甘長とうがらしとは辛いもの?特徴やレシピを紹介
作成日: 2022/01/24
とうがらしは料理のアクセントとしてよく使われる食材です。ピリッとした辛味が特徴ですが、とうがらしの一種に甘長とうがらしという種類があります。「甘い」という漢字が使われていますが、どのような味わいなのでしょうか。
この記事では、甘長とうがらしの特徴や食べ方、おすすめレシピなどをご紹介します。
甘長とうがらしについて
甘長とうがらしについてご紹介します。
甘長とうがらしとは
甘長とうがらしは甘とうがらしの一種で、辛味はなく甘味のあるとうがらしです。ピーマンを細長くしたような形で先端がとがっています。基本的に辛くない種類ですが、ししとうのようにときどき辛いものが混ざっている場合もあります。おもに岐阜県や高知県で栽培されており、旬の時期は6月から9月です。
一般的に色は緑色ですが、赤いものもあります。これは品種が違うのではなく、収穫する時期が異なるためです。普段、目にするものは熟す前の緑色のものを収穫していて、完熟すると赤くなります。
甘とうがらしはさまざまな種類があり、京野菜である伏見甘長とうがらし系列のものや、甘長ピーマンと呼ばれるものもあります。
伏見甘長とうがらしとは
伏見甘長とうがらしは、食感がやわらかく独特の風味と甘さがあります。江戸時代から京都府の伏見地区で栽培されていたので、その地名を取り「伏見甘長とうがらし」と呼ばれるようになりました。現在は京都府の丹波地域で栽培されています。旬の時期は6月から8月です。
甘長ピーマンとは
甘長ピーマンは伏見甘長とうがらしの仲間で、岐阜県海津市や輪之内町で栽培されています。ピーマンよりも苦味が少なく、辛さもありません。旬の時期は4月から8月です。
甘長とうがらしの食べ方
甘長とうがらしの食べ方についてご紹介します。
おすすめの調理方法
甘長とうがらしは炒め物や焼き物、揚げ物、煮物など、さまざまな調理法でおいしく食べられます。揚げ物は天ぷらや素揚げのほかに、南蛮漬けなどにもよく合います。
ただ、揚げるときは甘長とうがらしをそのまま加熱すると、中の空気が膨らんで破裂してしまうので、あらかじめ竹串などで穴を開けてください。レンジで加熱するときも穴を開けて破裂を防ぎましょう。
甘長とうがらしは油との相性がよいので、煮物にするときは油で炒めてから煮る焼き浸しや炒め煮がおすすめです。
種も食べられる
甘長とうがらしは種が多いものもありますが、種も食べることができます。気になる場合は取り除くようにしましょう。
生食できる
甘長とうがらしは生のままでも食べられます。ほのかな甘味があり、みそやコチュジャンとの相性が抜群です。
DELISH KITCHENの甘長とうがらしを使ったレシピ
最後に甘長とうがらしを使ったレシピをみていきましょう。こちらでは「甘長ピーマン」という名前でご紹介しています。
また、甘長とうがらしの代用として万願寺とうがらしを使うこともできます。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
甘長ピーマンの焼き浸し
甘長ピーマン本来のおいしさが味わえる焼き浸しです。甘長ピーマンを焼き色がつくまでじっくりと焼き、めんつゆに浸すだけです。加熱すると甘長ピーマンの甘さが増しますよ。仕上げにかつお節をかけましょう。
甘長ピーマンのじゃこ炒め
甘長ピーマンとちりめんじゃこをごま油で炒めて酒、みりん、しょうゆで味付けします。カリカリのちりめんじゃことシャキシャキとした甘長ピーマンは相性抜群ですよ。おかずだけでなく、おつまみにもぴったりです。
甘長ピーマンのみそ炒め
甘長ピーマンはメインのおかずにもなりますよ。豚こま切れ肉を使った食べごたえのあるみそ炒めです。甘辛いみそだれが甘長ピーマンにからみ、にんにくの風味が食欲をそそります。簡単に作れるのでぜひお試しください。
甘長ピーマンの豚肉巻き
甘長ピーマンに豚バラ肉を巻いて焼くだけの簡単レシピです。豚肉の巻き終わりを下にして焼くと、肉がはがれにくくなりますよ。味付けは塩こしょうでシンプルに仕上げましょう。お弁当のおかずにもおすすめです。
甘長とうがらしは辛くない種類のとうがらし
甘長とうがらしは甘とうがらしの一種で、辛味はなく甘味があるのが特徴です。一般的には緑色をしていて、ピーマンを細長くしたような見た目で先端がとがっています。甘とうがらしは伏見甘長とうがらしや甘長ピーマンなど種類が豊富です。
辛くないことから、炒め物や焼き物、揚げ物、煮物などいろいろな料理に使いやすい食材です。生でも食べられるので、さまざまな調理方法で楽しめますよ。