ピートロとは?豚トロとの違いやレシピをご紹介
作成日: 2022/01/30
焼肉屋などのメニューで見かけることのあるピートロ。名前だけではどのような肉なのか、どの部位のものなのかなど、分からないこともあるかもしれません。
この記事では、ピートロについて特徴や豚トロとの違い、含まれている栄養、レシピなどをご紹介します。
ピートロについて
ピートロの特徴について、さっそくみていきましょう。
ピートロの部位
ピートロとは、豚の頬から首(ネック)の部分を指します。一頭から少量しか取れない希少な部位です。
ピートロの味
ピートロは脂身がとても多い部位で、食感はシャキシャキとしているのが特徴です。トロという名前が付くように、マグロのトロにも負けないほどのサシが入っていて、脂の甘みを味わえます。
ピートロと豚トロは同じなのか
ピートロは豚トロと同じ部位の肉で、1頭から300~500gほどしか取れません。
名前の由来は、豚を英語表記したときの「Pig(ピッグ)」または「Pork(ポーク)」の頭文字である「P」とトロをあわせて「ピートロ」と呼ばれるようになったとされています。
豚肉の栄養
豚肉は健康維持に不可欠な栄養が含まれている食材です。エネルギー代謝に必要なビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6や貧血を防ぐ鉄分、血圧を下げるカリウムなどが含まれています。
たんぱく質
豚肉には食事からでしかとることのできない必須アミノ酸がバランスよく含まれています。豚肉に含まれる必須アミノ酸は、たんぱく質の質を評価するアミノ酸スコアが100となっています。
たんぱく質は身体に必要不可欠な栄養であり、約30分の1が毎日入れ替わっています。そのため、質のよいたんぱく質を毎日とることが、健康維持には大切です。
こちらでも詳しくご紹介しているので、あわせてご覧ください。
ビタミンB群
豚肉にはエネルギー代謝に必要なビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6などが含まれています。
体内で糖質をエネルギーに変えるためにビタミンB1が不可欠であり、疲労の一因にはビタミンB1の不足もあげられます。そのため疲れを感じたときは豚肉を食べるとよいでしょう。またビタミンB1には、同様の作用で脳を活性化させ、運動神経と集中力を向上させる役割もあります。
ビタミンB2はおもに脂質のエネルギー代謝に関与している栄養です。脂質がエネルギーにかわる際に、補酵素として働きます。
ビタミンB6はたんぱく質を構成するアミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与する重要な栄養です。代謝に必要とされるビタミンB6の必要量は、たんぱく質の摂取量が増えると比例して多く必要となります。またビタミンB6は、皮膚や粘膜の健康維持にも必要な栄養です。
ミネラル
豚肉には健康維持に必要とされる、貧血を防ぐ鉄分や血圧を下げるカリウムなどの栄養が含まれています。
DELISH KITCHENのピートロを使ったレシピ
焼肉でなじみのあるピートロは、特徴を活かしてご家庭でおかずとしても活躍します。ピートロと豚トロは同じ部位なので、ご紹介するレシピには豚トロと記載しています。
トントロのニラ塩だれ
焼いたピートロに、さっぱりいただけるニラ塩だれをたっぷりとかけていただきます。ピートロのうまみとニラの風味がよくあう一品です。
豚トロの塩だれ炒め
ピートロをにんにく、ごま油、塩こしょうを使った塩だれで炒めることで、簡単にご飯のすすむおかずに仕上がります。にんにくとごま油の香りが食欲をそそる一品です。
豚トロの回鍋肉
回鍋肉を脂ののったピートロで作ってみませんか。ピートロから出る脂で炒めて作るため、豚肉のうまみがたっぷりと詰まった回鍋肉に仕上がります。
豚トロの肉じゃが
ピートロのうまみが溶け込んだ肉じゃがのレシピです。ピートロの甘い脂がじゃがいもによく染みて、よりおいしくいただけます。
ピートロと豚トロは同じ部位
ピートロとは豚の頬から首(ネック)の部分の肉で、一頭から少ししかとることのできない希少な部位だということが分かりました。またピートロと豚トロは名前が違うだけで、同じ部位の肉を指します。
焼き肉で食べることの多いピートロですが、ご家庭でもご飯のすすむおかずとして楽しめます。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってみてください。
【参考】
・日本人の食事摂取基準(2020年版)策定検討会報告書 ビタミンB1 ビタミンB2
(https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf)
・厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』ビタミンB6
(https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/15.html)
・東京都食肉事業協同組合「おいしくお肉を食べようよ!」
(http://www.t-meat.or.jp/pork.html)(2022/01/30)