ウニの旬はいつ？種類ごとの特徴やおすすめレシピをご紹介

ウニとは

漢字では「雲丹」とも表記するウニ。ウニは「棘皮（きょくひ）動物門」に分類される生物です。棘皮動物門に属する生物といえばヒトデやナマコなどですが、ウニもこれらの生物と同じ分類に属しているということになります。

ウニは、体の外側にある「棘」と、その間から伸びる「管足」という運動器官によってゆっくりと移動します。体の中には消化管や生殖巣があり、私たちはこの生殖巣の部分を食用としているのです。

大部分のウニは海底に棲み、一般的には海藻類を栄養源としていますが、なんでも食べる雑食性であるともいわれています。

ウニの種類別の旬

食用とされるウニにはいくつかの種類があります。その種類と特徴についてご紹介します。

バフンウニ

東北から九州まで、幅広い地域の日本海沿岸で獲れるウニがバフンウニ。バフンウニは、タワシのような見た目とオレンジに近い黄色い身、濃厚でなめらかな舌触りが特徴のウニです。

北陸地方で5～6月、山口県では6～8月に旬を迎えます。

エゾバフンウニ

バフンウニよりもサイズの大きいエゾバフンウニは、北海道や青森県などの東北地方で主に水揚げされます。身はきれいなオレンジ色、濃厚な旨味と甘味が特徴です。

旬のシーズンは海域によって大きく異なり、北海道日本海側で9～10月、オホーツク海では8～9月、北海道の太平洋側で6～10月となっています。また、噴火湾から函館近海、青森県では4～6月、9～11月と旬が２回あります。

キタムラサキウニ

ウニと聞いて想像するのが、黒くて長いトゲのある見た目ではないでしょうか。このような見た目を持つウニが、キタムラサキウニです。キタムラサキウニは、大きく崩れにくい身と薄い黄色、淡白な甘味が特徴のウニです。

主に相模湾以北の太平洋沿岸や北海道で獲れるキタムラサキウニの旬は、函館近海で11〜5月、岩手県など三陸沖で6～8月、青森県で4～6月となっています。

キタムラサキウニと見た目も名前も似ている「ムラサキウニ」もご紹介しましょう。ムラサキウニはキタムラサキウニよりも少し小粒なウニで、太平洋側では茨城県、日本海側では秋田県より南の地域で水揚げされます。

ムラサキウニの旬は6～8月頃。九州では4～6月にかけてが旬ですが、特に3月上旬から漁が解禁される熊本県天草で獲れるムラサキウニは絶品であるといわれています。また、8月頃が旬の山口県でも漁獲量が多くなっています。

アカウニ

その名の通り殻が赤みがかった色をしているアカウニは、暖かい海に生息するウニです。そのため、長崎県や佐賀県、福岡県などの九州地方や山口県などで水揚げされます。アカウニは甘味と濃厚さが魅力のウニ。希少価値が高く「幻のウニ」とも呼ばれています。

アカウニは山口県では6～8月、九州地方では9～10月に漁獲されます。

ウニを使ったDELISH KITCHENのレシピ

新鮮なウニは生で食べるのがおすすめですが、火を通す料理もまた、一味違った美味し差が味わえます。またコクのあるウニの風味は、クリームやバターを使った洋風の料理とも好相性です。

それでは、ウニを使ったおすすめのレシピをご紹介します。

ウニ丼

ウニを使った最も贅沢なメニューといえば「ウニ丼」ではないでしょうか。美味しい生ウニが手に入ったら、ぜひ味わっていただきたい一品。濃厚な旨味と甘味を存分に味わってください。

うにの土鍋ごはん

ウニを炊き込みご飯にすると、生のウニとはまた違った味わいが楽しめます。火を通すことで磯の香りがよりアップ。いつもは炊飯器でも、このときばかりは土鍋で炊いてご飯とウニの旨味を堪能しましょう。

ウニとイカのクリームパスタ

コクのあるウニの風味は、生クリームとも好相性。仕上げに生ウニとイカを乗せることで、より海鮮の風味がアップします。ウニとクリームをたっぷりと絡めて味わってください。

ウニとアボカドの和え物

ウニとアボカド、濃厚な2つの食材を合わせた和え物をご紹介します。ウニとアボカドの風味に加わるわさびの辛さが絶妙。おつまみにぴったりの一品です

うにとじゃがいものムース

じゃがいもの甘味とウニの風味が程よくマッチしたムースのレシピです。ひと手間かけてもウニの濃厚さが感じられ、おつまみにもぴったり。おもてなしにもおすすめの一品です。

ウニは種類や産地によって旬の時期がさまざま

高級食材として知られるウニ。このウニが、ヒトデやナマコの仲間と聞いたらちょっとびっくりしてしまうかもしれませんね。しかし、旬のウニの美味しさは絶品。ウニの旬は、種類や産地によってもさまざまであるため、比較的季節を問わず食べられる食材であるといえます。

新鮮な旬のウニが手に入ったら、生はもちろんのこといろいろな料理で味わってみてください。