万願寺とうがらしの特徴やおすすめレシピをご紹介!
作成日: 2021/03/09
「とうがらし」という名の付く野菜は、辛いものが好きな人向けの野菜と思っている人はいませんか。実は、万願寺とうがらしは、とうがらしという名前は付いているものの辛いものが得意でない人も安心して食べられる野菜です。
この記事では、万願寺とうがらしの特徴や代用品、万願寺とうがらしを使ったおすすめレシピをご紹介します。これまでとうがらしを避けてきた人も、ぜひチェックしてみてください。
万願寺とうがらしについて
まずは万願寺とうがらしの特徴についてチェックしていきましょう。
万願寺とうがらしとは
万願寺とうがらしは京野菜のひとつで、大正時代に京都府舞鶴市万願寺で誕生しました。
一般的なとうがらしとは異なり、ちょうど女性の手指の長さくらいある大型なとうがらしです。
また、基本的にはししとうのような緑色をしていますが、なかには敢えて収穫を遅らせて赤くした「赤万願寺」もあります。ちなみに、万願寺とうがらしは赤くなっても辛みは出ません。
万願寺とうがらしの味
万願寺とうがらしの味は、まったく辛くありません。
そのため、子供から辛いものが苦手な大人まで食べられます。地元では「万願寺甘とう」と呼ばれることもあるようです。
また、青臭さも少なく、実は肉厚で柔らかいため食べやすいとうがらしなんですよ。
万願寺とうがらしの旬
万願寺とうがらしの旬は初夏から夏にかけてです。
ハウス栽培のものは1年中出回っていますが、自然な環境で育てた露地栽培の万願寺とうがらしの旬は、一般的なとうがらしと同じくらいの時期です。
ししとうとの違い
とうがらしのような見た目なのに辛くない食べ物には「ししとう」もありますよね。
万願寺とうがらしも、ししとうもナス科トウガラシ属の同じ仲間です。厳密にいえば祖先が異なりますが、味や見た目の明らかな違いは大きさ。
万願寺とうがらしは、とうがらしの仲間のなかでは大きめですが、ししとうは一般的なとうがらしと同じ一口サイズという違いです。
万願寺とうがらしの食べ方
大きめサイズの辛くないとうがらし、万願寺とうがらしはどのように食べるのでしょうか。
種は食べられる?
万願寺とうがらしは種まで食べられます。
食感が苦手、見栄えをよくしたいという場合は、ピーマンのわたのように取り除いてから調理しましょう。
料理をするときの注意点
丸ごと調理する際は、そのまま加熱すると破裂してしまうことがあります。
そのため、爪楊枝やフォークで数カ所を刺し、あらかじめ穴を開けておきます。穴を開けておくと破裂を防ぐだけでなく、中までしっかり火が通り、味も染みやすくなりますよ。
万願寺とうがらしの代用
万願寺とうがらしはピーマンやししとう、甘長ピーマンで代用できます。
特に、京野菜のひとつ「甘長ピーマン」は、辛くないうえにピーマンほど苦みもないため代用品にぴったりです。
万願寺とうがらしを使ったDELISH KITCHENのレシピ
ここからは、万願寺とうがらしを使ったレシピをご紹介します。
万願寺とうがらしのカリカリじゃこがけ
トースターでしんなり焼いた万願寺とうがらしに、にんにくが香るカリカリじゃこを乗せました。
柚子胡椒の風味がアクセントのじゃこがけは、お酒のお供にもおすすめです。
万願寺とうがらしと手羽先の甘辛炒め
はちみつのコクがある甘みとしょうゆの塩味が絶妙にマッチする甘辛炒めです。
万願寺とうがらしを丸ごと一本使った豪快な一品は、おかずにもおつまみにもなります。
万願寺とうがらしのそぼろあんかけ
ほんのりしょうがの風味がたまらない、そぼろあんかけです。
万願寺とうがらしとにんじんのカラフルな色合いも食欲をそそります。ごはんにたっぷりかけてお召し上がりください!
甘長ピーマンを使ったDELISH KITCHENのレシピ
最後に、万願寺とうがらしの代用品にぴったりな甘長ピーマンを使ったレシピをご紹介します。
甘長ピーマンのじゃこ炒め
甘長ピーマンとじゃこをシンプルな調味料で炒めます。
甘長ピーマンを切ってほかの材料と炒めるだけなので、食卓にもう一品プラスしたいときにもササッと作れます。
甘長ピーマンの焼き浸し
焼き浸しは素材の味をそのまま楽しめる贅沢な調理法です。
かつお節の風味を添えて、甘長ピーマンの味を満喫しましょう。
甘長ピーマンのみそ炒め
甘長ピーマンと豚肉に辛いとうがらしを加えてピリ辛のみそ炒めにしてみました。
にんにくとしょうがの香りで食が進み、一度食べたら止まらなくなってしまうかも?
甘長ピーマンの豚肉巻き
甘長ピーマンに豚肉を巻いた、おかずにもお弁当にもおすすめの一品です。
調味料は塩こしょうのみなので、甘辛ピーマンと豚肉のうまみが引き立ちます。
辛くないとうがらし!万願寺とうがらしを食べてみよう!
万願寺とうがらしは京都で誕生した京野菜ということが分かりました。
とうがらしという名前が付いていますが、辛味はないため子供や辛いものが苦手な人でも楽しめます。
大ぶりで食べ応えのある万願寺とうがらし、スーパーなどで見つけたときは手に取ってみましょう。また、今回ご紹介したレシピはどれも手軽に作れるものばかりなので、ぜひ挑戦してみてください。