ヤンニョムとはどんな調味料?味や辛さ・おすすめレシピをご紹介
作成日: 2023/11/24
韓国ブームとともにメジャーになったグルメといえば「ヤンニョムチキン」ですよね。ヤンニョムはなんとなく赤くて辛い調味料といったイメージがありますが、どんなものが使われているのか知らない人も多いはず。
この記事では、ヤンニョムの正体や特徴、そしておすすめのレシピまでを徹底解説。ヤンニョムの魅力に迫ってみましょう。韓国料理が好きな方は要チェックですよ。
ヤンニョムについて知ろう
韓国料理といえば「ヤンニョムチキン」が有名ですが、ヤンニョムとは一体どんな調味料なのでしょうか?まずはヤンニョムの特徴やヤンニョムジャンとの違い、使われている材料などをご紹介します。
ヤンニョムとは
ヤンニョムは、韓国の合わせ調味料で、漢字では「薬念」と表されます。一般的には、赤くどろっとした質感が特徴で、韓国料理において欠かせない存在です。「薬」という字が使われている背景には、ヤンニョムに使用される塩がかつては薬のように貴重だったことが影響しています。
韓国では、ヤンニョムを使った味付けを「ヤンニョムハダ(ヤンニョムする)」と表現するといわれています。それほどまでにヤンニョムは韓国の伝統的な料理において頻繁に活用されています。ソースやお味噌のような形で料理に絶妙なアクセントを与えています。
ヤンニョムジャンとの違い
ヤンニョムジャンは、「醤」の字を冠した韓国の合わせ調味料で、「ヤンニョム」と同様に主に味付けに用いられます。ただし、両者の違いは顕著で、ヤンニョムは味噌のようにどろりとした質感が特徴で、ヤンニョムジャンは醤油ベースでサラリとしたテクスチャです。
このようにまったく異なる調味料なので使われる場面も異なります。ヤンニョムは料理に深みを与える調味料として、味付けに使われます。一方ヤンニョムジャンは、チヂミやジョン(魚、肉、野菜などに小麦粉、卵などを絡めて油で焼いたもの)、茹でた豚足などの料理に付けるソースとしても利用され、食材の旨みを引き立てます。
このように、ヤンニョムとヤンニョムジャンは異なる用途で使われ、韓国料理においてそれぞれ独自の役割を果たしています。
ヤンニョムの主な材料
ヤンニョムは、メーカーや商品、家庭のレシピによって材料はさまざま。辛さの強さや甘さの度合いも異なり、個々の好みや用途に合わせて選ぶことができます。
ヤンニョムは、主に次のような調味料を使用して作られます。
- コチュジャン
- コチュカル(粉唐辛子)
- 韓国醤油
- 韓国味噌
- にんにく
- しょうが
- あみの塩辛
- ごま油
- 水飴
- 砂糖
- 塩
- ごま
ヤンニョムの辛さは?
ヤンニョムの辛さは、商品や家庭によって異なります。辛さの度合いもさまざまで、唐辛子を使用しているため一定の辛みがありますが、商品によってその強さは異なります。ヤンニョムは辛みが強いもの、塩味が強いもの、味噌のようなコクを感じるもの、お酢などの酸っぱさが強いものなど、多彩な味わいがあります。
ヤンニョムはどんな料理に使われる?
ヤンニョムは炒め物や肉、魚介の漬け込みタレ、鍋のスープなど、数多くの韓国料理に使われます。ヤンニョムを使う主な料理は次の通りです。
- キムチ
- ヤンニョムチキン
- ヤンニョムケジャン(蟹のヤンニョム漬け)
- ヤンニョムプルコギ(牛肉炒め)
- ヤンニョムテジカルビ(豚肉炒め)
- オリプルコギ(鴨肉・アヒルの肉炒め)
- トッポギ
- スンドゥブチゲ
- プデチゲ
次の章では、ヤンニョムを使ったレシピをご紹介します。韓国料理が好きな方はぜひ作ってみてください。
ヤンニョムを使ったDELISH KITCHENのレシピ
唐辛子のピリッとした辛みと甘みがクセになるヤンニョム。野菜や唐揚げ、厚揚げなどさまざまな食材とよく合います。ここからは、ヤンニョムを使ったレシピを見ていきましょう。
甘辛いやみつきおかず!ヤンニョムなす
フライパンでカリッと焼き上げた鶏肉と、ジューシーななすをヤンニョムで味付けした一品です。ヤンニョムの甘辛さとうま味たっぷりな鶏肉、なすの優しい味わいが相性ぴったり。やみつきになるおいしさで、ご飯が止まらなくなりますよ。
お惣菜の唐揚げで簡単♪ヤンニョム唐揚げ
お惣菜の唐揚げにヤンニョムダレを和えるだけで作れる簡単レシピです。ヤンニョムダレは、コチュジャンのピリッとした辛さとコク、はちみつの甘さ、にんにくの風味が効いていてたまらないおいしさです。
甘辛い韓国風おつまみ!ヤンニョム厚揚げ
香ばしく炒めた厚揚げにヤンニョムソースを絡めた一品です。あっさりした味わいの厚揚げも、ヤンニョムソースを合わせるとご飯のおかずに大変身。おつまみとしてもおすすめです。10分ほどで作れるので、あと一品足りないときにぴったりです。
とろ〜りフォンデュして!ヤンニョム白菜チーズ鍋
旨辛ヤンニョムつゆを使ったお鍋は、ほどよい辛みとにんにくやしょうがの風味が効いていて、クセになるおいしさです。カマンベールチーズを丸ごと1個のせた豪快なビジュアルで、鍋パーティーが大盛り上がりしますよ。
箸が止まらない♪ヤンニョムえのき
シャキシャキの歯ごたえを楽しめるえのきを甘辛いヤンニョムソースに絡めた、ご飯にもお酒にも合う一品です。白いりごまとおろしにんにくが良いアクセントになっています。電子レンジで加熱するだけで作れるので、忙しい日におすすめですよ。
おつまみにぴったり♪ヤンニョムちくわ
冷蔵庫に余りがちなちくわにコチュジャンなどの調味料を合わせました。ちくわの旨み、ピーマンの苦味にピリッとした辛みが相性ぴったり。ご飯とお酒が進む味付けです。クセになる味わいで、お箸が止まらなくなりますよ。
カリもち食感♪ヤンニョム肉巻き
細く切った切り餅に豚肉を巻き、こんがり焼いた新感覚の食感です。コクのある豚肉とやわらかいお餅、コチュジャンベースのヤンニョムはよく合います。食欲をそそる味で、何個でも食べられますよ。
ヤンニョムとは韓国の合わせ調味料だった
ヤンニョムは韓国の合わせ調味料で、辛さや甘みなどは商品や家庭によって多様なバリエーションがあります。唐辛子を使用しているため一定の辛さはありますが、塩味が強いものや味噌のような甘さを感じるもの、お酢の酸っぱさが強いものなど、さまざまな味わいが楽しめます。
さらに、ヤンニョムは炒め物や漬け込みタレ、鍋のスープなど多くの韓国料理に幅広く利用されており、料理の種類も多岐にわたります。ヤンニョムを使った料理は甘辛い味わいで、病みつきになること間違いなし。今回ご紹介したレシピを参考に、ヤンニョムを使った料理を作ってみてください。