クリスマスに七面鳥を食べるようになった理由とは?おすすめレシピもご紹介
作成日: 2022/12/28
ローストチキンなど鶏肉を使ったクリスマスのごちそう。日本では主に鶏肉が食べられていますが、欧米では七面鳥が食べられているのをご存じでしょうか?
そこで今回は、なぜクリスマスに七面鳥を食べるようになったのかについてや、クリスマスに食べたいチキンのレシピをご紹介します。
七面鳥を食べるようになった理由
もともと欧米では、牛肉や豚肉を使った料理やおいしい洋菓子がメインで楽しまれており、鶏を食べる場合も七面鳥ではなくガチョウでした。
実はクリスマスに七面鳥を食べているのは宗教的な習慣ではないのです。
ではなぜ七面鳥が食べられるようになったのでしょうか?
七面鳥が食べられるようになったのは17世紀までさかのぼります。当時、イギリスの移民たちがアメリカに移住したばかりの頃。イギリスから持ってきた作物がうまく育たず、食事がまともにできなかったそうです。これを見かけた先住のインディアンたちが七面鳥をはじめとする食べ物を分け与えたことで、飢えをしのぐことができました。
翌年、そのお礼としてインディアンたちに感謝するためお祭りを行いました。その中に七面鳥の料理が入っていたので七面鳥料理はお祝いの日の定番料理となったようです。
感謝祭が開催されるのは毎年11月の第4木曜日と決まっているため、本来はクリスマスではありません。ですが、感謝やお祝いの気持ちを込めて七面鳥を食べることが広く認識されることで、クリスマスなどのイベントの日にも七面鳥料理を食卓に並べることが増えたと言われています。
七面鳥について
では、七面鳥とはいったいどんな鶏なのでしょうか。ここから解説します。
七面鳥はどんな鶏?
七面鳥はとても大きく、オスは全長約120cm、体重は9kgほどにまで成長します。私たちがよく知っているニワトリが全長約70cm、体重は3kgほどなので、その大きさがよくわかりますね。
七面鳥は、興奮すると首の部分の皮膚が赤や青、紫などに変化します。それがまるで七つの顔(面)を持つように見えたことから、「七面鳥」と呼ばれるようになりました。
なぜターキーと呼ぶのか
七面鳥は英語でターキーと呼ばれていますが、本来ターキーとは「トルコ」という意味の言葉です。この語源は、イギリス人のある勘違いによって定着したのだそうです。
イギリスにはもともとトルコからホロホロ鳥という鳥が輸入されていました。ある日、別の便で七面鳥が輸入された際、ホロホロ鳥と見た目がよく似ていたので同じ種類だと勘違いした人がトルコから来た鶏という意味で「ターキー」と呼ぶようになったのがはじまりです。
日本でチキンを食べる理由
ではなぜ、日本では七面鳥ではなく鶏肉を食べるのでしょうか?
そもそも日本でクリスマスが広まったのは1970年に大阪で万国博覧会が開催され、欧米化志向が強くなってきてからのことです。
その影響で日本にも七面鳥を食べる文化も入ってきましたが、日本では七面鳥を手に入れるのは簡単ではありません。さらに、大きいオーブンなどの調理器具もなく、家庭での調理法がわかりませんでした。スーパーで売っている場合も高価なため、代わりに手に入りやすいチキンを食べる文化が広まったようです。
クリスマスに食べたいチキンのレシピ
ここからはクリスマスに食べたい簡単なのに豪華なチキンのレシピをご紹介します。
丸ごとローストチキン
若鶏をまるごと一匹大胆に焼き上げたレシピです。一見難しいイメージがありますが、やってみると意外と簡単!ジューシーな丸鶏とバターとハーブの香りがよく合い、パーティーなどで盛り上がること間違いありませんよ。
ハーブローストチキン
骨付きの鶏もも肉をハーブとオイルに漬け込み、オーブンでじっくりと焼きました。骨付き肉にすることでごちそう感がアップします。皮はパリパリでこんがりとおいしく仕上がるので、アツアツのうちに召し上がってくださいね。
バーベキューソースのローストチキン
こってりと甘辛いバーベキューソースが絶品のローストチキンをご紹介します。はちみつを入れることでコクととろみがプラスされ、鶏肉ともよく合いますよ。フライパンで作れるので、オーブンがなくても安心ですね。
チキンステーキのホワイトソースがけ
ジューシーに焼き上げたチキンステーキにホワイトソースを組み合わせてまろやかな一品に仕上げました。見た目に贅沢感が感じられますが、ソースは電子レンジで簡単に作ることができますよ。おもてなしメニューにもぴったりです。
クリスマスはごちそうを楽しもう♪
もともと七面鳥は感謝祭やお祝いの席の料理のひとつとして欠かせない食べ物でした。今年は本格的に七面鳥の料理に挑戦してみてもおもしろいかもしれませんね。ごちそうを並べて楽しいクリスマスを過ごしてくださいね。