピをご紹介

作成日: 2021/11/20

スーパーの魚売り場などで「小女子」と書かれた魚を見たことがあるでしょうか。しらすと似ていますがどのような魚なのか、また何と読むのか、分からないことも多いかもしれません。

この記事では、小女子の特徴やしらすとの違い、含まれている栄養、小女子を使ったレシピなどをご紹介します。

目次

  1. 小女子について
    1. 小女子の読み方
    2. 小女子の特徴
    3. しらすとの違い
  2. 小女子の栄養
  3. 小女子の保存方法
    1. 冷蔵保存
    2. 冷凍保存
  4. 小女子を使ったDELISH KITCHENのレシピ
    1. 小女子クルミ
    2. コウナゴちりめんのごま炒め
    3. 小女子とじゃがいものかき揚げ
    4. 小女子と高菜のチャーハン
  5. しらすとは違う小女子をいろいろな料理で味わおう

小女子について

まずは、小女子についてご紹介します。

小女子の読み方

小女子は「こうなご」と読み、いかなご(玉筋魚)の稚魚を指します。

小女子の特徴

小女子は、スズキ目イカナゴ科の魚である、いかなごの稚魚です。
これは東日本での呼び方で、西日本では「しんこ(新子)」などと呼ばれています。いかなごは日本各地に幅広く生息しているため、地域によって呼び名に違いがあるようです。

また、成魚になると「めろうど(女郎人)」や「ふるせ(古背)」などと呼ばれ、稚魚と成魚でも違った呼び名を持っています。

小女子は、伊勢湾や瀬戸内海沿岸をはじめ、北海道や東北から関東沿岸など、日本各地に分布しています。砂に潜る習性があり、海底が砂質、もしくは砂泥質の場所に生息していることも特徴のひとつです。

3~5月頃に旬を迎え、獲れたての新鮮なものは生でも食べられますが、一般的には釜揚げや乾燥させたちりめん、佃煮などに加工され販売されています。
小さいながらも脂のりがよく、魚の風味がしっかりと感じられる味わいを引き立たせる代表的な料理は、卵とじやくぎ煮(佃煮)、かき揚げなどです。

いかなごについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

しらすとの違い

小女子は、いかなごという魚の稚魚の呼び名ですが、しらすは、マイワシやカタクチイワシ、ウルメイワシなどの稚魚のことを指します。つまり、魚の種類が違うということです。

小さい魚ですが、よく見てみると頭部(口先)の形にも違いがあります。先が尖っているのが小女子、丸みを帯びているのがしらすです。

また、「ちりめん」もよく耳にする名前です。ちりめんは、塩ゆでしてしっかりと乾燥させたもののことです。
小女子を乾燥させたものは「ちりめん小女子」「煮干し小女子」などと呼ばれ、しらすを乾燥させたものが「ちりめんじゃこ」となります。

小女子の栄養

ここでは、小女子に含まれるカロリーや栄養をご紹介します。それぞれ、可食部100gあたりの数値は以下の通りです。

《小女子(生)》
・カロリー…111kcal
・たんぱく質…17.2g
・カルシウム…500mg

《小女子 煮干し(乾燥)》
・カロリー…218kcal
・たんぱく質…43.1g
・カルシウム…740mg

小女子をゆでたあと、しっかりと乾燥させたものが煮干しです。小女子の煮干しはいろいろな料理に活用できます。
 
また、小女子にはたんぱく質やカルシウムが含まれています。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、1日に必要なカルシウムの推定平均必要量は、男性15~29歳で650mg/日、30~75歳以上で600mg/日、女性15~74歳で550mg/日、75歳以上で500mg/日です。

推奨量は、男性15~29歳で800mg/日、30~74歳以上で750mg/日、75歳以上で700mg/日、女性15~74歳で650mg/日、75歳以上で600mg/日となっています。

乾燥した小女子の場合では、100gで1日に必要なカルシウムのほとんどの量をとることができます。

【出典】
・日本食品標準成分表 2020年版(八訂)
【参考】
・厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)「ミネラル」
(https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586565.pdf)(2021/11/20)

小女子の保存方法

生の小女子は鮮度が落ちやすいため、くぎ煮(佃煮)にするのが一般的です。傷まないうちに早めに調理しましょう。
ここでは、釜揚げや煮干しの場合の保存方法をご紹介します。

冷蔵保存

釜揚げや煮干しは、スプーンなどで密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。保存の目安は、製品に表示されている期限を確認するようにしましょう。

詳しい保存方法は、こちらを参考にしてください。

冷凍保存

釜揚げや煮干しの小女子は冷凍保存も可能です。
冷凍の場合は、使いやすい分量に小分けしてラップに包み、冷凍用保存袋に入れ、しっかりと空気を抜いてから冷凍庫で保存します。
保存期間の目安は3~4週間ですが、なるべく早めに使い切るようにしましょう。

小女子を使ったDELISH KITCHENのレシピ

小女子は佃煮が定番で、そのほかにも炒め物や卵とじなどで食べられています。ここでは、手に入りやすい乾燥した小女子を使ったレシピをご紹介します。

小女子クルミ

くるみの風味と小女子の旨味、甘じょっぱい味付けがくせになる一品です。白いご飯にもおつまみにもぴったりで、箸が止まらなくなってしまいます。

コウナゴちりめんのごま炒め

香ばしいごまの香りが食欲をそそり、ご飯が進む炒め物です。小女子の塩気や甘辛い味付けで、ピーマンの青臭さも気になりません。

小女子とじゃがいものかき揚げ

カリカリの食感がたまらない、小女子とじゃがいものかき揚げです。小女子の旨味がきいていて、ご飯にもおつまみにもぴったりな一品です。

小女子と高菜のチャーハン

小女子とかつお節が入った、魚の旨味を味わえるチャーハンです。高菜漬けの風味や食感がアクセントになっています。簡単に作れるのでランチにぴったりです。

しらすとは違う小女子をいろいろな料理で味わおう

小女子は「こうなご」と読み、いかなごという魚の稚魚であることが分かりました。しらすと見た目は似ていますが、しらすはいわしの稚魚のことを指しています。

小女子はおもに釜揚げや乾燥した状態で店頭に並び、しらすよりも脂がのっていて、しっかりとした魚の風味が感じられる食材です。ぜひ、いろいろな料理で味わってみてはいかがでしょうか。

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