DELISH KITCHEN

食材本来のうま味を引き出す重ね煮!正しい順番もご紹介

作成日: 2022/06/17

お鍋ひとつで簡単に調理ができる重ね煮。「食材を重ねて煮るだけ?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実は、食材の重ね方にも順番があります。

今回は、食材のうま味を引き出してくれる重ね煮がどのような料理なのか、重ねていく順番について紹介していきます。気になった方は、​​DELISH KITCHENの重ね煮レシピをぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

  1. 重ね煮とは
  2. 陰の食材と陽の食材
    1. 陰の食材
    2. 陽の食材
  3. 食材を重ねる順番
  4. ​​DELISH KITCHENの重ね煮レシピ
    1. 豚肉ともやしの重ね煮
    2. 豚バラ肉とじゃがいもの重ね煮
    3. 白菜とおからひき肉の重ね煮
    4. レタスとひき肉の重ねトマト煮
    5. れんこんと鶏ささみの重ね煮
    6. じゃがいもとベーコンの重ね煮
    7. 牛肉と白菜の重ね煮
  5. 重ねるだけの簡単レシピで食材のうま味を楽しもう

重ね煮とは

重ね煮は、東洋の自然観でもある「陰陽」の考え方から確立された料理です。鍋に数種類の食材を、層になるように重ねて煮るシンプルな調理法ですが、食材を重ねる際には順番があります。

東洋では自然界のものは全て陰性・陽性に分類されています。重ね煮では、食材を陰陽順に重ねて煮る調理法を行うことで、食材本来の味を引き出します。そのため、食材が持つうま味や甘みをしっかり感じられるのです。

陰の食材と陽の食材

東洋の陰陽論という考えでは、食材も陰か陽の対立した2つのどちらかに分類されます。太陽に向かって上に伸びていく食材を「陽の食材」、土の中で根を張って下に伸びていく食材を「陰の食材」と分類されます。

食事の際には、どちらかに偏るのではなくそれぞれの食材をバランスよく摂ることが大切です。

陰の食材

エネルギーを鎮静化させる食材を「陰の食材」といいます。体を冷やしたり、暑い地域で採れたりする食材が陰の食材に分類されています。陰の食材には以下の特徴があります。

・暖かい地域で採れるもの
・体を冷やすもの
・夏が旬の野菜
・水気が多いもの
・やわらかくて大きいもの
・上へ伸びていく力を持つもの

<代表的な陰の食材>
・トマトやきゅうりなどの夏野菜
・きのこ類
・小松菜や白菜などの葉物野菜

陽の食材

太陽に向かって伸びていくような、エネルギーが多い食材を「陽の食材」といいます。体を温めたり、寒い地域で採れたりする食材を陽の食材と分類されています。陽の食材には以下の特徴があります。

・寒い地域で採れる
・体を温めるもの
・冬が旬の野菜
・水気が少なく固いもの
・固くて小さいもの
・下へ伸びていく力を持つもの

<代表的な陽の食材>
・にんじんやごぼうなどの根菜類
・玉ねぎや長ネギ

食材を重ねる順番

食材を重ねる際には、上に伸びていく力を持つ陰性の食材を下に敷き、下に伸びていく力を持つ陽性の食材が上にくるように鍋の底から順番に重ねていきます。

このように層にしていくことで、熱によって食材が持つ上からの力と下からの力が調和して食材のうま味をしっかり感じられるようになります。

食材を重ねる順番は、上から順に重ねます。
・肉、魚介類
・根菜類
・いも類
・葉物類
・果菜類
・海藻類
・きのこ類

​​DELISH KITCHENの重ね煮レシピ

DELISH KITCHENおすすめの重ね煮レシピを紹介していきます。野菜だけでなく、肉類を加えることでボリュームが増します。普段の食事の主菜として取り入れるのもよいでしょう。

豚肉ともやしの重ね煮

豚肉ともやし、豆苗を重ねて蒸すだけの簡単重ね煮レシピです。お肉や野菜のうま味がたっぷり出たスープまで楽しめます。甘辛味でごはんもすすむので、メインの料理として取り入れるのもおすすめです!

豚バラ肉とじゃがいもの重ね煮

豚バラ肉とじゃがいも、玉ねぎを重ねて煮るだけのレシピ。カットトマト缶を使用しているので、洋風な味付けの重ね煮を楽しめます。食材を鍋に入れたあとは混ぜる工程がないので、じゃがいもの煮崩れも気になりません。

白菜とおからひき肉の重ね煮

優しい味わいがおいしい「白菜とおからひき肉の重ね煮」は生おからを使用しているため、とろりとした口当たりを楽しめます。しょうがのさわやかな風味が食材のうま味を引き立ててくれます。

レタスとひき肉の重ねトマト煮

ひき肉と玉ねぎを合わせたタネと、レタスを重ねてトマト缶を加えて作る重ねトマト煮。ボリューム満点で食べ応えもあります。ほとんど水を使わないので、野菜が持つ水分を利用しておいしく召し上がれます。

れんこんと鶏ささみの重ね煮

さわやかなレモンの酸味とバターのコクがおいしい「れんこんと鶏ささみの重ね煮」は、ほっくりしたれんこんが楽しめる重ね煮レシピです。根菜類が多く食べ応えがあるので、メインの料理としても向いています。

じゃがいもとベーコンの重ね煮

火を通すのに時間がかかるじゃがいもも、薄くスライスしているので短時間での調理が可能。ベーコンの塩味やうま味が生かされた重ね煮レシピです。簡単でごちそう感のある料理を試したい方にもおすすめです。

牛肉と白菜の重ね煮

牛肉と白菜を重ねて作ったうま味たっぷりの重ね煮。短時間で作れるのに、ボリュームもあるレシピです。出来上がった後のアレンジとして、ゆずや七味などをつけて食べてもおいしく召し上がれます。

重ねるだけの簡単レシピで食材のうま味を楽しもう

重ね煮は、重ねる順番や使う野菜、野菜の切り方によっても味が変わるので面白いですよね。少しの味付けでも、素材の味がしっかり出ているので、おいしく召し上がれます。

鍋で煮るだけの調理なので、忙しい日のメニューとして取り入れるのもいいですね。いろいろな種類の食材で、重ね煮を作って楽しんでみてはいかがでしょうか。

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