ウーロン茶のカフェインはどれくらい?
作成日: 2020/10/11
ウーロン茶は緑茶や紅茶と同じ茶葉を原料とした中国茶の一種で、半発酵茶に分類されます。
いつでも気軽に飲めるウーロン茶ですが、カフェインはどれくらい含まれているのかご存知でしょうか?
今回は、ウーロン茶に含まれるカフェインの量を解説します。さらに、緑茶、紅茶、ほうじ茶、コーヒーと比較した場合の数値などもみていきましょう。
記事後半では、カフェインが含まれていないお茶をピックアップしてご紹介します。
ウーロン茶にはカフェインは入っている?
ウーロン茶にはどれくらいのカフェインが含まれているのか、具体的にみていきましょう。
ウーロン茶の葉15gを90℃のお湯650mlで0.5分浸出させた場合、100g当たりのカフェイン含有量は0.02g(20mg)です。
コップ1杯が約200mlだとすると、ウーロン茶1杯当たりのカフェイン含有量は約40mgということになります。
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
緑茶、紅茶、ほうじ茶、コーヒーとのカフェイン量比較
ウーロン茶侵出液100g当たりのカフェイン含有量は0.02g(20mg)だということが分かりました。
それでは、ほかの飲み物と比べるとどうなるのか、緑茶(玉露、せん茶)、紅茶、ほうじ茶、コーヒーのカフェイン含有量と比較してみましょう。
ちなみに緑茶に関しては、若い芽が多く含まれているほどカフェイン含有量も多くなるため、若芽の量が多い玉露と、通常のせん茶とに分けて解説します。
・玉露(茶葉10gを60℃60mlのお湯でで2.5分間侵出した場合)0.16g(160mg)
・せん茶(茶葉10gを90℃430mlのお湯で1分間侵出した場合)0.02g(20mg)
・紅茶(茶葉5gを熱湯360mlで1.5~4分間侵出した場合)0.03g(30mg)
・ほうじ茶(茶葉15gを90℃650mlのお湯で0.5分間侵出した場合)0.02g(20mg)
・コーヒー(コーヒー粉末10gを熱湯150mlで浸出した場合)0.06g(60mg)
以上のデータから、ウーロン茶のカフェイン含有量はせん茶、ほうじ茶と並ぶことが分かります。
ただし、この数値はあくまでも100g当たりのカフェイン量です。カップや湯飲みで飲む場合と、冷やしてコップで飲む場合とでは一度に飲む量が違います。
コップ1杯の容量を約200gとして考えた場合、ウーロン茶1杯のカフェイン含有量は約40mgです。
通常温かいお茶を飲む場合、1度に飲む量はそれほど多くありません。湯のみで60g摂取したとすると、カフェイン含有量は玉露で約96mg、せん茶、ほうじ茶で約12mgとなります。
また、紅茶やコーヒーのカップ1杯の容量が約150gだとすると、紅茶1杯のカフェイン含有量は約45mg、コーヒーだと約90mgです。
このように、カフェインは100g当たりの含有量を知ると共に、「どのくらいの量を摂取するか」も考慮に入れるべきだといえるでしょう。
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
カフェインが含まれていないお茶は?
ここからは、カフェインが含まれていないお茶をご紹介します。カフェインを控えている人は、知っておくと役立つでしょう。
麦茶
夏の定番飲料である麦茶は、焙煎した大麦が原料となっています。
麦茶はカフェインだけでなく、渋み成分であるタンニンも含まれていないので、老若男女問わずどの世代でも飲みやすいお茶です。
そば茶
そばの実を焙煎したものが原料となるそば茶も、カフェインは含まれていません。
そば茶に含まれるルチンという成分はポリフェノールの一種で、抗酸化作用があることが分かっています。
ルイボスティー
ルイボスとは、アフリカ原産のマメ科の植物のこと。ルイボスティーは、ルイボスの葉を発酵させたハーブティーの一種で、抽出液は赤い色をしています。
ノンカフェインであることはもちろん、ミネラルが含まれているため、特に女性に人気のあるお茶です。
黒豆茶
黒豆茶は焙煎した黒大豆を原料としています。きなこのような香ばしい風味と自然な甘味が特徴。
黒大豆の皮には天然色素であるアントシアニンというポリフェノールが含まれています。
コーン茶
コーン茶は、焙煎したとうもろこしの実を原料としたカフェインを含まないお茶です。
ビタミンEやミネラルを含み、甘く飲みやすいことから、子供から大人まで親しまれています。
たんぽぽ茶
たんぽぽ茶は焙煎したたんぽぽの根を原料としたお茶で、独特な香ばしい風味が特徴です。
別名「たんぽぽコーヒー」とも呼ばれ、カフェインを控えている妊娠中の女性にも人気があります。
ウーロン茶のカフェイン含有量はせん茶、ほうじ茶と並ぶ!
ウーロン茶のカフェイン含有量は、浸出液100g当たり0.02g(20mg)です。これはせん茶、ほうじ茶と同じ数値であり、玉露やコーヒーに比べるとカフェインの量は少ないことが分かりました。
しかしながら、一度にどれくらい飲むかということも考慮に入れることが大事だといえます。
今回ご紹介した、カフェインが含まれないお茶も取り入れながら、カフェイン摂取を上手にコントロールしてみましょう。