ババロアとは?ゼリーやムースとの違いも解説!
作成日: 2020/06/26
ひんやりとして、口どけなめらかなババロアは、子供から大人まで親しまれている定番のデザートです。ところで、このような冷やして固めるデザートには、ゼリーやムースなどほかにもさまざまな種類があります。これらの違いはどこにあるのでしょうか。
今回は、ババロアとはどのようなものかご説明すると共に、ゼリーやムース、パンナコッタとの違いを詳しく解説します。
ババロアとは
ババロアとは、卵・牛乳・砂糖などで作ったカスタードソース(アングレーズソース)とゼラチン、泡立てた生クリームを合わせ、冷やし固めたフランス菓子です。
ババロアという言葉はフランス語で「バイエルンの」という意味を持ちます。ババロアの起源は諸説ありますが、かつてドイツ南部に存在したバイエルン王国で腕を奮っていたフランス人シェフが、貴族たちのために考案したという説が有力です。また、バイエルンに元々あった温かい飲み物が元になって、19世紀フランスの名シェフであったアントナン・カレームが考案したのが始まりだという説もあります。
ババロアの特徴は、何といってもゼラチンによるプルンとした食感と、乳製品によるミルキーで滑らかな舌触りだといえるでしょう。現在はシンプルなカスタード味のほか、フルーツを加えたり、抹茶や紅茶、コーヒーなどを加えたりして、さまざまな味のバリエーションを楽しむことができます。
ババロア・ゼリー・ムース・パンナコッタの違い
ゼリーとの違い
ゼリーの歴史はゼラチン質の多い魚や肉を煮たときにできる、煮こごりがルーツだとされています。この煮こごりのもとになるゼラチン質を抽出し、人工的に作った凝固剤がゼラチンです。このゼラチンが出回るようになってから、スイーツとしてのゼリーも作られるようになりました。一般的なスイーツのゼリーとは、果汁などにゼラチンを加えて冷やし固めたものです。凝固剤はゼラチンだけでなく、ときには寒天やペクチンで固めたものも、ゼリーと呼ぶことがあります。
ババロアとゼリーの違いは「乳製品が使われているかどうか」が見極めのポイントです。一般的にババロアには生クリームなどの乳製品を使いますが、ゼリーにはあまり使わない傾向にあります。ただし、例外もあり、両者の境界線は曖昧なこともあるのが現状です。
ムースとの違い
ムースとはフランス語で「泡」という意味があります。スイーツにおけるムースは、フルーツのピューレやチョコレートなどに卵白を泡立てた「メレンゲ」と泡立てた生クリームを加えて作るのが一般的です。メレンゲが入ることでふわっと泡のように軽い食感になることから、ムースという名前がつけられたと考えられています。本来、ムースにはゼラチンを使わず、メレンゲや生クリームなどの素材の力だけで冷やし固めて作られていました。従って、ババロアとムースの違いは「ゼラチンが入っているかどうか」だといえるでしょう。
しかしながら、現在はムースにもさまざまな手法が取られているため、ゼラチンを使ったムースというのも存在します。そうなると、見た目では両者の区別がつきにくいことがあるのも事実です。
パンナコッタとの違い
パンナコッタはイタリア発祥のスイーツです。パンナは「生クリーム」、コッタは「煮る」という意味がある通り、パンナコッタの材料は生クリームがメイン。生クリームを温め、牛乳や砂糖などを加え、ゼラチンを入れて冷やし固めます。生クリームは泡立てずに温めて加えるため、ババロアやムースよりもつるんとした食感になるのが特徴です。
生クリームもゼラチンも使用することからババロアと似ているように感じますが、違いは「生クリームを泡立てるかどうか」だといえるでしょう。
DELISH KITCHENのババロアレシピ4選
ここからは、DELISH KITCHENイチオシのババロアレシピ4選をご紹介!ご家庭で作りやすくアレンジしたものばかりですので、毎日のおやつからおもてなしにぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
オレンジババロア
オレンジジュースを使ってお手軽に作れるババロアレシピ。柑橘のさわやかな香りが後を引くおいしさです。
チョコババロアプリン
ココアパウダーを使って、簡単ババロアに挑戦してみましょう。面倒な行程は一切ないので、初心者でも失敗なく作れます。
いちごババロア
基本のババロアにフレッシュなイチゴをプラス!ピンク色のキレイな見た目は、おもてなしにもぴったりです。
ヨーグルトババロアタルト
ヨーグルトのさわやかな風味でさっぱりと食べられるババロアです。タルトに流しておしゃれ度アップ!
ババロアを手作りしてみよう!
ババロアとは、基本的に卵や牛乳、砂糖などをベースにしたソースにゼラチンと生クリームを加え、冷やし固めたデザートです。ゼリーやムース、パンナコッタとの違いは、使う材料や作る工程によって分けられています。
とはいえ、厳密な決まりはないので、難しく考えることはありません。まずは紹介したレシピなどを参考にして、口どけなめらかなデザート、ババロア作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。