デリッシュキッチン

パンチェッタとは?生ハムやベーコンとの違いや代用・レシピをご紹介!

作成日: 2023/09/28

更新日: 2025/05/27

皆さんは「パンチェッタ」という食材をご存じですか?ベーコンや生ハムと似ているイメージがありますが、実は使われているお肉の部位や製法が少し異なります。

そこでこの記事では、パンチェッタがどんな食材なのか特徴や味わいについて解説します。おすすめのレシピも合わせてご紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

  1. パンチェッタについて
    1. パンチェッタとは
    2. パンチェッタの起源
    3. 味わい
    4. お肉の特徴
    5. 食べ方
  2. 生ハムやベーコン、グアンチャーレとの違いや代用について
    1. 生ハム
    2. ベーコン
    3. グアンチャーレ
  3. パンチェッタを使ったデリッシュキッチンのレシピ
    1. アマトリチャーナ
    2. ブカティーニの本格アマトリチャーナ
    3. パンチェッタのペペロンチーノ
    4. パンチェッタのジャーマンポテト
  4. パンチェッタを料理に使ってみよう!

パンチェッタについて

パンチェッタとはどんな食材なのか、特徴や味わいについて解説します。

パンチェッタとは

パンチェッタの発祥はイタリアで、パンチェッタ(pancetta)とはイタリア語で「豚バラ肉」という意味の単語です。豚バラ肉を塩漬けにしてじっくりと熟成させた加工肉のことで、岩塩やハーブ、黒胡椒、ニンニクなどで風味付けすることもあります。

パンチェッタの起源

パンチェッタの起源は、古代ローマ時代にまでさかのぼります。
当時の人々は、豚肉を塩漬けにすることで保存性を高め、長期間の保存を可能にしました。この保存技術が、パンチェッタの原型となったとされています。

イタリア各地では、地域ごとに異なる製法や味付けが存在し、ハーブやスパイスを加えることで独自の風味を生み出しています。パンチェッタは、イタリアの食文化に深く根ざした伝統的な食材であり、現代でも多くの料理に欠かせない存在となっています。

味わい

パンチェッタは豚バラ肉を塩漬けにして水分が抜けたものなので、凝縮された豚肉本来の旨みとやや強めの塩味、お肉と脂身の深い甘味とコクが味わえます。

スープを作る時に出汁として使われることがあるほど濃厚な味わいが特徴で、少量でも料理に塩味と旨み、コクがプラスされるので、カルボナーラやアマトリチャーナなどのパスタ料理にもよく使われます。

お肉の特徴

パンチェッタに使われる「豚バラ肉」は豚のお腹の部分のお肉で、赤身と脂身が交互に層を作っています。他の部位と比べて脂身が多いため、口溶けがよく、脂の甘味も強く感じられる部位でもあります。

食べ方

パンチェッタはイタリアではワインのおつまみとして定番の一品で、パンやサラダにトッピングしたりパスタやスープの具材としても使用されます。

市販のものやイタリア古来の製造方法で作られたものは生で食べても問題ありませんが、自家製で作った場合は食中毒になる可能性があるため、生食は避けて必ず加熱して食べるようにしましょう。

生ハムやベーコン、グアンチャーレとの違いや代用について

パンチェッタは生ハムやベーコン、グアンチャーレとどこが違うのでしょうか?
また、それぞれ代用できるのか解説していきます。

生ハム

パンチェッタと生ハムは同じ豚肉の塩漬けではありますが、使用するお肉の部位が違います。パンチェッタは「豚バラ肉」で作られるのに対し、生ハムは「豚もも肉」で作られます。

豚バラ肉に比べて豚もも肉はあっさりとしているので、パンチェッタと比べると生ハムは軽やかであっさりとした味わいが特徴です。

また、生ハムはサラダなどの一部の料理でパンチェッタの代用として使うことが可能です。ただし、カルボナーラやキッシュ、グラタンなど火を通す調理法は風味や食感が変わる為注意が必要です。

ベーコン

パンチェッタとベーコンは同じ豚バラ肉を塩漬けにしたものですが、違う点は「燻製」しているかどうかにあります。

燻製とはスモークとも言い、食材の保存性を高めるために木材やハーブなどを熱した際に出る煙を食材に当てる調理方法です。煙を当てて燻すことで、食材に木材やハーブなどの香りが移り、独特の芳醇な風味が生まれます。

ベーコンは塩漬けした豚バラ肉を燻製したものですが、パンチェッタと比較すると塩味が弱く食感が柔らかいため、幅広い料理に使用されます。一方でパンチェッタは燻製しないことから「生ベーコン」と呼ばれることもあります。

ベーコンとパンチェッタは代用することもできますが、パンチェッタはベーコンに比べて塩味が強いため、料理に使う際は味見をしながら作ってください。

グアンチャーレ

パンチェッタとグアンチャーレは、どちらもイタリアの伝統的な豚肉の塩漬け加工品ですが、使用する部位や風味に違いがあります。

パンチェッタは豚バラ肉を使用するのに対し、グアンチャーレは豚の頬肉を使用し、塩漬け後に熟成させることで、より濃厚な風味と豊かな脂身が特徴です。そのため、カルボナーラやアマトリチャーナなどのパスタ料理では、グアンチャーレが伝統的に使用されます。

ただし、入手のしやすさや好みに応じて、パンチェッタを代用することもあります。それぞれの特性を理解し、料理に合わせて使い分けることで、より本格的なイタリアンの味わいを楽しめます。

尚、グアンチャーレについては以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

パンチェッタを使ったデリッシュキッチンのレシピ

パンチェッタを使ったおすすめのレシピをご紹介します。パンチェッタの塩気が引き立ち、どんどん食べられるレシピばかりなので、ぜひ作ってみてください。

アマトリチャーナ

トマトの甘みと酸味がクセになるアマトリチャーナのレシピをご紹介します。にんにくの風味と唐辛子の香り、パンチェッタの塩気と旨味がとてもおいしい一品です。シンプルな材料でパパッと作れるので、ぜひお試しください。

ブカティーニの本格アマトリチャーナ

普段のスパゲティとは種類を変えて、もちもちとした食感のブカティーニを使ってみませんか?ブカティーニは太い麺なのでソースが絡みやすく食べ応えも抜群です。少し食材を変えるだけで味わいが変わりますよ。

パンチェッタのペペロンチーノ

パパッとすませたいランチにおすすめなのが、ニンニクと唐辛子でシンプルに作るぺペロンチーノ。ゴロゴロと入ったパンチェッタで豚肉の旨味と塩気がプラスされ、簡単なのに満足感のある一品に仕上がります。

パンチェッタのジャーマンポテト

パンチェッタのジャーマンポテトほくほくのじゃがいもと玉ねぎの甘み、パンチェッタの塩気がやみつきになるジャーマンポテトはいかがでしょうか?味付けは塩こしょうとマスタードだけなのに、飽きずに食べられますよ。お酒のおつまみにもぴったりです。

パンチェッタを料理に使ってみよう!

パンチェッタは豚バラ肉を塩漬けした加工品で、ベーコンとは燻製の有無や食感、塩加減が異なります。燻製を行わないことから「生ベーコン」とも呼ばれますが、その分豚肉の旨味や塩気が強いことがあります。

ベーコンより手軽に手に入りにくい食材ではありますが、いつもの料理に使うとワンランクアップした味わいになります。店頭などで見かけた際はぜひ料理に使ってみてください。

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