DELISH KITCHEN

どて煮ってどんな料理?どて焼きやモツ煮との違いやレシピをご紹介

作成日: 2023/12/15

名古屋名物として知られる「どて煮」。名前は聞いたことがあっても、どのような料理なのか、特徴や味わいを知らない人も多いでしょう。

そこでこの記事では、どて煮の名前の由来や特徴を詳しく解説します。また、よく似た料理であるどて焼きやモツ煮との違い、おすすめレシピもご紹介します。モツ好きの方は必見ですよ。

目次

  1. どて煮についての基礎知識
    1. どて煮とは?
    2. どて煮の特徴
  2. どて焼きやモツ煮との違いとは?
    1. どて煮とどて焼きの違い
    2. どて煮とモツ煮との違い
  3. 自宅でどて煮をつくってみよう!
    1. モツのどて煮
    2. 材料 【2人分】
    3. 手順
      1. ポイント

  4. DELISH KITCHENのどて煮のレシピ
    1. 鶏レバーと卵のどて煮
    2. 牛もも肉のどて煮風
  5. こってり甘辛いどて煮を食べてみよう

どて煮についての基礎知識

まずは、どて煮についての基礎知識をご紹介します。

どて煮とは?

どて煮は豚のモツを味噌やみりんで煮込んだ、寒い冬に食べたくなる料理です。名古屋名物として居酒屋では定番メニューで、家庭でも食べられています。

どて煮の「どて」は土手が由来で、本来は味噌を土手状に塗った鍋の中に具材と汁を入れて煮たり焼いたりして調理していたことから「どて煮」や「どて焼き」が生まれたそうです。

現在では、牛すじやモツなどのホルモンを濃いめの味噌で甘辛く煮たものであれば、土手を作らなくても「どて煮」と呼ばれています。

どて煮の特徴

どて煮は、豚のモツを使うことが一般的ですが、牛すじを煮込んで作るものもあります。モツ以外の具材は、こんにゃくや大根、にんじんが入っていることがあります。ご家庭で作る場合は、牛もも肉や鶏レバー、うずらの卵、はんぺんなど、お好みの具材を入れてアレンジするのもおすすめ。

名古屋では、きざみねぎや七味唐辛子をかけて食べます。なお、どて煮の汁はご飯との相性が抜群で、どて煮をご飯にかけて食べる「どてめし」も名古屋の人に親しまれています。

モツを甘い味噌で煮込むと、臓物特有のクセや臭いが抑えられ、旨みが増します。どて煮は八丁味噌などの豆味噌を使うのが一般的ですが、赤味噌を使うこともあります。八丁味噌とは愛知県発祥の味噌で、長期間熟成させることから、濃厚なコクが特徴です。

八丁味噌や赤味噌については、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はこちらもチェックしてみてください。

どて焼きやモツ煮との違いとは?

どて煮とよく似た料理に、どて焼きとモツ煮があります。どれもモツを使った料理ですが、どのような違いがあるのでしょうか。ここからは、どて焼きやモツ煮との違いについて見ていきましょう。

どて煮とどて焼きの違い

名古屋名物のどて煮は、どて焼きから派生した料理であるとされています。明治以降、肉食が一般的になった時代に広まったとの説もあるようですが、詳しい誕生秘話などは今のところ明らかになっていません。

どて焼きは大阪名物として親しまれており、どて煮と同様モツやこんにゃくなどの具材を、味噌やみりんで長時間煮込んだもの。どて煮は八丁味噌や赤味噌といった濃厚で甘辛い味噌を使いますが、どて焼きは白味噌で煮込むのが一般的です。

どて焼きのメインの具材は、豚のモツではなく牛すじを使うことが多く、串にさして煮込みます。「焼き」という名前の通り、本来は鉄板で焼く料理でしたが、現在は煮込んで作られています。

どて煮とモツ煮との違い

モツ煮とは、牛や豚、鶏、馬などのモツを煮込んだ料理の総称のこと。一緒に大根やにんじん、コンニャクや豆腐を加えて、醤油や味噌で味つけします。そのため、どて煮やどて焼きはモツ煮の一種です。どて煮やどて焼き以外にも、秋田県の「なんこ」や山梨県の「鳥もつ煮」など全国には地域特有のモツ煮があります。

自宅でどて煮をつくってみよう!

続いては、自宅で作れるどて煮のレシピをご紹介します。
今回は、スーパーで買える赤味噌を使用したレシピをご紹介しますが、八丁味噌がご自宅にある場合はそちらを使うといいでしょう。

また、今回ご紹介するレシピは以下の動画で詳しく解説しています。よろしければぜひチェックしてみてください。

モツのどて煮

材料 【2人分】

豚もつ(ゆで) 200g
大根 5cm(250g)
にんじん 1/2本
こんにゃく 1/2枚(130g)
ねぎ(白い部分) 10cm
しょうが 20g
ねぎ(青い部分) 1本
酒 大さじ3
砂糖 大さじ2
水 適量
赤みそ 100g
七味唐辛子 適量

手順

①大根、にんじんはいちょう切りにする。 しょうがは薄切りにする。 ねぎ(白い部分)はみじん切りにする。 こんにゃくは食べやすい大きさに切る
②鍋に湯を沸かし、こんにゃくを入れて中火で熱し、沸騰したら弱火で2分煮て水気を切る。
③鍋にもつ、水を入れ、強火で熱し、沸騰してアクが出たら水で洗い水気を切る。
④鍋にもつ、水、ねぎ(青い部分)、しょうがを入れ中火で熱する。沸騰したら弱火にして10分アクを取りながら茹で、ざるにあげて水で洗う。

⑤鍋にもつ、大根、にんじん、こんにゃく、酒、砂糖、全体がかぶる量の水を入れ中火で熱する。沸騰したらアクを取りながら10分煮る。一度火を止めて赤だしみそを加えて混ぜ、中火でとろみがつくまで20分煮る。

⑥器に盛りねぎのみじん切り、七味唐辛子をかける。

ポイント

火を止めてから数時間〜一晩寝かせると味が染み込んで、より美味しくなります。

DELISH KITCHENのどて煮のレシピ

最後に、どて煮のレシピをご紹介します。モツの旨みと味噌の甘辛い味をぜひ自宅で再現してみてください。ご飯にもお酒にも合うので、モツ好きの人はチャレンジしてみてくださいね。

鶏レバーと卵のどて煮

鶏レバーとうずらの卵を赤味噌で甘辛く煮込んだ、クセになる味わいのどて煮です。こってりと濃厚な赤味噌で煮込むことで、鶏レバーの臭みが抑えられ、食べやすくなりますよ。やみつきになるおいしさで、ご飯が止まらなくなります。

牛もも肉のどて煮風

モツの代わりに牛もも薄切り肉を使ったどて煮風の一品です。モツを使わないから下処理の手間が省けてとっても簡単。モツ特有の食感や臭いが苦手な方でもおいしくたべられますよ。赤味噌の濃厚な味わいとしょうがや七味唐辛子の辛みがよく合います。

こってり甘辛いどて煮を食べてみよう

名古屋名物の「どて煮」は、豚モツや牛すじなどを濃厚な味噌で甘辛く煮込んだ料理です。お酒ともご飯とも相性抜群で、名古屋では居酒屋や家庭料理として親しまれています。

どて煮とよく似た料理である「どて焼き」は、牛すじを白味噌で煮込んだもの。「モツ煮」はモツを使った料理の総称です。どて煮は煮込む時間はかかりますが、ご家庭でも作ることができます。

今回ご紹介したレシピを参考に、甘辛くて旨みがギュッと詰まったどて煮をぜひ作ってみてくださいね。

このページの情報をLINEでシェアできます。
このページの情報をTwitterでシェアできます。
このページの情報をFacebookでシェアできます。
このページの情報をPinterestでシェアできます。