酒の肴・あて・つまみの違いとおすすめ肴レシピを紹介
作成日: 2020/09/23
「酒の肴」「あて」「つまみ」の違いはイマイチわかりにくいため、なんとなく使っている人が多いかもしれません。
この記事では酒の肴、あて、つまみの違いを語源や言葉の移り変わり、正しい用法などを含めわかりやすく解説します。
また、お酒と相性抜群の肴レシピも紹介しています。ぜひ参考にしてお酒の席を楽しんでください。
酒の肴(さかな)とは?
酒の肴(さかな)とは、お酒にあわせる料理全般のことを指します。
もとは室町時代から使われるとされる「酒」と「菜」をあわせた「酒菜(さかな)」を語源とする言葉です。
「酒」はお酒、「菜」はおかずを意味し、お酒のためのおかずを総称して「酒菜(さかな)」と呼んだとされています。そのため、魚料理のみを指す言葉ではありません。
時代の移り変わりにより「酒菜」には「肴」の字があてられるようになり、現在の表記に至りました。「肴」はもともと「お酒にあわせるおかず」のため「酒の肴」という言葉は意味が重複しています。
本来は単独で「肴」とするのが正しい用法です。
現在では用法がさらに広がり、面白い話題やきれいな花を楽しみながらお酒を飲むことも「○○を肴にして飲む」と表現されます。
つまり、肴とはお酒にあわせるおかずや話題全般のことであり、後述する「あて」や「つまみ」などもそのなかに含まれます。
次の段落では、その詳しい違いについて解説します。
「あて」「つまみ」との違い
「あて」や「つまみ」はどちらも肴の種類のひとつです。
「あて」は「あてがう」が語源とされており、主に近畿地方で使われる「お酒にあてがうおかず」を意味する言葉です。
お腹を満たすおかずというより、珍味やお通しのような、お酒を飲むための小鉢料理をイメージするとわかりやすいでしょう。
「つまみ」は「つまむ」や「つまみもの」が語源とされており、主に関東地方で使われる言葉です。乾きものや枝豆など、つまんで気軽に食べるフィンガーフードをイメージするとわかりやすいでしょう。
「肴」「あて」「つまみ」の違いを要約すると「あて」や「つまみ」を含む、お酒にあわせるおかずを「肴」と呼びます。
酒の肴のレシピ
以下では、お酒にぴったりなおすすめ肴レシピを紹介します。
長いものチーズ焼き
長いもとチーズ、めんつゆで簡単に作れる肴レシピです。ほどよい歯ごたえとホクホク感のある長いもにとろけたチーズが相性抜群♪
胡椒を足してスパイシーにアレンジするのもおすすめです。
パリパリ明太のり
のりにごま油と明太子をぬり、フライパンで両面を焼き上げました。のりのパリパリ感とごま油の香り、明太子のコクでお酒がすすみ
キャベツとツナのピリ辛レンジ蒸し
キャベツとツナをピリ辛の味噌ダレでレンジ蒸しした肴です。常備しやすいキャベツとツナ缶でサッと作れるのがうれしいですね。
加熱はレンジで行うため、他の肴作りと同時進行できて便利です。
ちくわの磯辺炒め
甘辛味に青のりのさわやかな風味が効いた磯辺炒めです。ちくわは安価で食べ応えもある優秀な食材ですよね。
調理時間5分で手早くできる点も魅力です。
じゃがいものカリカリチーズ焼き
じゃがいもととろけるチーズで作る、ガレット風のチーズ焼きです。ビールやハイボールはもちろん、白ワインにもあいそうですね!
ヘラなどでしっかり押さえつけながら焼くのが綺麗に仕上げるポイントです。
鶏むね肉のねぎ塩だれ
お酢がベースのさっぱりしたねぎ塩だれを、ごま油で焼いた鶏むね肉とあわせた一品です。
鶏むね肉に片栗粉をまぶして焼くと、パサパサせず柔らかい食感になります。
酒の肴・あて・つまみを上手にお酒とあわせよう
「酒の肴」「あて」「つまみ」の違いとおすすめレシピを紹介しました。酒の肴の正しい用法は「肴」で、お酒とあわせるおかず全般を指します。美味しい肴があると、お酒の席がいっそう充実したものになりますよね。
お酒と相性のよい肴を探すことも、お酒好きの楽しみのひとつではないでしょうか。
紹介した肴を活用して、ぜひ美味しいお酒と一緒に楽しんでください。