バナナの黒いところは食べられる?皮の斑点や変色について解説
作成日: 2022/03/22
バナナを置いておいたら、皮が黒くなってしまったという経験はありませんか。悪くなっているように見えるので、食べてもよいのか悩む方もいるかもしれません。
この記事では、バナナの黒いところが食べられるのかについて解説します。まずはバナナのどこが黒いのかをチェックしてください。皮や果肉など黒くなった場所ごとに、食べられるかどうかを確認していきましょう。
バナナの皮が黒い場合
まずは、バナナの皮が黒くなってしまった場合について解説します。
皮に斑点ができた
買ってきてから時間が経つと、皮に茶色から黒色の斑点ができることがあります。これは「シュガースポット」といい、バナナが熟した証です。シュガースポットができたバナナは、甘味が増して柔らかいのが特徴です。
皮に斑点ができても、中身の色が変わっていなければ食べることができます。
皮の一部が変色した
皮の一部が変色してしまうのは、バナナ自体の重みや外からの衝撃で皮が傷つき、黒くなっていると考えられます。黒くなった場合は、そこから傷みが広がるので注意が必要です。皮をむいて中身の状態を確認しましょう。
皮が黒くても、中身の色が変わっていない部分は食べることができます。バナナを衝撃から防ぐには、バナナスタンドを使って保存するのがおすすめです。
冷蔵庫に入れたら黒くなった
バナナは暖かい地域で栽培されるので、寒い場所での保存には適していません。冷蔵庫で保存すると、低温障害を起こして皮が黒くなります。
低温障害は、皮が黒くなったりバナナが熟成しなくなったりするだけで、基本的に食べても問題はありません。ただし、皮をむいたときに果肉まで黒くなっているバナナは傷んでいる可能性があるので、食べるのを避けるようにしましょう。
皮が全て黒く変色した
バナナを冷蔵庫で保存すると、皮の細胞が壊れて酵素の働きが活性化し、ポリフェノールが作られて皮全体が黒く変色してしまいます。悪くなってしまったように見えますが、皮が黒くても中身の色が変わっていなければ食べることができます。
バナナの果肉が黒い場合
皮をむいてみると、果肉が黒い場合があります。これは衝撃を受けたところが傷んで黒くなってしまったことが理由だと考えられます。果肉が黒くなっていたら避ける方がよいでしょう。
皮をむいて時間が経つと変色する理由
皮をむいてからしばらく置いておくと、果肉が褐色に変化してしまいます。これは果肉に含まれるポリフェノール類の成分が空気中の酸素と反応して、褐色の物質であるメラニンを生成するからです。この現象を「褐変(かっぺん)」といいます。
食べるのを避けるバナナについて
バナナがいつまで食べられるかは、見た目や臭いで判断できます。ここからは、食べるのを避けた方がよいバナナについてご紹介します。
腐ったバナナの特徴
果肉の色が茶色から黒いもの、酸っぱい臭いや嫌な臭いがするもの、果肉がベチャッとしているものは腐っています。これらの特徴に当てはまる場合は、食べないようにしましょう。
カビが生えている
皮や果肉にカビが生えている場合は、無理して食べないようにしてください。カビが軸の部分に生えているものは、果肉を確認して問題がなければ食べることができます。
バナナの保存方法
バナナは15~20℃くらいの常温で風通しのよいところで保存しましょう。房を仰向けに置いておくと、バナナ自体の重みで接触した部分の果肉がつぶれて黒くなってしまいます。
傷むのを防ぐためには、バナナスタンドなどにつり下げて保存するのが一番のおすすめですが、以下の方法でも保存できます。
常温・冷蔵保存
常温保存の場合は、バナナのカーブを上にして置くと接触する面が少なくなって痛みにくくなります。冷蔵で保存するときは、1本ずつ房から外してラップで包み、保存袋に入れて野菜室で保存しましょう。
詳しくはこちらをご覧ください。
冷凍保存
バナナは冷凍保存も可能です。使いやすい大きさに切って冷凍する方法と、ペーストにして冷凍する方法があります。レモン汁をかけておくと果肉が黒くなるのを防ぐことができますよ。
詳しくはこちらを参考にしてください。
DELISH KITCHENのバナナを使ったレシピ
バナナを使って簡単に作れるレシピをご紹介します。皮全体が黄色いバナナはもちろん、熟して甘味が増したバナナを使うのもおすすめです。
フライパンで作る焼きバナナ
バターの風味と砂糖の香ばしさがたまらない焼きバナナです。熱々でトロトロ食感のバナナはいつもとは違った味わいを楽しめますよ。そのまま食べてもおいしいですが、アイスやパンケーキに添えるのもおすすめです。
基本のバナナケーキ
バナナをたっぷり使ったケーキです。材料を混ぜてオーブンで焼くだけなので簡単です。バナナはビニール袋に入れてつぶすので洗い物が少なくすみますよ。しっとりとした仕上がりでバナナの甘味が引き立ちます。
しっとりバナナマフィン
バナナの甘味が堪能できるバナナマフィンです。ホットケーキミックスを使うので手軽に作れます。チョコレートやナッツなどを入れてアレンジもできますよ。ティータイムのおともにいかがですか。
バナナとたまごのパンケーキ
つぶしたバナナと卵を混ぜて、サラダ油を入れたフライパンで焼くだけ。粉を使わずにできる簡単なパンケーキです。バナナの甘さが口の中に広がり、いくらでも食べられるおいしさです。お好みで粉砂糖をかけてお召し上がりください。
バナナのカロリーと糖質について
バナナは手軽に入手でき、食べる機会の多い果物なので、カロリーや糖質が気になる方もいるのではないでしょうか。バナナの栄養などについては、こちらで詳しく解説しています。
バナナの皮が黒い場合は食べられることが多い
バナナの皮にできる斑点はシュガースポットといい、バナナが熟した証拠です。皮全体が黒くなってしまうのは、低温障害を起こしてしまったバナナです。皮が黒くても果肉がきれいなら食べることができますが、果肉が黒くなってしまったものは傷んでいるため食べることはできません。
バナナスタンドを使ったり、ご紹介した方法で適切に保存してバナナをおいしく味わいましょう。
【参考】
農林水産省 消費者の部屋
(https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0108/06.html)(2022/03/22)