パストラミとはどんな食材?食べ方やおすすめレシピをご紹介
作成日: 2022/11/25
パストラミと呼ばれる食材をご存じでしょうか。パストラミは、燻した風味と表面にまぶしたスパイスが特徴の食肉加工品で、サンドイッチやおつまみなどにぴったりの食材です。
ここでは、パストラミとはどんな食べ物なのか、発祥や歴史、食べ方のほかおすすめのレシピについて解説します。
パストラミとは?
パストラミとは、塩漬けにした赤身肉を乾燥させ、さらに燻製にしてから粗挽きこしょうやにんにく、コリアンダー、オールスパイス、パプリカ、マスタードなどの香辛料をまぶして仕上げた加工品です。
現代のように冷蔵技術が発展していなかった時代に、牛肉を塩漬けにしてから燻製にすることで食肉の保存性を高めるために考案されました。
主に牛肉で作られますが、最近では合鴨のパストラミも良く食べられています。このように鴨肉や豚肉、鶏肉などから作られたものもパストラミと呼ばれるため、牛肉を使ったものは「パストラミビーフ」と区別されることもあります。
パストラミはハムともよく似ていますが、パストラミは塩漬け・乾燥・燻製の工程で作られる一方で、ハムは燻製後にボイルやスチームなど加熱処理するのが特徴です。
パストラミの食べ方
パストラミは主にデリカテッセン(総菜売り場)で販売されることが多く、薄くスライスしてサンドイッチやベーグルサンドの具材として食べられています。
アメリカ・ニューヨークで古くから親しまれているパストラミサンドは、ライ麦パンを使った「パストラミ・オン・ライ」。他に、パストラミとザワークラウトを挟んでトーストした「ルーベンサンドイッチ」なども定番です。
また、イスラエルでは七面鳥や鶏のむね肉のパストラミが人気で、フランスパンやフォカッチャ、クロワッサンなどにサンドして食べることもあります。
パストラミの食べ方はサンドイッチだけではありません。薄くスライスしたパストラミを、きれいに盛り付けてオードブルとしたりサラダに乗せたりするのもおすすめです。
パストラミの歴史
パストラミは、発祥地とされているトルコからルーマニアに伝わったとされています。
ルーマニアでは「維持する」や「保存する」を意味する「パストラ(păstra)」が語源となり「パストラマ」と呼ばれるようになります。
そのパストラマが、ルーマニアの移民によってアメリカ・ニューヨークに伝えられたのは19世紀のこと。その際に、ルーマニアでパストラミの材料としていた羊肉に替わり、アメリカで手に入りやすい牛肉の肩バラ肉(brisket)が使われるようになりました、さらに冷蔵技術も発達していたため、塩分を控え、現在のパストラミに近いやわらかく仕上げたパストラミが開発されました。
パストラミを使ったDELISH KITCHENのレシピ
サンドイッチのほか、サラダや炒め物などさまざまな料理に活躍するパストラミ。ここでは、パストラミを使ったおすすめレシピをご紹介します。
自家製パストラミビーフ風
ご家庭で作れるパストラミ風のレシピです。燻製の工程を省いていますが、スパイシーな風味はパストラミそのもの。おつまみやサラダ、サンドイッチなどで存分に味わってください。
パストラミサンド
カンパーニュにパストラミをたっぷりと挟んだサンドイッチのレシピです。野菜も一緒に挟んで豪快に食べましょう。お好みの付け合わせやドリンクとともに、ランチにいかがでしょうか。
パストラミとカマンベールのカスクート
フランスパンを使ったカスクートをご紹介します。スパイシーなパストラミとカマンベールチーズの風味が好相性。ランチはもちろんパーティなどにもおすすめの一品です。
パストラミのシーザーサラダ
パストラミ入りのサラダは食べ応えも抜群です。また、ロメインレタスのシャキシャキとした食感とパストラミの風味、チーズと卵のまろやかさにも食欲をそそります。ドレッシングをたっぷりとかけて味わってください。
パストラミとブロッコリーのバター炒め
バターとにんにく、少々の塩こしょうで味が決まる、パストラミとブロッコリーの炒め物をご紹介します。簡単に作れるので、忙しいときやもう一品欲しいときにもおすすめの一品です。
パストラミは塩漬け・乾燥・燻製により作られる食肉加工品
パストラミは牛肉などを材料とし、塩漬け・乾燥・燻製の工程を経て作られるスパイシーな食肉加工品です。パストラミは、もともとはトルコからルーマニアに広まり、のちにアメリカ・ニューヨークに渡り、サンドイッチの具材などとして親しまれています。
サンドイッチの他にも、サラダに入れたりおつまみとしてそのまま食べたりしても美味しいパストラミ。さまざまな料理に活用してみてください。