DELISH KITCHEN

生麩と普通のお麩は何が違う?特徴や食べ方をご紹介

作成日: 2024/10/22

和食の世界で欠かせない食材、お麩。中でも「生麩」は独特の食感と風味で人気です。でも、普通のお麩との違いがよくわからない方も多いのではないでしょうか?この記事では、生麩の特徴や普通のお麩との違い、おいしい食べ方までを詳しくご紹介します。和食好きの方はもちろん、新しい食材に挑戦したい方にもおすすめの情報満載です。

目次

  1. 生麩とは?基本的な特徴を解説
    1. 生麩の主な特徴
    2. 生麩の栄養価
  2. 生麩と普通のお麩の違いは?
    1. 製法の違い
    2. 食感の違い
  3. 生麩の多彩な種類と特徴
    1. 色や風味による分類
    2. 形状による分類
  4. 手作り生麩の作り方をご紹介
    1. 材料 【約150g分】
    2. 作り方
  5. 生麩を活用したおすすめレシピをご紹介!
    1. もっちりはんなり♪生麩田楽
    2. 中身はなんと!生麩の串カツ
    3. 簡単一品♪生麩と小松菜の胡麻和え
    4. じゅわもち!揚げ出し生麩
    5. ほっこり一品♪生麩の卵とじ
  6. 生麩の魅力と多彩な使い方を再確認!

生麩とは?基本的な特徴を解説

生麩は、小麦粉から抽出したグルテンを主原料とし、もち粉を加えて蒸したり茹でたりして作られる食品です。生麩は、その独特の食感と風味から、和食の世界で重宝されてきました。特に京料理や精進料理には欠かせない食材として知られています。季節や行事に合わせた様々な形や色の生麩が作られます。

生麩の主な特徴

生麩はもっちりとした食感と淡泊で上品な風味が特徴です。
また、可食部100gあたり161kcalと普通の焼き麩や揚げ麩と比較すると低カロリーです。
煮物や炒め物、汁物、田楽など様々な料理に使用されます。

生麩の栄養価

生麩は、小麦粉から抽出したグルテンを主原料としているため、たんぱく質を含みます。また、カリウムやナトリウムといったミネラルなども含みます。

生麩と普通のお麩の違いは?

生麩と普通のお麩(焼き麩や揚げ麩)は、同じグルテンを主原料としていますが、製法や食感などに違いがあります。

製法の違い

生麩:グルテンともち米粉を混ぜ、蒸すか茹でて作る
焼き麩:グルテンに小麦粉を加え、焼いて乾燥させる
揚げ麩:グルテンに小麦粉を加えた生地を棒状にし、油で揚げて乾燥させる

以上のような違いがあります。

食感の違い

生麩:もっちりとした食感
焼き麩:乾燥しているためパリッとした食感(戻すとふわふわに)
揚げ麩:油で揚げているため、香ばしくサクサクとした食感(戻すとふんわりに)

以上のような違いがあります。焼き麩は汁物や煮物などに使用されます。代表的なものは車麩です。揚げ麩も同様に味噌汁やうどん、煮物や卵とじなどに使用されます。

生麩の多彩な種類と特徴

生麩には、様々な種類があり、色や形、風味が異なります。これらの多様性が、生麩の魅力の一つとなっています。

色や風味による分類

白麩:最もシンプルな生麩で、淡泊な味わい

よもぎ麩:よもぎを練り込んだ緑色の麩で、春らしい香り

桜麩:桜の花びらの形をした淡いピンク色の麩

紅葉麩:紅葉の形をした赤や黄色の麩

あわ麩:あわを練り込んだ麩で、独特の食感が楽しめる

形状による分類

棒状:最も一般的な形状で、様々な料理に使いやすい

花形:桜や菊などの花の形をした装飾的な麩

板状:薄く平たい形状で、煮物などに適している


これらの多彩な種類により、料理の見た目や季節感を演出することができます。

手作り生麩の作り方をご紹介

購入する印象が強い生麩ですが、実は自宅で作ることもできます。こねる作業には根気がいりますが、出来立てはふわふわもちもち!味噌田楽にしたり、黒蜜をかけて食べるのもおすすめです。ぜひお試しください。

材料 【約150g分】

☆グルテンの材料
強力粉・・・300g
水・・・・・150cc
塩・・・・・小さじ1/4

☆生麩の材料
グルテン・・150g
白玉粉・・・70g
水・・・・・30cc

作り方

①水(150cc)に塩を加えて混ぜる(塩水)。大きめのボウルに強力粉を入れ、塩水を2回に分けて加え、その都度手で混ぜてひとまとめにする。ベタつかなくなり、表面がなめらかになるまで10分ほどこねる。ラップをし、1時間おく(グルテン生地)。

【ポイント】
ボウルの中でこねにくい場合は、台の上に取り出してこねるとやりやすいです。


②グルテン生地にたっぷりの水(分量外:適量)を加え、もむように洗う。水がにごったら水を入れ替え、にごらなくなるまで30分〜1時間ほど繰り返し、軽く水気を切る(グルテン)。

【ポイント】
最初のうちはふきんやさらし布などに生地を包むと洗いやすいです。生地が強力粉の半量ほどの重量(150g)になるのがグルテン出来上がりの目安です。根気よくがんばりましょう!


③フードプロセッサーに白玉粉、水(30cc)、グルテンをちぎって加える。均一になるまで撹拌して取り出す。かたくしぼったぬれふきんをかけ、1時間おく(生麩生地)。


④生地をのばして三つ折りにし、厚さ3cm、横幅8cmの長方形に形をととのえる(生麩)。

⑤鍋にたっぷりの湯(分量外:適量)をわかし、生麩を入れてゆでる。浮いてきてから2分ほどゆで、取り出す。冷水にさらし、粗熱をとって水気をふきとる。

⑥濡らした包丁で食べやすい大きさに切る。


今回ご紹介したレシピは動画でも詳しく解説していますので、ぜひこちらの動画も見てみてください。

生麩を活用したおすすめレシピをご紹介!

生麩を使ったアレンジレシピもご紹介します。ぜひお試しください。

もっちりはんなり♪生麩田楽

生麩をおばんざい風に仕上げた一品!フライパンで焼いてたれをかけるだけの簡単レシピです。生麩を香ばしく焼くことで、外側はカリッと、中はもっちりとした食感を楽しめます。上品な白みそのたれが優しい味わい♪トースターで焼いてもおいしく仕上がります。

中身はなんと!生麩の串カツ

衣はサクサク、中はもっちり♪ 生麩ならではの癖になる食感が楽しめます! 今回は生麩を使用しましたが、様々な味でお試しいただけます♪

簡単一品♪生麩と小松菜の胡麻和え

もっちり生麩と歯ごたえのある小松菜を組み合わせた副菜です。 生麩はさっとゆでることで食感UP! ごまの香りにそそられます。

じゅわもち!揚げ出し生麩

生麩のもちもちが堪能できる一品をご紹介! 豆腐とは違う美味しさが感じられますよ! 生麩は様々なフレーバーでお試しいただけます♪

ほっこり一品♪生麩の卵とじ

もちもちの生麩をふんわり卵でとじます♪ だしがきいたつゆが染み込んで絶品! 色々な生麩の味でお楽しみいただけます♪。

生麩の魅力と多彩な使い方を再確認!

生麩の最大の魅力は、そのもっちりとした食感と上品な風味にあります。グルテンともち粉を主原料とするこの食材は、和食の繊細な味わいを引き立てる重要な役割を果たしています。生麩は非常に使い勝手のよい食材です。煮物、焼き物、揚げ物、汁物など、多様な料理に使用できます。
和食の奥深さを体現する生麩を、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)

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