サフランとは?特徴やサフランライスの炊き方などをご紹介
作成日: 2022/02/22
更新日: 2024/11/21
おもに料理の色や香りづけとして使われるサフランは、ヨーロッパでなじみのある香辛料のひとつです。独特の黄色い色味や香りでエキゾチックな雰囲気を楽しめますが、どのようなものなのか詳しく分からないこともあるでしょう。
この記事では、サフランの特徴や成分、サフランを使ったレシピなどをご紹介します。
サフランについて
サフランの特徴や成分などをご紹介します。
サフランとは
サフランは、アヤメ科サフラン属に属する植物です。長さは1.5~3.5cmほどの細いひも状で、色は暗い黄色味がかった赤色から赤褐色をしています。
秋に咲くクロッカスの一種で、1kgのサフランを収穫するのに17万個の花が必要であるといわれています。もとは染料、香料、薬用として多く栽培されていましたが、今はさらに観賞用としても親しまれています。
パエリアやサフランライスなど料理に使われている食用のサフランは、開花したサフランの花から3分裂しためしべを抜きとって乾燥させたものです。
サフランの産地
サフランのおもな産地はスペインやイランですが、日本国内でも生産されています。
サフランの成分と特徴
サフランの特徴は、黄色い色素、苦味、香り、油があることです。サフランライスなどで見られる黄色い色は「クロシン」というサフランの色素成分によるもので、少量でも強い着色効果があります。また、エキゾチックで華やかな香りを持ち、魚や貝の風味とよく合います。
DELISH KITCHENのサフランを使ったレシピ
魚介類と相性のよいサフランは、スペイン料理のパエリアやフランス料理のブイヤベースなど、ヨーロッパの郷土料理に幅広く使われることで知られています。
サフランライス
サフラン特有のエキゾチックな香りと鮮やかな黄色が食卓にも映える、基本のサフランライスのレシピです。カレーやシチュー、トマト煮込みなどに合わせると、いつもと違った雰囲気を楽しむことができます。
パエリア
スペイン料理の定番、パエリアはご家庭でも作れます。シンプルな味付けでありながらも、エビやムール貝の魚介の旨味、玉ねぎやパプリカの野菜の甘味が十分に染み出て絶品です。サフランを使うことで香り高く本格的な風味に仕上がります。
イカスミのパエリア
イカスミを使った黒いごはんに、赤と黄色の2色のパプリカ、仕上げに散らすイタリアンパセリの緑色が映える、見た目がとても華やかな一品です。あさりとイカの濃縮された魚介の旨味と、サフランのエキゾチックな香りでコクのある奥深い味わいです。
オッソブーコ
イタリアの郷土料理、オッソブーコがご家庭で作れるレシピです。仔牛の骨付きすね肉を香味野菜と一緒に弱火でじっくりと煮込むことで、やわらかくジュージーに仕上がります。鮮やかな黄色のサフランリゾットと合わせて食べると一気に異国感が漂います。
あんこうのブイヤベース
あんこう、エビ、あさりなど魚介を贅沢に使って作るブイヤベースは、旨味とコクが凝縮されたリッチな味わいです。さらに少量のサフランを加えるだけで、味に奥深さがプラスされ香り豊かに仕上がります。見た目も豪華なので、おもてなしにもぴったりです。
サフランを料理に取り入れてみよう
ヨーロッパの郷土料理などに使われることの多いサフランは、日本の食卓ではあまりなじみがないかもしれません。しかし、鮮やかな黄色い色味やエキゾチックな香りをつけてくれるため、料理のアクセントとして楽しめる香辛料です。
ご紹介したレシピを参考に、特別な日のお祝いやおもてなしにはもちろん、普段の料理にもサフランを活用してはいかがでしょうか。