雑炊とおじやとおかゆの違いは?おすすめレシピもご紹介
作成日: 2022/09/21
鍋のシメや風邪をひいたときになどに食べる「雑炊」「おじや」「おかゆ」。なんとなく似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「雑炊」「おじや」「おかゆ」の違いや作り方についてみていきましょう。地域によって雑炊、おじや、おかゆの分け方が違うこともありますが、一般的にいわれている違いをご紹介します。
雑炊とは
雑炊は、ご飯を水洗いしてぬめりをとってから、出汁や具材と一緒に煮込みます。鍋料理のシメとして、出汁にご飯を加えて煮たものが一般的です。サラリとしたごはんの食感を残すために、汁を多めにして煮すぎないのがポイントです。
野菜の卵雑炊
たっぷりの野菜と卵を使ったやさしい味わいの雑炊です。出汁が効いた素朴な味で、夜食や朝食、飲んだ後のシメにぴったり。ごはんは水で洗い、サラリとした食感に仕上げましょう。
おじやとは
おじやは、炊いたごはんを水洗いせずに出汁や具材と一緒に煮込んだものです。粘り気が出るまで煮たり、米粒が残らないほど煮込んだりすることもあります。
ごはんがやわらかくなるまで煮るので味が染み込みやすく、やわらかい食感に仕上がります。
大根と餅のおじや
大根と餅を入れた、とろーりもちもちのおじやです。大根のやさしい甘みと、餅の食感が相性抜群。かつおぶしの香りが食欲をそそります。餅が余ってしまったときにもおすすめです。
おかゆ(粥)とは
おかゆは、生のお米を水の分量を多くしてやわらかく炊いたものを指します。
おかゆには米と水の比率で以下の呼び方があります。
生米から炊くおかゆのことを「炊き粥」と呼び、他に炊いたご飯とお湯で炊いたものを「入れ粥」といいます。
おかゆには米と水の比率で以下の呼び方があります。
【全がゆ】米1:水5の割合
【七分がゆ】米1:水7の割合
【五分がゆ】米1:水10の割合
【三分がゆ】米1:水20の割合
おかゆは離乳食や精進料理、病人食として食べられることが多いです。日本のおかゆは水と米だけで炊かれる「白粥」が一般的で、薬味や漬物などと食べます。その他、お茶で炊いた「茶粥」などさまざまな種類があり、麦、粟、ソバなどの穀類や豆類、芋類を入れることもあります。
中国のおかゆは「中華粥」といわれ、米粒の原型がなくなるまで煮込むのが特徴です。日本のものとは違い、ごま油などを入れたり、肉や魚介類を入れたりすることが多いです。
基本のおかゆ
生の米をやわらかく炊き上げた定番のおかゆです。鍋に米と水を入れたら、好みのかたさになるまで煮込みましょう。トッピングは他のものに代えてもおいしくお召し上がりいただけます。
雑炊とおじやとおかゆの共通点と違い
雑炊とおじやとおかゆはどれも水分が多いごはん料理です。それぞれの共通点と違いについてみていきましょう。
雑炊とおじやはすでに炊いてあるごはんを、出汁や具と一緒に煮込んで作ります。雑炊は、水洗いしたごはんを使うのに対し、おじやはそのまま使用します。そのため、雑炊はサラッとした仕上がりになり、おじやはごはんの粘りが残って、とろりと仕上がります。
おかゆは生の米を通常より多い水分でやわらかく炊き上げる料理です。あまり味付けはしないか、やさしい味付けをすることが多いのが特徴です。
リゾットとの違い
同じ米を使ったリゾットについてもご紹介します。リゾットとはイタリアを代表する米料理のひとつです。お米は研がずに炒めてコーティングをし、ブイヨンを足しながら粘りが出ないように作ります。米の中心に芯が残るアルデンテにするのが特徴です。
日本では、洋風に味付けした雑炊やおじやをリゾットと呼ぶことも多いです。
生米から作るチーズリゾット
チーズのコクとベーコンの旨味がたまらないチーズリゾットのレシピです。おいしく作るコツは、米の中心に芯が残るアルデンテにすること。おじやとは違う食感で、噛めば噛むほど旨味が広がります。
雑炊とおじやとおかゆの違いを知っておこう
雑炊とおじやとおかゆは、同じようなごはん料理ですが、作り方や食感に違いがあります。雑炊はサラッとしていて鍋のシメにぴったり。おじやはごはんを洗わずに使うことで、とろりと仕上がります。おかゆは、生の米をやわらかく炊いたもので、離乳食や風邪をひいたときなどに食べられます。それぞれの違いを知って、ごはん料理を楽しみましょう。