甘唐辛子とは?品種や特徴・レシピもご紹介
作成日: 2022/01/27
唐辛子にはさまざまな種類があり、色味や見た目、味わいなどに違いがありますが、甘唐辛子もそのひとつです。甘唐辛子のなかでもいくつか品種があり、それぞれ特徴が異なっています。
この記事では、甘唐辛子について種類や特徴をご紹介します。
甘唐辛子とは
甘唐辛子はナス科トウガラシ属に分類され、辛味がないのが特徴の唐辛子です。「南蛮唐辛子」や「南蛮」とも呼ばれ、旬の時期は夏になります。
アメリカでは甘唐辛子のことを「スウィートペッパー(sweet pepper)」と呼び、パプリカやピーマンなども同じ名前で呼ばれています。また、青唐辛子というのは辛い唐辛子も含めた呼び方です。
唐辛子の種類や青唐辛子について、詳しくはこちらでご紹介しています。
甘唐辛子の品種と特徴
甘唐辛子の品種と特徴についてみていきましょう。
ししとう
ししとうはナス科トウガラシ属に分類される野菜です。基本的に甘味があるものが多いですが、なかには辛味を感じるものあります。ししとうにとってストレスのある環境で育った場合は、辛くなりやすい傾向があります。
ししとうに含まれる栄養についてはこちらをご覧ください。煮浸しや和え物、ポン酢炒めなどのレシピもご紹介しています。
・ししとうの佃煮
ししとうを丸ごと煮込んで作る佃煮のレシピです。お弁当の彩りとして加えたり、おつまみにもにもぴったりです。かつお節を入れることで風味がよく、味のアクセントになります。
・ししとうの天ぷら
ししとうは天ぷらにすると甘味の中にほんのり苦味が感じられ、くせになる味わいです。おつまみにもぴったりで、ビールや日本酒ともよく合います。揚げたてをいただきましょう。
万願寺とうがらし
万願寺とうがらしは京野菜のひとつとして有名な青唐辛子です。おもに京都府で栽培されており、肉厚な実で甘味があるのが特徴です。
食べ方など、詳しくはこちらでご紹介しています。
伏見甘長とうがらし
伏見甘長とうがらしは京都府の伝統野菜で、江戸時代から伏見地区で栽培されてきた甘唐辛子の一種です。別名「伏見甘」とも呼ばれており、「ふしみあま」という読み方をします。伏見甘長とうがらしは、独特な風味と甘さを持っているのが特徴です。
ひもとうがらし
ひもとうがらしは奈良県が産地で、大和の伝統野菜として認定されています。ひものように細長い形が特徴で、皮が薄く甘味があります。
杉谷とうがらし
杉谷とうがらしは滋賀県甲賀市の伝統野菜です。先が曲がっている特徴的な形をしており、苦味やくせがなく食べやすい品種の青唐辛子です。
甘唐辛子は辛味がないのが特徴の青唐辛子
甘唐辛子とは青唐辛子の中でも辛味がなく、甘味を感じる唐辛子のことをいいます。ししとうや万願寺とうがらしなど種類もさまざまで、地域の伝統野菜として親しまれている品種もあります。
辛くない甘唐辛子は料理にも使いやすい唐辛子です。それぞれ風味や味わいも異なるため、店頭で見かけたらぜひ手に取ってはいかがでしょうか。