炊飯器の種類の違いや特徴、炊飯器調理の注意点とは?
作成日: 2023/12/15
更新日: 2023/12/20
炊飯器には加熱方式の違いがあるのをご存知ですか?
炊飯器には大きく分けて「マイコン式」と「IH式」の2種類があります。それぞれ仕組みや性能が異なるので、目的に合ったタイプを選びましょう。今回の記事では、炊飯器の種類や特徴、炊飯器調理についての注意点をまとめるとともに、人気の炊飯器調理レシピも併せてご紹介します。
炊飯器は4種類に分けられる
炊飯器を加熱様式で分けると、IH炊飯器、圧力IH炊飯器、マイコン炊飯器、ガス炊飯器の4種類あります。それぞれに特長がありますが、現在の主流は、電磁波で発熱させるIHタイプの炊飯器です。
今回は以下でマイコン式とIH式の違いについてまとめます。
マイコン式炊飯器とIH炊飯器の違い
マイコンタイプは古くからあるタイプの炊飯器で、釜の底に搭載したヒーターで加熱することでお米を炊きます。加熱様式は「直接式」と「間接式」の2種類があり、直接式は直にヒーターが内釜を加熱するタイプで、間接式は外釜に入れた水を加熱して間接的に内釜に熱を与えるタイプに分かれます。
一方のIHタイプは近年の主流となっているタイプで、磁力線の働きを用いて釜全体に熱を加えてお米を炊くのが特徴です。高火力でお米を炊き上げることができるとともに、きめ細かい温度調整がしやすいといわれています。
最近ではIH炊飯器に圧力機能を追加したハイグレードな「圧力IH炊飯器」もあります。
炊飯器の特徴について
加熱方式の違いによるそれぞれの特徴をまとめて説明します。
マイコン式炊飯器メリット/デメリット
【メリット】
・安価である
・単純構造なので故障が少ない
・小型で軽い
・電磁波の心配がない
【デメリット】
・炊く量によって炊きムラが出やすくなる
・米を炊く以外の炊飯器調理は向かないものが多い
・保温性能はIHに比べて劣る
IH式炊飯器のメリット/デメリット
【メリット】
・内釜全体が発熱するため、大量のお米でも均一にムラなく炊ける
・強い火力で一気に炊き上げるため、粒立ちが良く美味しい
・より細かく温度を設定することができる
・機能性が高く、多機能
【デメリット】
・製品価格が高い
・マイコン式に比べて消費電力が多いことがある
その他機能性について
現在の炊飯器には炊飯機能のほかに、以下のような便利機能が搭載されている製品があります。
・早炊き
・エコ炊き
・銘柄炊き
・炊きあがり調整
・玄米モード
・お米・水計量
・カロリー計算
・無水調理
・長時間保温
・蒸気カット
・スマホ連携
・糖質カット など
これらの便利機能は、基本的にIH炊飯器に搭載されていることが多いです。IH炊飯器の方が温度調整がしやすいことから、多機能で機能性が高いことが特徴です。
どちらの炊飯器がおすすめか?
最近ではご飯を炊く以外にも角煮やカレー、ケーキなど炊飯器調理のレシピが増えています。炊飯器調理はほったらかしで調理ができるので時短になり、火を使わないので安心ということから人気の傾向があります。
マイコン式炊飯器は加熱ムラができやすく、米を炊く以外の炊飯器調理には向かないため、炊飯以外の機能を求めたい場合はIH式炊飯器を選ぶのがおすすめです。
DELISH KITCHENの炊飯器調理レシピではIH式の炊飯器を使用しております。
炊飯器調理の注意点について
多くのメーカーでは、調理機能が付いていない炊飯器で、炊飯以外の調理をすることを禁じています。
炊飯器が壊れて事故につながる危険や、保温調理で食中毒のリスクが潜んでいるためです。
以下に炊飯器調理の注意点をまとめます。
注意点まとめ
全体の注意点は以下の通りです。
・炊飯器調理をするときは、「調理モード」があるか確認する。
・最大量や最小量を守って入れる。
※DELISH KITCHENのレシピには分量に対して炊飯器の容量の大きさを記載していますので、基本的にはレシピの分量を守ってお作りください。
・ルーや片栗粉でとろみをつける場合は、最初から加えずに加熱終了後、追加加熱(※)の時に加える。
→追加機能がない場合はとろみをつける料理は避ける
・牛乳などのふきこぼれやすい材料は、加熱が終了してから加え、5分以内の追加加熱(※)で温める。
→追加機能がない場合は温めた牛乳を加える。
・練り物は加熱すると膨れるため入れる量を加減する。
・内釜に傷がつく可能性があるため殻付きのエビや貝などのかたいもの入れない。
・調味料を入れる際は内釜の底にたまらないように、よくかきまぜてから調理する。内釜が焦げる要因となります。
・煮汁やだし汁で煮込む場合は、煮汁やだし汁を冷ましてから調理する。
・金属製のお玉などは内釜を傷めるため使用しない。
※追加加熱:調理メニューでの加熱終了後にのみ設定できる機能のこと。追加加熱については製品の取扱説明書をご確認ください。
特に炊飯器調理で気をつけたいこと
炊飯器の故障の要因や危険事項になるので、以下のことは避けましょう。
・ポリ袋などに食材や調味料を入れて調理
・クッキングシート・アルミホイル・ラップなどを使った調理
→ポリ袋やクッキングシート、ラップは種類によって素材が異なり、耐久性が異なります。ラップは蒸気口を塞ぎ、故障の要因になることがあります。
・多量の油を使った調理
→温度が上がりやすく、温度調整の機能が破損する危険があります。
・低温調理は食中毒リスクがあるため、低温調理機能があるか確認する。またメーカーが推奨するレシピや作り方を遵守する。
DELISH KITCHENで人気の炊飯器調理レシピ
炊飯器調理では、上記の注意事項を守って安全に使いましょう。
最後にDELISH KITCHENの中で人気の炊飯器調理レシピをおかず、お菓子のジャンルに分けて5レシピずつご紹介します。
おかずレシピ
チキンのトマトクリーム煮
ゴロゴロのチキンがまろやかなトマトクリームソースに絡んで絶品!パンにもごはんにも相性抜群です♪材料を切ったらあとは炊飯器に入れるだけ♪チーズがとろ〜りおいしい一品です!
炊飯器ビーフシチュー
お肉も野菜もとろける本格ビーフシチューの紹介です! 炊飯器を使った煮込まない簡単調理! パンとビーフシチューで普段と違う晩御飯を演出してみてはいかがでしょうか?
炊飯器で豚の角煮
鍋でコトコト長時間煮込んで柔らかく仕上げる豚の角煮も炊飯器に頼れば簡単! 大根とゆで卵も一緒に炊飯すればボリューム満点の1品に♪
炊飯器ポトフ
スイッチひとつで簡単にできるポトフをご紹介します!火加減の心配をせずに手軽に煮込み料理が仕上がります♪
炊飯器で作るチーズタッカルビ
ホロホロなお肉にからむ甘辛だれと、とろ〜りチーズがたまらない!炊飯器に具材を入れてスイッチを押すだけでなので失敗知らず♪ 辛いのが好きな方は一味を多めに入れてもOKです♪
お菓子レシピ
台湾カステラ風ふわふわケーキ
ふんわり軽い食感の台湾カステラをホットケーキミックスと炊飯器を使って再現!今回はオーブンでの湯煎焼きではなく炊飯器で手軽に焼き上げます。身近な材料で作れるのも嬉しいポイント!優しい味わいとふんわり食感をお楽しみください♪
ホットケーキミックスでチョコケーキ
材料を混ぜて、炊飯器で炊くだけ!濃厚なチョコレートの甘さがくせになる一品です。お茶の時間にはもちろん、おもてなしやパーティーにもおすすめです。
ビッグチョコ蒸しパン
ホットケーキミックスを使って作るビッグ蒸しパンのレシピです♪生地もボウルを使わず、ポリ袋で揉むだけでとっても簡単に作れます。もっちりした食感のほろ苦生地にチョコレートが良く合います!
簡単炊飯器パウンド
オーブンのないご家庭でもチャレンジできるパウンドケーキレシピをご紹介します♪生地は材料をぐるぐると混ぜていくだけでとっても簡単!シンプルな材料で作る、飽きのこない味わいです。
炊飯器豆腐チーズケーキ
豆腐の力でより、しっとり食感のチーズケーキが作れます!普通のチーズケーキと一味違う味わいをお楽しみください!材料を混ぜたら炊飯器にお任せなので、お手軽に作れます♪
目的にあった炊飯器を選ぼう!
炊飯器の加熱方式の違いによって特徴が異なり、それぞれメリット/デメリットがあることが分かります。最近では「ほったらかし調理」が注目され、炊飯器調理は簡便で時短になることから人気の傾向にあります。
この記事ではDELISH KITCHENの人気の炊飯器調理レシピをまとめているので、お気に入りのレシピが見つかるはず。この機会に便利な炊飯器調理をぜひお試しくださいね。