DELISH KITCHEN

クコの実とは?特徴や味・食べ方・美味しいレシピをご紹介

作成日: 2024/01/22

杏仁豆腐やお粥のトッピングとして使われることが多いクコの実。古くから中国や日本などで薬膳や生薬として親しまれてきました。​​クコの実は中国料理や薬膳のイメージが強いですが、海外ではスーパーフードとして親しまれています。

しかし、クコの実を食べたことはあってもどのような食べ物なのか詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。トッピングの他にはどのように食べることができるのかも気になりますね。

この記事では、クコの実の特徴や、食べる際の注意点、さまざまな食べ方とレシピをご紹介します。

目次

  1. クコの実とは
  2. クコの実を食べる際の注意点
    1. 食べる量について
    2. 保存について
    3. 医師・専門家への相談
  3. クコの実の食べ方
    1. そのまま食べる
    2. 紅茶
    3. 中華粥
    4. 薬膳スープ
    5. 杏仁豆腐
    6. 火鍋
    7. 参鶏湯(サムゲタン)
  4. クコの実は薬膳料理に欠かせない食材

クコの実とは

クコの実とは、ナス科クコ属のフルーツです。クコは夏から秋にかけて紫色の花が咲き、1〜2cmの楕円形の赤い実をつけます。日本では、日当たりのよい河川の土手や原野などに生育しています。

クコの実は生でも食べることはできますが、独特の生臭さや苦みがあり、​​一般的に流通しているもののほとんどは乾燥させてドライフルーツにしたものです。杏仁豆腐のトッピングに使われているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

クコの実は中国・朝鮮半島・日本が原産で、古くから生薬や薬膳料理に多く使われてきました。クコは実だけでなく、根皮や葉も生薬として利用されています。クコの実を乾燥したものは「枸杞子(くこし)」、根皮を乾燥したものは「地骨皮(じこっぴ)」、葉を乾燥したものは「枸杞葉(くこよう)」と呼ばれています。

クコの実は、カロテン、ビタミン類、カルシウムを多く含み、中国では「不老不死の実」と呼ばれるほどで、世界三大美女である楊貴妃も愛用していたようです。海外では「ゴジベリー」や「ウルフベリー」と呼ばれており、キヌアやチアシードに並ぶ「スーパーフード」としても人気があります。

クコの実を食べる際の注意点

クコの実を食べるときには気をつけたいことがあります。ここからはクコの実を食べる際の注意点について解説します。

食べる量について

生薬や薬膳として広く使用されていたクコの実ですが、中国では「少量を長期的に摂取」することがよいとされてきました。クコの実はそのまま食べられるのでついつい食べ過ぎてしまうことも。

クコの実を食べるときは過剰摂取に注意して、少量から食べ始めるようにしましょう。

保存について

クコの実は、一般的にはドライフルーツとして流通しているので長期保存が可能ですが、開封後に密閉できていなかったり、保存状態が悪かったりするとカビが生えてしまう場合もあります。直射日光、高温多湿を避けて保存しましょう。気温の高い夏場は冷蔵庫で保存するのがおすすめです。

一日に食べる量が少ないので一度に大量に購入しすぎず、必要な分だけ購入するとよいでしょう。

医師・専門家への相談

下記に当てはまる方は、食べる前に主治医や専門家に相談するのがおすすめです。

  1. ワルファリンを服用中の方
  2. 妊娠・授乳中の方
  3. 食物アレルギーを持つ方

クコの実の食べ方

クコの実は杏仁豆腐のトッピングとしてよく見かけるものの、それ以外の食べ方がわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。クコの実は、トッピングだけでなくさまざまな食べ方ができるフルーツです。

ここでは、クコの実の食べ方についてご紹介します。

そのまま食べる

クコの実はそのまま食べることができます。グラノーラやオートミール、サラダに混ぜて手軽に食べることができますよ。料理の彩りにもなり、見た目でも楽しめます。ほんのりとした甘味と酸味で、歯応えがありグミのような食感です。ドライフルーツミックスにクコの実が入っているものもあります。

生のクコの実はナス科特有の生臭さや苦味があり、甘味はほとんどありません。味の薄いトマトのような味わいです。個性的な味なので、生のクコの実が流通することはほとんどありません。

紅茶

紅茶にお好みの量のクコの実をトッピングします。クコの実が柔らかくなり食べやすくなりますよ。見た目も華やかになり、いつもとは違う紅茶が楽しめます。紅茶にほんのりとクコの実の甘味が感じられるのでぜひ試してみてくださいね。

中華粥

中華粥は、鶏ガラスープなどで出汁を取り濃厚でコクのある味わいが特徴です。ごまやナッツなどさまざまな具材をトッピングしますが、クコの実も定番のトッピングのひとつです。クコの実のみをトッピングするのも、いろいろな具材を組み合わせて味わうのもおすすめ。白いお粥にクコの実の赤が引き立ちます。

薬膳スープ

クコの実は、薬膳スープによく使われる食材のひとつです。使うのは鶏肉や長ねぎ、きのこ、しょうがなど手に入りやすい具材ばかりなのでご家庭でも簡単に作ることができますよ。クコの実は鶏肉との相性が抜群です。八角などのスパイスを加えればより本格的な薬膳スープに。

クコの実は具材と一緒に煮てもトッピングにしてもよいですが、煮過ぎると苦味が出てしまうので気をつけましょう。

杏仁豆腐

クコの実の食べ方の定番といえば、杏仁豆腐などのデザートのトッピングです。そのままトッピングしても、水で戻してからトッピングしてもよいです。台湾デザートのオーギョーチーやマーラーカオなど中華風菓子のトッピングに使ったり、あんみつやヨーグルトのトッピングなどに使ったりさまざまなデザートにお使いいただけます。

火鍋

火鍋は仕切りのある鍋に、白湯(パイタン)と呼ばれるあっさりとしたスープと麻辣(マーラー)と呼ばれる辛いスープを入れ、お好みの具材を煮込んで味わいます。火鍋にはクコの実を始め、松の実、ナツメ、八角などさまざまな薬膳が使われます。本格的な味わいで体の芯から温まる鍋です。

参鶏湯(サムゲタン)

参鶏湯(サムゲタン)は丸鶏の中に​​もち米や高麗人参、ナツメ、ニンニクなどの具材を詰めて長時間煮込んだ薬膳料理です。クコの実、松の実、ナツメ​​などをトッピングしていただきます。丸鶏でなくても手羽元や骨付き肉を使うと手軽に作れますよ。

炊飯器サムゲタン
https://delishkitchen.tv/recipes/131419625509355787

骨つき鶏もも肉でサムゲタン
https://delishkitchen.tv/recipes/197446469253333396

クコの実は薬膳料理に欠かせない食材

クコの実は楕円形の赤い実で、古くから生薬や薬膳料理に使われてきました。中国では「不老不死の実」と呼ばれ、海外では「ゴジベリー」や「ウルフベリー」と呼ばれ「スーパーフード」として人気があります。クコの実は生で食べることはほとんどなく、乾燥した実をそのまま食べたり、さまざまな料理のトッピングに使ったりします。

クコの実は料理のアクセントとして食生活の中に取り入れやすいのが魅力です。食べる量や保存方法などクコの実を食べる際の注意点をチェックして、いろいろな食べ方やレシピを試してみてください。

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