ふろふき大根とはどんな料理?名前の由来やレシピなどをご紹介
作成日: 2022/11/25
寒い時期になると食べたくなる、大根を使った料理が「ふろふき大根」。ふろふき大根という料理名を聞いたことのある方は多いと思いますが、具体的にどんな料理なのか、なぜ「ふろふき」という名前が付くのかについてはあまりよく分からないという方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、ふろふき大根とはどんな料理なのか、名前の由来やレシピなどをご紹介します。
ふろふき大根とは
まず、ふろふき大根とはどんな料理なのかについてみていきましょう。
厚さ3cm程度に切った大根を出し汁で茹で、味噌などの調味料をかけて食べる料理がふろふき大根です。大根のほか、カブや柿などの「ふろふき」もあります。
基本のふろふき大根のレシピは、以下の動画をご覧ください。
ふろふき大根の名前の由来
ふろふき大根の「ふろふき」は、漢字で書くと「風呂吹き」です。ふろふき大根は、なぜこのような名前がつけられたのでしょうか。
ここでは、諸説あるふろふき大根の名前の由来について見ていきましょう。
蒸し風呂で息を吹きかけるのに似ていた説
昔は風呂といえば、今でいうサウナのような蒸し風呂でした。
蒸し風呂では、体についた垢(あか)を取りやすくするために、皮膚に息を吹きかけていたといわれています。その様子が、熱い大根に息を吹きかけて冷ましながら食べる姿と似ていたところから「ふろふき」という名がつけられたという説があります。
漆の乾燥させるために大量の大根を茹でた説
漆職人がある僧侶から「大根を茹でた汁を作業場(風呂)に吹き込むと、漆の乾きが早い」と教えられました。職人がその方法を試してみたところ、効果は抜群。大量の大根を茹でて漆を乾かすのに利用しましたが、茹でた大根が余ってしまったため「ふろふき大根」として近所に配った、という説があります。
「不老富貴(ふろうふき)」の意味からという説
「ふろふき」は「不老富貴(ふろうふき)」から取られたものだという説もあります。大根は体によく安価な野菜であることから、健康に役立ち(不老)、経済的にも負担が少ない(富貴)大根を使った料理が、ふろふき大根と呼ばれるようになったともいわれています。
ふろふき大根を使ったDELISH KITCHENのレシピ
ふろふき大根の定番の味付けはみそだれですが、他の味付けでも美味しく食べられます。
いろいろな味を楽しめるふろふき大根のレシピをご紹介します。
白みそ仕立てのふろふき大根
ふろふき大根のみそだれに白みそを使い、上品に仕上げました。あらかじめ電子レンジで加熱してから出し汁で茹でていくため、比較的短時間で出来上がります。茹で時間を適宜調整して、好みのやわらかさに仕上げましょう。
肉みそふろふき大根
肉みそをかけたふろふき大根のレシピです。白だしを使って大根を茹でるため、塩味が濃くなり過ぎないように注意しましょう。肉の旨味たっぷりの甘じょっぱいみそがのったふろふき大根は、ビールのおつまみにもおすすめです。
ふろふき大根のにんにくみそがけ
さまざまな食材にマッチするにんにくみそを、ふろふき大根に合わせてみました。パンチのある味わいは、ご飯のおかずにもお酒のおつまみにもぴったり。トッピングの大葉は風味のアクセントになり、より食欲をそそります。
圧力鍋で!ふろふき大根
より時短を目指すなら圧力鍋を使いましょう。圧力鍋を使えば短時間でやわらかくなる上に、だしの風味もしっかりと染み込みます。みそだれは、大根に圧力をかけている間に電子レンジで簡単に作れるので、忙しいときの一品に役立ててみてくださいね。
ふろふき大根の名前の由来は諸説あり
ふろふき大根とは、大根を3cm程度の厚さに切って出し汁で茹で、味噌などの調味料をかけて味わう料理です。「ふろふき」という名のつく由来には、蒸し風呂で体を洗う様子に似ているという説、漆を乾かすのに大根の茹で汁を大量に作ったことに由来する説、値段が手ごろで体に良い大根を使った料理であることから「不老富貴(ふろうふき)」から取られたという説など諸説あります。
ふろふき大根は、大根を出し汁で茹でるだけと基本はとてもシンプルなので、さまざまな味付けで美味しくアレンジしてみてくださいね。